”#10秒✕簡単 ✕ 革靴お手入れ ”
「革靴の手入れは、面倒で大変そう…。」
誰もが一足は持っている革靴。 毎日履くビジネスマンから、たまにしか履かないカジュアル派まで様々ですが。そのイメージは共通ではないでしょうか。
超簡単で超重要な”革靴の手入れ”は ブラッシング!!
ネットや雑誌に書かれた小難しい”革靴のお手入れ”や”シューズケア”を継続する自信はないし、続かない。時間もないし後回しになりそう。 手の込んだ手入れには時間もお金も少なからずかかります。が、シューズケアグッズのクリームやクリーナーを使用しなくとも、簡単な「ブラッシング」だけで革靴の手入れはできるのです。
愛用の革靴を綺麗に長持ちさせる為にも、「ブラッシング」で簡単にシューズケアを実践してみましょう。使用アイテムは一点で、10秒で簡単に出来ますので是非。帰宅したその玄関で、 ”革靴のお手入れ” をする習慣を始めてみてはいかがでしょうか。
ブラッシングの効果とアイテム
ブラッシングに必要なアイテムはブラシです。馬毛のブラシを1本だけ用意しましょう。紳士服飾売り場や革靴専門店はもちろん、ネットでも購入可能です。後ほど少し詳しく紹介していますが、馬毛のブラシと豚毛のブラシもありますが、汚れを落とすのに使用するのは馬毛のブラシです。豚毛はクリームを塗り込む時に使用します。
馬毛ブラシと豚毛ブラシの違いは?
革靴の手入れを家庭で行うという場合には、馬毛のブラシのみだけでも十分ですが。理想的な、お手入れセットとしてはマイブラシを馬毛と豚毛で1本ずつ持っておくと最高のお手入れといつでも革靴の綺麗でベストなコンディションをキープ出来ます。
具体的なブラシの違いと役割ですが。馬毛ブラシは、革靴についた汚れやホコリを払い落とします。そして、豚毛ブラシは革靴に塗ったクリームをなじませます。実際にはこの2種類のブラシ以外に、山羊毛のブラシやペネトレィトブラシといったたくさんの種類の革靴のお手入れブラシがあります。また別記事で、ブラシの種類や使い分けについてはご紹介します。
敵から革靴の寿命を守る
馬毛ブラシの革靴の手入れと汚れを落とす方法はいたって簡単で、靴についたゴミやほこりを払い落とすだけ。一日履いた革靴は、想像以上に汚れています。ゴミやほこりで色がくすんで見えたり、艶感が減ってしまったり。そのまま放置してしまうと、革靴の油分や水分が失われ乾燥し、ひび割れを起こしてしまう可能性が。
くすんだ革靴は見た目も美しくないです。ほこりは特に、湿気を帯びていたらカビの原因にもなり独特のニオイを放出したりします。こびりついたほこりや汚れはどんどん蓄積され、革靴の寿命を奪っていきます。ブラッシングには、ただ汚れを落とすだけではなく革のコンディションを整える役目もあるのです。
ブラッシングだけで見違える革靴に!
革靴をブラッシングし、汚れを落とすだけで見違えるほど違います。クリーム等を利用しなくても、ブラッシングだけで綺麗な革靴をキープ出来るのです。一般に販売されている量販タイプの革靴は、ガラス加工がされたガラスレザーが主流です。ガラスレザーは革の上に樹脂が塗られているので、汚れや水に強く艶が持続します。なのでブラシで汚れを落とすだけでぴかぴかになり、更にケアが簡単なのです。
革靴の手入れを楽しむ
では、さっそく革靴の手入れをしていきましょう。まずは革靴が濡れていないか確認して下さい。雨等に当たった場合は、日陰でしっかり乾かしてからブラッシングに入りましょう。用意するのは馬毛のブラシ。本体が大きく毛先がしなやかで柔らかいのが特徴です。
馬毛のブラシを使用有名なメーカーはコロニル。大きいのでしっかり握って広い範囲をブラッシング出来ます。ナチュラルなデザインです。次いでコロンブスのブートブラックもデザインがとてもかっこいいシリーズ。MADE in JAPANの日本のメーカーで馬毛にもこだわりを見せています。
馬毛はよくしなり、ゴミを絡めとるので素早く綺麗に落とすことが出来ます。装飾やメダリオン、ソールの繋ぎ目のエッジ、コバの部分と細かい部分もしっかりと汚れを落とす事が可能です。ブラシは消耗品ではないので長く使用する事が出来ます。水洗いも可能です。洗う際には、しっかり乾燥させて下さい。馬毛のブラシは一番はじめに揃え、革靴の手入れを楽しみましょう。
ブラッシングの手順
革靴のブラッシングは、靴を履いたままでも、手に持っていてもどちらでも構いません。つま先から順に、サイド、かかととブラシをしていきましょう。縦方向にブラシを滑らせると満遍なくブラッシングが出来ます。靴ひもはブラシで毛羽立ってしまったり、ひも先端で傷が付く恐れもあるので靴の中にいれておきましょう。外す必要はありません。
注意点とポイント
一定方向にブラッシングをした方が傷が付きにくいので、汚れがひどい場合や最初のブラッシングの際にはごしごしとブラシを往復させない事をおすすめします。シワの部分や汚れの強い箇所はシワに沿ってブラシを動かし、力を込め過ぎず靴に負担がかからないようにご注意を。細かい装飾やメダリオン、羽の隙間等はブラシを細かく動かして汚れを掻き出します。手で革靴を持つ際にはつま先は決して持たず、シワを伸ばすように手を靴の中に入れてブラシをかけます。
ブラッシングをワンシーンに
少し詳しく書きましたが、全体をブラッシングするだけなので簡単に出来ます。座りながら革靴の細かな部分までブラッシングしたり、履いたままささっとブラシを全体にかけたり、ライフスタイルと革靴に合わせた手入れを実践してみて下さい。毎日の習慣に出来れば一番良いですしおすすめです。
革靴を履く時、脱ぐ時、帰宅時など自分なりにルーティーンに出来れば負担にも感じません。最初は少し面倒に感じる時もありますが、「ブラッシング」を革靴を履く日の一コマにしてみてはいかがでしょうか。革靴の手入れグッズはデザインがかっこよく、おしゃれな物が多いです。すぐ手の届く場所に出しておくのも絵になります。そして、そんな革靴の手入れの習慣をもつ男性も、絵になります。是非、素敵な革靴のある暮らしを。
『ユーチューブ&ユーチューバーから学ぶ』革靴の手入れ ブラッシング方法
最初から、ブラッシングのお手入れ方法を動画で見せてよってご意見もあると思いますが。動画と一緒に見ていただくことで、より理解しやすく腑に落ちやすいため今回は敢えて最後に動画をご紹介しました!
靴のデイリーケアの方法 靴磨き芸人 奥野さん
靴磨きという凄くニッチな領域を攻めてらっしゃる、芸人の奥野さんの動画です。ブラッシングの方法というよりも、革靴のデイリーケア・日々のお手入れについての知識ノウハウを非常に分かりやすく解説されています。芸人さんということで、非常にテンポよく進みますのでオススメです!
ちなみにインスタも8割9割が、革靴という気合の入った本気の靴磨き芸人さんです。ここまでコミットされているのを見ると、もう職人といってもいいですね。
ツイッターもやられてて、こちらは多ジャンルみたいです。
靴磨き選手権2019 優勝・寺島直希さん
革靴の手入れという領域を超えて、革靴を磨き上げるプロ中のプロの革靴をブラッシングなどのお手入れからスタートし磨き上げるまでの全行程を公開されている貴重な動画です。
ブラッシングは1分39秒ごろから…
革靴を持つ手や、道具を扱う所作もついつい見入ってしまいます。革靴の最重要事項とも言われる、”ブラッシング”は同じ工程ですが。結構、手入れをされる人によって力の入れ具合や動作が違うので非常に参考になります。
自宅でできる革靴の磨き方~革靴のお手入れ~ 洋装士-竹内大途さん
動画開始から1分45秒ぐらいで、ブラッシングが開始します。流石はプロの方です。手際が良すぎて、2回以上の再生が必要かもしれません。
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雨の日に履くと言っても、適切な対策と日ごろのお手入れ・メンテナンスがあれこそです。ぜひ、この機会にMYスエード靴のお手入れ方法を見直してみてください。