Home メンズファッション 『腕時計のベルト、気にしてる?』ベルト交換、お手入れ方法まで全解説!

『腕時計のベルト、気にしてる?』ベルト交換、お手入れ方法まで全解説!

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#『腕時計のベルト、気にしてる?』

腕時計×ベルト』この意外と見過ごされている関係性について、このシリーズでは掘り下げていきたいと思う。ところで皆さんは、腕時計の良さって何?って聞かれたらどう答えるだろうか?ブランドデザイン素材?人それぞれに腕時計にもとめるものがあると思う。私が初めに思いついたのは「スタイルとしての腕時計」という事。ファッションの一部、着こなしアクセントとしての腕時計。ではないかと。

次に憧れ。「いつかあのブランドの腕時計をしてみたい!」のような。どうしても腕時計といえばブランドありき。しかし、腕時計全体で考えると文字盤は体。ベルト部分は洋といった装飾品だと捉えてみる。洋は着替え、履き替えるのに何故、腕時計のベルトに関して私達は無頓着なのか。また手軽に自分で交換出来るタイプがあったり、ベルト自体の値段リーズナブルだという事実を知ったらアナタはどう思うだろう?

まずはベルト素材の種類を知る事から始めてみよう。

目次 表示

ベルト素材の種類

革ベルト

ベルトといえば腕時計のベルトとして、一番多く目にするタイプのベルトではないだろうか?種類も豊富で一口にベルトといっても、カーフ(牛)・クロコダイル(ワニ)・コードバン(馬)・リザード(トカゲ)などがあり、色加工もしやすいためカラーバリエーションも多彩。

次に紹介する金属ベルトと比べて軽量腕馴染みが良く経年変化というベルトならではの楽しみ方も特徴の一つ。ベルト交換についても比較的交換しやすいものが多く、扱いやすい種類と言える。しかし、「」である事のデメリットも存在する。まず水は大敵。防水性があるタイプも有りはするが、基本的には水分はNG。

また痛みやすいのも特徴で定期的な手入れオススメする。「ベルト」を「革靴」と同じニュアンスで考えてもらえば分かりやすいのかも知れない。個人的には水に気をつけたり、手入れをする事で愛着が湧いてくるのでマイナスだとは思わないが。

カーフベルト

腕時計+Watch-GXOMENS

クロコダイルベルト

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コードバンベルト

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リザードベルト

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革ベルト メリット

  • 素材の種類が豊富
  • カラーバリエーションが多彩
  • 腕馴染みが良い
  • 経年変化を楽しめる
  • ベルト交換が容易

革ベルト デメリット

  • 水に弱い
  • 傷みやすい

金属ベルト

金属ベルトを説明する上で承知しておいて欲しいワードが「コマ」というもの。これは金属ベルトを構成する金属板の総称で、「コマ」の数が多いと着け心地として柔らかくなり、反対に「コマ」の数が少ないとものはガチっとした着け心地なる。金属ベルトの種類も「コマ」の数でわけられており、単連3連5連とベルト上の横並びなったコマの数で呼ばれている。その他には「ミラネーゼ」と呼ばれる金属がメッシュ状になったベルトもある。次にメリットの紹介を。一番は耐久性に優れている点。汗や水に強く、傷みにくい。手入れさえしていれば、10年15年選手も珍しい話ではない。デメリットは重さ。日常的に使用するアイテムだけに気になる点だ。またその他のベルト素材に比べて購入時の値段が高い場合が多い。というのもデメリットといえる。使える年数を考えれば気にならないとも言えるが。

単連ベルト

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3連ベルト

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ミラネーゼベルト

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金属ベルト メリット

  • 耐久性に優れている
  • 水分に強い
  • 長く使える

金属ベルト デメリット

  • 重量がある
  • 値段が高い

ナイロンベルト

手軽さ」この一言にナイロンベルト特徴は表される。何においても他の素材より手軽なのだ。ベルト交換時・手入れ時・購入時どのシチュエーションでも手軽に扱える。ベルト交換時はそのまま本体にベルトを通すだけ。手入れ時は水で丸洗いが出来る。購入時は財布の心配をしなくて良い安価で買える。難点は値段に比例するかのように簡易な作りの物もあり、世間のイメージが低いという事。スーツスタイルに合わせるにはハードルが高い。フォーマルシーンでは控えた方が良いのかもしれない。

ナイロンベルト 1

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ナイロンベルト 2

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ナイロンベルト メリット

  • 交換が楽
  • 水洗いが出来る
  • 安価なものが多い
  • バリエーション豊富

ナイロンベルト デメリット

  • チープなイメージがある
  • 毛羽立ちやすい

ゴムベルト

一番わかりやすい例を挙げると『Gショック』のベルトである。水に強く汚れも付きにくい。そういった特徴を踏まえてスポーツウォッチや、タフな場面で採用される時計に使用されている。今だと『Apple Watch』に代表される「スマートウォッチ」のベルトがわかりやすいのかも知れない。他の特徴としては上で紹介した「ナイロンベルト」と同じように、交換が簡単・値段が安価というものである。またゴムの特性を活かした発色の良さというのもこの素材ならでは。デメリットは通気性の悪さ。蒸れやすいという所。後はアナログの文字盤との相性の悪さ。イメージとして、ゴムベルトの文字盤はデジタル表記の物が多い印象を受ける。これによりスーツフォーマルシーンにはふさわしくない印象がある。

ゴムベルト 1

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ゴムベルト 2

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ゴムベルト メリット

  • 水・汚れに強い
  • ベルト交換が楽
  • 値段が安価
  • 発色が良い

ゴムベルト デメリット

ベルトの選び方

まずはサイズを知る所から。方法は時計本体のベルト取り付け部分の突き出た幅を測る。この幅を「ラグ幅」と呼びます。

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上の写真の水色の棒線部分を定規で測定し、同サイズ商品を選ぶ。メンズの腕時計だと18mm~24mmの物が多い。

ベルトブランド紹介

それではサイズも確認できた所で、具体的なベルトブランドを紹介していきます。どのブランドも非常に特徴のあるピックアップしやすいブランドばかりなので是非参考にしてみてください。

MORELLATO・モレラート

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創業者であるジュリオモレラートが、第一次世界大戦末期に弟と共に時計を開業。その当時としては珍しい腕時計ベルトに特化した販売を展開。徐々に評価を上げていき、1980年頃にはヨーロッパ市場でのシェアは揺るぎのないトップブランドとなる。世界中の高級時計メーカーからのOEM(他社ブランドからの受注)が多いのもモレラートの特徴です。現在も職人の目で皮選びを続けている、クラフトマンシップに溢れたブランドです。

BAMBI・バンビ

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1963年に舘林商から現在の『BANBI』に社名変更。由来は小鹿のバンビの物語りより感銘を受けた事から。時計の本場スイスにも昭和55年より駐在所を開設し、香港・中国各地の工場と海外へのアプローチも積極的。技術の面ではコンピューターを導入し先進的な技術も取り入れつつ、製品はもちろん金属製品にもハンドメイドにこだわった商品展開も手掛ける日本を代表するブランドです。

HIRSCH・ヒルシュ

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1765年創業のオーストリアのベルトブランド100を超える特許を保有していることもこのブランド新性を表している。特筆すべきは水分に対するの耐水性。「サウナテスト」で熱・蒸れ・汗への耐性を。「パディング素材」の使用で、水深100メートルという過酷な状況でも使用出来るベルトを製造。様々な時計ブランドへのOEMも多く、しっかりとした伝統に裏打ちされた、とても新的なブランドです。

JC-PERRIN・ジェイシーペラン

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1984年ジャン・クロード・ペランによりフランスパリで創業。「優れた皮は最上のベルトを作る」との信念の元、11項目の素材チェックを時間をかけて行っている。ワニを例えにすると、竹斑(ワニの模様)に限定し、バランスの良い所しか使用しないため、一匹からベルトたった4本しか作れないほどのこだわりです。ステッチは手縫い、コパ(ベルトの側部)の仕上げも何度も塗りなおすという、妥協という言葉が一切似合わないブランドです。

CAMILLE FOURNET・カミーユ フォルネ

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1945年フランスはピカデリー地方で創業。時計ベルトブランドとして名を馳せたが、今では財布・バッグなども製造するレザーブランドに成長。皮への執着とベルト製造の60にも及ぶ工程への職人の徹底ぶりが、今までの超一流時計ブランドからのOEMの数に表されています。また歴史や伝統に固執せずに、新しい素材(エナメル・ゴアテックス)へのアプローチも続ける先進的ラグジュアリーブランドです。

Knot・ノット

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2014年吉祥寺で創業。MADE in JAPANの品質の高さと優れたデザイン世界へ発信している。中間業者を省くことで、高品質の素材を使った商品を手に取りやすい価格帯で販売している高コスパブランド。「日本にはこんなに優れた技術があるんですよ」「時計って手軽に楽しめるんですよ」と教えてくれる日の丸印のブランドです。

シーンに合わせたベルト選び

次に種類・特徴・サイズを踏まえた上で、ビジネスシーン・カジュアルシーン・アウトドアシーンの3シチュエーションでそれぞれ厳選アイテムを紹介。参考にどうぞ。

ビジネスシーンでのベルト3選

上のベルト種類の説明でも記した通り、ナイロンベルトやゴムベルトは避けた方が無難。レザーベルトか金属ベルトの二択で良いでしょう。レザー・金属ベルト選んだとしても色にも注意。派手な色は避け、レザーベルトなら黒・茶。金属ベルトならシルバーの一択で。文字盤もデジタルよりはアナログの方がスーツには一般的です。

ビジネスシーンおすすめベルト MORELLATO・モレラート SPRINT(1930シリーズ)

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モレラートを代表するスタンダードモデル。材質はカーフを使用し、スムースレザー仕上げ。サイズ展開も豊富で、クリッカー(ベルト裏側のつまみ)が標準装備されているのでベルトの着脱も簡単に出来る。

ビジネスシーンおすすめベルト BAMBI SATORI さとり 松阪牛革

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バンビのハイエンドライン「SATORI」シリーズ。和牛の最高峰「松坂牛」をを使用。ベルト裏側には食肉同様に、個体識別ナンバーも明記。に含まれる松坂牛独特の皮脂がに柔らかさと風合いを与え、使い込むごとに光沢が出て、経年変化も楽しめます。

ビジネスシーンおすすめベルト CAMILLE FOURNETカミーユフォルネ ミシシッピ アリゲーター 竹班

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カミーユフォルネの中でも上位モデル。エキゾチックレザー(ワニ・トカゲ等)を世界で初めて使ったブランドとしても素材に対する妥協は無い。裏材にはラバーコーティングされた牛を使うなど細部へのこだわりも。値段は張るが「いつかは欲しい一本」です。

カジュアルシーンでのベルト3選

一番は着こなしに合わせる事。わかりやすくいえば、パンツ・に注目すると選びやすいかと。ジーンズ・チノパンだったら?スニーカー革靴だったら?と。上半身のシャツ・Tシャツ・ジャケットを気にするよりも、下半身パンツ・に合わせるよう心掛けると上手くいきますよ。

カジュアルシーンおすすめベルト Knot・ノット コードバンシリーズ

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本当はビジネスシーンでおすすめしても良い、品のいいコードバンベルト。この高級素材をあえてジーンズスタイルで。世界屈指のタンナー(皮なめし)『新喜皮』製の国産コードバンを使用。経年変化をジーンズと共に楽しむのはとても贅沢な過ごし方かと。ノットらしい手にしやすい価格で、コードバンベルトを手に巻いてみては?

カジュアルシーンおすすめベルト Knot・ノット シリコンラバーシリーズ

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もう一つノットから。ゴムベルトにありがちなスポーティーさを、剣先(ベルトの先)をベルトのようにテーパードにしてトラディショナルな雰囲気に。ベルト裏にはエンポス加工(細かい突起)を施し、汗によるムレを柔らげる。医療用製品も手掛けている工場に発注したシリコンベルトは信頼のMADE in JAPAN

カジュアルシーンおすすめベルト AriRi Watch Bandアリリウォッチバンド

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今や腕時計の一大勢力になったアップルウォッチの替えベルト。1~5全シリーズ対応。ステンレス素材も軽量のものを使用し、着脱もボタンをワンプッシュ。徹底的に使いやすさにこだわったアップルウォッチ用メタルベルトです。

アウトドアシーンでのベルト3選

汗などの水分に強く、汚れても丸洗いが容易なものをチョイスする。後はベルト本体が軽いこと。長時間つけることを想定して、手首への負担も低いものが良いでしょう。

アウトドアシーンおすすめベルト Phoenix・フェニックス NATO G10

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ミリタリー由来のベルト。実際のNATO軍(ヨーロッパ連合軍)も使用の本格派。高密度に編み込まれたナイロンが耐久性を保証。蒸れにくい事も特徴の一つではあるが、装着感・ホールド性の高さもこのベルトならでは。価格も手頃で色違い、柄違いで何本が揃えておきたい、これからの季節にもってこいのベルトです。

アウトドアシーンおすすめベルト CASIO・カシオ DW-6900

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言わずと知れた『Gショック』の替えベルトです。文字盤本体の耐久性の高さはご存知の通り。ベルトにもそのタフさはそのままに。全てのベルト種類の中でも汚れについて一切気にする必要は無い

アウトドアシーンおすすめベルト MORELLATO・モレラート ハイドロスピード

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上質なカーフ素材にラバー加工を施し、ファブリック(織物)を組み合わせて耐水性を持たせたベルト。ベルトの良さと、ゴムベルトの良さを備え持つハイブリッドモデル

ベルトの交換について

最初の説明でも書いた通り、せっかくお気に入りの一本を見つけたのなら、様々な表情を見てみたいと思っても不思議では無いと思う。それが手軽に安価で、ましてや自分で出来たらしない手は無い。印象がガラリと変わるというか、新しい一本になる。ここからは具体的にベルト交換の手順を紹介していきたい。

自宅で交換

バネ棒外し を使った交換方法

一般的な交換方法です。「バネ棒外し」と呼ばれる工具(下の画像)を用い、文字盤本体とベルトを取り外す方法です。作業手順は非常に簡単です。下に説明動画を記載してるのでそちらをご参照ください。

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クリッカータイプの交換方法

こちらは「バネ棒外し」さえも使用しない方法です。ベルト自体に交換するためのツマミがついており、工具も何も要らず非常に簡単に早く交換できます。こちらも一応説明動画を載せておきます。

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店舗でのベルト交換

「自分で交換するのはちょっとなー」と自信の無い方には、プロにお任せするってのも一つの方法です。実店舗の場合だと「相談」が出来るのは大きなメリットと言えるでしょう。TPOに合わせたベルト選びも熟知していますし、間違ったチョイスをすることは無くなります。ネット店舗の場合だと圧倒的な商品数の中から、一本をチョイス出来るという選択肢も広がります。また腕時計を購入した店舗に直接持って行くというのが一番わかりやすく、効率的なのかもしれませんね。

オススメの店舗 時計修理工房

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店舗銀座と奈良に二店舗構え、ネット店舗では全国からの依頼を受ける創業47年の時計修理専門店。数多くの高級ブランド時計修理経験豊富で、時計の事なら何でも対応してくれる信頼のあるおです。

意外と使える100均ベルト

最初に書いた様に「ベルトを交換する」という行為は、全体の印象がガラッと変わるわりにコストパフォーマンス優れています。そのコスパだけに着目すると「100均ショップの交換ベルト」となれば最強です。下の画像は『ダイソー』のNATOタイプの交換ベルトなんですが、結構使えます。また他の100均チェーンも独自の商品があるので覗いてみるのも楽しいですし、まとめ買いしてもお財布きませんよ。

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自宅でベルトメンテナンス

大事な一本を長く使う為、お手入れは必須。ここではベルトの種類毎に自分で出来る簡単な、でも大事なお手入れ方法をレクチャーしていきます。参考にしてみて下さい。

革ベルトメンテナンス

一番気をつけたいのは水分。これから汗をかくことも増えてきます。そんなん時はまず水分をとることから。吸水性の高い布(タオルでも十分です)で優しく拭き上げます。汚れについては、水に付けたタオルを硬く絞り押し当てて汚れをタオルの方に移して下さい。

金属ベルトメンテナンス

金属ベルトはベルトと違い水洗いが可能です。ですので、ベルトの取り外しが可能ならば、中性洗剤を水で薄めた中に入れて使い古しの歯ブラシで優しくこする。これでOKです。意外なお手入れ方法としては、メガネに置てある「超音波洗浄機」。これはこする事もしないで済むため使える環境にあるならば非常にオススメです。

ゴムベルトメンテナンス

ゴムベルトも水洗い可能なので、金属ベルト同様のお手入れ方法で大丈夫です。一つ違いを言えば、色褪せが金属ベルトより起こりやすいので直射日光の当たる所や、高温の場所に保管するのは控えましょう。

『腕時計のベルト、気にしてる?』まとめ

腕時計のベルト」について興味を持ってもらえたでしょうか?何度も言いますが、簡単に安価に交換出来ます。印象がまるで変わります、それこそ全く別の腕時計のように。試すリスクは手間・費用含めてかなり低いです。腕時計の三分の二を占めるベルトの存在感・必要性そういったものが少しでも伝わったのなら嬉しい限りです。

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