伝統工芸の技術を受け継ぎ、今に伝える伝統工芸士。全国にはさまざまな分野で、多くの伝統工芸士がおり、その称号を目指し日々奮闘する将来を有望視される若手職人も多くいます。その中で今回ご紹介するのは、桐たんす(桐箪笥)職人です。
江戸時代から伝わるという桐たんす(桐箪笥)。その技術を後世に伝えるベテラン職人から注目の若手職人まで、この記事では17名の職人をご紹介していきます。
桑原 賢 氏 桐の蔵
1940年新潟県加茂市生まれの82歳。桐の蔵の2代目。60年以上にわたり桐たんすと向き合い、多くの作品を残してきた、加茂桐たんす職人の重鎮。現在は桐の蔵会長に就任し、生涯現役を貫きながら、次の世代の育成にも尽力されている。
桐箪笥が出来上がるまでのすべての工程は、職人の「手」で見極められ、最初から最後まで、その経験で培った「技術」と「目」によって最高の桐たんすが作り出されるとの信念を持ち、その思いは次の世代へと受け継がれています。桐と向き合う桑原氏の目は真剣そのもの。桐の向こう側は、お客様に通じているとの思いを持ち、桐箪笥の製作を今もなお続けています。
職人名 | 桑原 賢 |
工房URL | https://www.1kirizo.com/ |
桑原 隆 氏 桐の蔵
1968年新潟県加茂市生まれの54歳。桑原 賢氏の跡を継ぎ、桐の蔵3代目として活躍してるのが桑原 隆氏です。20歳で桐たんすの世界に入って30年余り。二代目から技術を受け継ぎ昔ながらの桐たんすを製作する一方、移り変わる時代に合わせ、現代風にアレンジした桐箪笥の制作も行っている。
桐箪笥会社が年々減っていく中、伝統の技をどう継承するか活路を探し続けていると語る桑原氏。「まずは桐箪笥のファンを作ることが必要」と考え、2020年にコロナ禍の中「オンライン展示会」を開催、2021年には初めて桐たんす作りの現場を公開する「工房巡り」を開催し大盛況を博した。加茂箪笥協同組合の組合長にも就任され、全国を飛び回り加茂箪笥の素晴らしさを広める活動をしている。
「桐たんすは何かの節目で買うもの。一生の思い出になるような、後世にも伝わっていくような、そんな桐たんすを作り続ける」。桑原氏の桐たんすに込める思いは誰にも負けません。
職人名 | 桑原 賢 |
工房URL | https://www.1kirizo.com/ |
桑原 賢公式Instagram | https://www.instagram.com/kirinokura_sandaime/ |
片山 晴夫 氏 東京桐たんす
高校卒業とともに修行を始め、100年以上も続く家業である「東京桐たんす」の3代目を継ぐ。東京都内で最も歴史ある桐たんす職人として知られている桐たんす職人です。子どもの頃から生活の一部として桐たんす作りを行っていたという片山氏。長男ということもあり気が付いたら3代目を継いでいたという。
片山氏が桐たんすを作るときに気をつけているのは、人間の目線を意識すること。たんすを使用する人は立った状態で上から桐たんすを見下ろすため、その角度でたんすを見た時に、一番美しく見える木目の板を、表面に使用する化粧用の板として選ぶそうです。同じ材料で、いかに価値の高いたんすを作れるかが職人の腕の見せ所という片山氏。どの板をどの位置に使用すると、たんす全体が美しいバランスになるかも常に考えているとのこと。最近は遊び心を持った作品も製作しており、洋室にもあった桐たんす製作も積極的に行っており、新しい層のファンの獲得を試みている。
職人名 | 片山 晴夫 |
工房URL | https://craft.city.taito.lg.jp/craft/2050/ |
酒井 裕行 氏 酒井指物
1984年新潟県十日町市生まれの38歳。自動車メーカーのエンジニアになることを目指し早稲田大学理工学部で機械工学に没頭するも、ある木工作家の作品との出会いをきっかけに木の魅力に惹かれ、指物師になることを決意。大学4年生の秋に中退し、加茂市のタンス店に入社。代々受け継がれてきた技術を学び、2014年8月新潟県三条市で桐たんす専門店「酒井指物を開業。
「箪笥に込められた想いを伝えたい」。そんな思いを胸に桐たんすの製作を行う酒井氏は、今注目を集める若手職人のホープ。桐たんすの伝統を重んじつつ、たんすに自分らしさを表現していきたいと、独自のアレンジを加えた作風で新しい桐たんす作りに励んでいる。次の世代に加茂の優れた技術を伝えていきたいと語る酒井氏。若くして高い志を持った将来を担う職人です。
「お客様から信頼され、納めた時に心から喜んでいただける、そんな魅力的な桐たんすが作れる職人になりたい」。精進を続け、さらなる高みを目指しています。
職人名 | 酒井 裕行 |
工房URL | https://sakai-sashimono.com/ |
酒井 裕行公式Instagram | https://www.instagram.com/sakai_repro/ |
三本 和好 氏 和好桐工房
1956年新潟県加茂市生まれの66歳。これまでに全国伝統的工芸品公募展にて「薬タンス舞」で生活賞、関東工芸士会作品展にて「市松カラクリ箪笥」で関東経済産業局長賞など多くの受賞歴を持つ、この道50年の伝統工芸士。芸術的とさえ言われている精密な臍組にこだわり、独創的な桐作品を発表。職人的な手仕事のぬくもりと、桐作家としての独自の技を追求し続けています。
加茂桐箪笥伝統工芸士会会長も努め、桐箪笥・桐創作家具を通じて加茂桐箪笥の素晴らしさを全国に広めています。木材選びから製材、天日干し、設計、製造と一貫して自身で行い、受け継がれる技術を熟練された手仕事により、高品質の桐たんすを仕上げる三本氏。近年は現代のライフスタイルに合った桐たんすの製作も行っており、その制作意欲はとどまることを知りません。
職人名 | 三本 和好 |
工房URL | http://www.wakou-kirikoubou.com/ |
三本和好YouTube公式アカウント | https://www.youtube.com/channel/UC_kQi3Qq0YTwMuDE2VTzRlg |
田中美志樹 氏 田中家具製作所
原木の買付けから、木取り、販売、納品まで、ありとあらゆる仕事をこなす田中家具製作所の三代目の田中 美志樹氏。約300年以上の歴史を誇る大阪泉州桐簞笥を製作しており、その熟練された技術で「大阪泉州桐簞笥の匠」と称されている。頑固で昔ながらの職人気質。機械は一切使用せず、すべてが手作り。いい桐たんすを作るには手作りが一番と語っており、「うちしかでけへんもん」を追求し、本物のみを作りつづける事に意欲を燃やす熱血漢です。
そんな田中氏が作り上げるのが大阪を中心に関西で有名な「初音ブランド」。「良いモノを造る」を念頭に、初代・二代目の技を受け継ぎ、更に世に広めるために奮闘した結果生まれたブランドで、妥協を許さない一本気な性格は、初音の桐たんす作りに表れています。頑固な職人気質の持ち主だからこそ、昔ながらの手づくりの日本の桐たんすが残せているのでしょう。田中氏はたんすを作るとき、いつもお客様にとって使い勝手がよく、長い間愛用してくれることを願っているという。購入後もフォローをしているので、いいものを長い間使うことの楽しみを感じてほしいそうです。
職人名 | 田中美志樹 |
工房URL | https://www.hatsune-kagu.com/ |
田中家具製作所Instagram公式アカウント | https://www.instagram.com/tanakakaguseisakusyo/ |
田中家具製作所YouTube公式アカウント | https://www.instagram.com/hatsune_kagu/ |
粟田 敏幸 氏 田中家具製作所
1976年大阪府岸和田市生まれの46歳。田中家具製作所で職人として活躍していた、父粟田秀男氏の後を追うように桐たんす職人の道へ。20代で伝統工芸士の認定を受けた次代を担う若き職人です。その腕前は、職人仲間でも一目を置かれており、注文も、彼にかかれば完璧に仕上げてくれると称えられている。また数いる職人の中で、栗田氏にしか作ることができない「からくり箪笥」は大阪泉州桐箪笥の代表作となっています。
組立、仕上、営業、納品、すべてトータルにこなし、この道27年以上の豊富な経験を持つ、親子2代に引き継がれた桐箪笥作りのスペシャリストです。「桐たんすを大切に末永く使ってくれるお客様がいることが一番うれしい」と語る粟田氏。今後も彼にしかできない独特の作品を作り続けていく。
職人名 | 粟田 敏幸 |
工房URL | https://www.hatsune-kagu.com/ |
粟田 敏幸作所Twitter公式アカウント | https://mobile.twitter.com/awatadento |
内田 勝義 氏 出雲屋
400年ともいわれる歴史を持つ名古屋桐箪笥。その職人として名を馳せているのが内田 勝義氏です。この道50年。平成13年に伝統工芸士の認定を受けた、名古屋「出雲屋」のベテラン職人です。
熟練された技量は誰もが認めるところで、製品の仕上がりに厳しい眼を光らす、昔ながらの頑固一徹さを持った職人。「職人になってから、使う方の身になって、正直な製品作りを心掛けている」という内田氏。名古屋桐箪笥を愛し、これからも伝統のたんす作りを行っていくということです。
職人名 | 内田 勝義 |
工房URL | https://izumoya.co.jp/ |
横溝 和夫 氏 横溝タンス店
一棹一棹精魂を込めて。埼玉の地で創業100年を迎える桐箪笥店「横溝タンス店」として活躍されているのが横溝 和夫氏です。その作品は実質的堅牢さにおいて群を抜いているといわれており、卓越した技が詰め込まれた桐たんすを作り続けています。特に得意とするのが、桐たんすの命といわれる引き出しの仕込み。絶妙な仕込みは是非堪能してほしいところです。
これまで数多くの作品を手掛けてきており、宮内庁への納品を行ってきたという横溝氏。厳選された桐だけを用いた総桐箪笥にこだわり、祖父の代から伝わる伝統の桐だんすを今に継承しています。今後もお客様から末永く愛される桐箪笥を目指し、努力を惜しまず邁進し続けています。
職人名 | 横溝 和夫 |
工房URL | http://yokomizotansuten.web.fc2.com/ |
横溝タンス店Twitter公式アカウント | https://www.instagram.com/yokomizotansuten/ |
東 福太郎 氏 家具のあづま
1981年和歌山県生まれの41歳。紀州箪笥職人として、120年以上の歴史を持つ桐箪笥の製造を行う「家具のあづま」の5代目として活躍している紀州箪笥の伝統工芸士。桐箪笥の職人として腕を磨く一方で、漆や文化財保存技術など伝統工芸技術も継承。「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT2017」で企画・設計・製造を行い商品化した「ビア杯 鳳凰」がグランプリを受賞するなど、縮小していく桐箪笥の業界で活躍を続け、異業界からも注目を集めている、今大注目の桐たんす職人です。
「伝統工芸とは、過去にしがみついたものではなく、進化していくもの」をコンセプトに、何百年後かの伝統工芸の道しるべとなるため、極の手技と究極のデジタルを融合させ、AIで出来る技術と自分にしかできない技術を駆使しながら作品を制作しているという、桐たんす界の異端児。
伝統のあるものだけではなく、クラシックなスタイルを守るための進化を求め、祖父や父を超えることはできなくても、違う角度で自分しかできないことや自分がやりたいことに挑戦していくと強い思いを持ち、自分の道を突き進んでいます。
職人名 | 東 福太郎 |
工房URL | http://azuma-kiri.jp/ |
家具のあづまYouTube公式アカウント | https://www.youtube.com/channel/UCMEgUyyzQRgNu2FZ-nPzCDg |
濱口 凜 氏 家具のあづま
1996年高知県生まれ岡山県育ちの26歳。伝統工芸の世界では珍しい女性の職人です。中学校時代に見た寄せ木細工に興味を持ち、京都美術工芸大学伝統工芸学科木工コースへ入学。卒業後、指導教員の友人であり、姉妹校の先輩である家具のあづまの5代目、東氏を紹介され伝統工芸の世界へ。現在は新品箪笥の制作を一から任せてもらえるまでに上達した。
伝統工芸士として幅広く活躍している東氏も太鼓判を押すほどの腕前で、「このまま経験値を上げていけば、伝統工芸士も夢ではない」とのこと。どんな作業でも幅広くこなす強い意志と潜在能力の高さを評価され、次世代のエースとして期待されている。本人も4年後に伝統工芸士の資格を獲得することを目標としており、資格を獲得すれば、女性初の快挙となる。
自分が製作した桐たんすが売り場に並ぶところを想像して、商品制作に携わっている喜びを感じながら日々頑張っているという濱口さん。今後も強い意志と女性ならではの視点で新たな道を切り開いていくでしょう。
職人名 | 濱口 凜 |
工房URL | http://azuma-kiri.jp/ |
村井 正孝 氏 荒川区登録無形文化財保持者
1946年東京都生まれの76歳。祖父の代から続く桐たんす職人の三代目として活躍。現在は弟の泰雄氏と二人三脚で桐たんす作りを行っています。平成21年には指定無形文化財保持者の認定を受けている、東京の桐たんす職人の第一人者といっていいでしょう。
はじめは桐たんすの修理を中心に携わっていましたが、30代頃から色付け等の仕上げ作業に従事するようになり、仕入れや組立て、色付けや金具の取り付け、そして仕上げまですべて手作業で行っています。昔ながらの桐たんす作りを継承する村井氏。古き良き伝統工芸を今に伝える数少ない職人の一人です。
職人名 | 株式会社 村井 |
工房URL | https://www.arkw.tokyo/home |
角田 庄伸 氏 会津桐タンス株式会社
最高級品として知られる奥会津三島産の桐。そんな奥会津三島の生え抜きのタンス職人としてその名を知られているのが、角田氏です。角田氏の名を世界に広めたのは「桐のサーフボード」。たんす職人として確かな腕も持っていた角田氏に「会津の桐でサーフボードを作ってみたい」という依頼が届いたのがきっかけとなり、サーフボードの製作に着手。ほぼ直線のみで構成されているタンス製作との違いに戸惑いながらも、試行錯誤の末、作りあげた至極のサーフボードは「KIRI DANCE」と名づけられ、その希少性、美しさ、そしてなにより職人らの熱い思いにほれ込んだサーファーらがKIRI DANCEを購入しています。
この経験を活かし、今は新たな桐たんす製作に精を出しているという角田氏。これまでの伝統を守りながら現代のモノを取り入れて、新しい桐たんすを作り出していきたいと語る角田氏。その繊細な桐たんすは多くの人を魅了しています。
職人名 | 角田 庄伸 |
工房URL | http://www.aizukiri.co.jp/ |
稗田 正弘 氏 桐里工房
桐たんすの伝統ある九州大川の地。創業明治45年から代々伝統的技法の確立と継承を行い、 技の積み重ねにより今なお進化を続ける、伝統ある桐たんす専門製造工房の3代目として活躍されているのが稗田 正弘氏です。「本物にこだわること」「粗悪品を世に送らず」をモットーに、「機械を使うな」という先代の言葉を守り、デッサンの起こし・削り・組立・塗り・金具付けまですべて手作業で行っています。
そうして心を込めて作られた桐たんすは多くの反響を呼び、全国タンス連合会より桐箪笥の作り手として表彰されるなど数々の賞を受賞。2009年には福岡県「現代の名工」の表彰を受け、2014年には「大川の匠」に認定され、名実ともに九州を代表する名工となりました。現在は若手の声に耳を傾け、伝統の技と強みを大切にしながら、新しいたんす作りへ強い意欲を見せる稗田氏。まだまだその情熱は冷めることはありません。
職人名 | 稗田 正弘 |
工房URL | https://kirikoubou.com/ |
桐里工房Instagrame公式アカウント | https://www.instagram.com/kirikoubou/?hl=ja |
桐里工房Twitter公式アカウント | https://twitter.com/okawakirikoubou |
三品 健悦 氏 岩谷堂タンス製作所
1948年岩手県奥州市生まれの74歳。みちのくの伝統工芸といわれる岩谷堂箪笥職人として名を馳せるのが三品 健悦氏です。200年以上続く岩谷堂タンス製作所の12代目として、桐たんすの製作に携わっている職人で、見た目も美しい江戸時代から続く伝統工芸を後世に継承していく役割を担っています。
作り出す商品の数々は、伝統を生かした民芸家具の位置づけを守りながらも、モダンなデザインを取り入れ、現代の生活にマッチする商品作りを得意としており、和にこだわることなく洋にも合う新しい時代に向けた商品開発を行っています。
職人名 | 三品 健悦 |
工房URL | https://www.its-iwayado.jp/ |
桐里工房Instagrame公式アカウント | https://www.instagram.com/1782_iwayadotansu/ |
菅野 好平 氏 岩谷堂タンス製作所
1956年岩手県生まれの66歳。日本伝統工芸士会作品展で経済産業大臣賞を受賞した、岩谷堂箪笥職人を代表する桐たんす職人です。そんな菅野氏が作り出す作品は、外面にケヤキ、内部にキリを使用し、重厚な手打ちの鋼金具、漆塗りを施した件粉作りの舟箪笥を得意としており、3本の木材を45度の角度で組み合わせる「三方留接ぎ」は、菅野さんにしかできない技という。
「これからも手作りにこだわり心のこもった商品を作りたい」。新たな岩谷堂箪笥の伝統を築いていくため、自分自身の自己表現の対象としてお客様に少しでも喜んでもらえるよう、真心を込めて制作していきたいと、次なる目標へ向け歩んでいる。
職人名 | 菅野 好平 |
工房URL | https://www.its-iwayado.jp/ |
野本 剛 氏 野本桐凾製作所
1956年新潟県生まれの66歳。職人として一流の技術を持ちながらも、時代の流れや仕組みに臨機応変に対応し新しいことへの挑戦をしつづける「野本桐凾製作所」3代目。誠心誠意ものづくりに邁進する姿が周囲の人間を惹きつける魅力ある職人です。もともとは完全オーダーメイドで超高級品の桐箪笥を製作していましたが、お客様のニーズにこたえるべくNC複合加工機を導入し、機械と手作業の分担製作を行い、リーズナブルな桐たんすを作り出しています。
もちろん職人としての誇りは忘れない。その技術はしっかりと後世に伝えられています。桐職人としての技術を大切にしながら、時代の要求に臨機応変に対応していきたいと語る野本氏。これからも時代に合った新しい商品を世に送り出してくれるでしょう。
職人名 | 野本 剛 |
工房URL | http://kirihakoya.com/ |
野本桐凾製作所Instagrame公式アカウント | https://www.instagram.com/nomoto0719/ |
まとめ
この記事では、伝統ある桐箪笥の技術を継承し後世に伝える職人から、新進気鋭の今注目の職人まで、全国で活躍する桐箪笥職人たちをご紹介していきましたがいかがでしょうか。
普段の生活ではなかなか目にすることがない伝統工芸品。そんな時代でも、昔からの文化を継承し後世にその技術を伝えるもの、伝統工芸に魅せられてその門を叩くもの、伝統工芸に携わる職人は減少傾向にあるといわれていますが、今回ご紹介したように熱意を持った職人が数多くいることがお分かりいただけたのではないかと思います。
この先数百年、日本の伝統工芸である桐箪笥の技術が後世に伝わっていくように、職人たちはそれぞれの方法で尽力しています。この伝統工芸が何世代も伝わっていくことを願わずにはいられません。