”Raf Simons Collector David Casavant”
皆さんはデビッド・カサヴァントという人物はご存知でしょうか?日本で彼の名前を知っているのは本当にファッションに敏感な方もしくはファッション業界の方ではないでしょうか。しかし、ラフシモンズコレクターの間では知らない方はいないんじゃないかってくらいの有名人です。そんな彼がどんな人物なのか紹介していこうと思います。
デビッド・カサヴァントのプロフィール
名前 | デビッド・カサヴァント(David Casavant) |
生年月日 | 1990年7月13日 |
出身地 | アメリカ合衆国テネシー州 |
拠点 | アメリカ合衆国ニューヨーク州 |
職業 | スタイリスト兼コレクター |
出身校 | セントラルセントマーチン |
公式HP | david-casavant.com |
@ davidcasavant @davidcasavantarchive @archive_club | |
設立 | デビッド・カサヴァント・アーカイブ |
主な顧客 | カニエ・ウエスト リアーナ ケンドリック・ラマー レディ・ガガ トラヴィス・スコット |
デビッド・カサヴァントとは
デビッド・カサヴァントは1990年の7月13日にアメリカ合衆国のテネシー州に生まれました。
テネシー州は歴史と現代が交錯する場所です。ブルース、ブルーグラス、カントリー、ロックンロールをはじめ、街中には音楽の歴史が溢れています。デビッド・カサヴァントもラフシモンズやヴァージル・アブローのように音楽に幼少期から触れてきたのでしょう。
テネシー州で幼少期を過ごした彼は、ロンドンにある通称”CSM”といわれるセントラルセントマーチンいわゆる公立高等美術学校に入学します。セントラルセントマーチンに入学した彼は、そこでスタイリングを学び、現在の活動に繋げます。
彼はセントマーチンを卒業したのちにラフシモンズなどのファッションショーの裏方としても活動しました。スタイリストとして働いていたデビッド・カサヴァントは2014年に自社であるデビッド・カサヴァント・アーカイブを設立します。
デビッド・カサヴァント・アーカイブでは著名人、デザイナー、スタイリストに創設者デビッド・カサヴァント自身が10年以上の収集期間をかけて集めてきた数千着にもなるラフ・シモンズのアーカイブや、ヘルムートラングのアーカイブを主に約5万着にもなる数の古着を貸し出しています。
まるで博物館のような数のアーカイブやビンテージ物は各方面から人気があり、顧客にはカニエ・ウエスト、リアーナ、ポール・マッカートニー、トラヴィス・スコット、ヤングサッグ、ケンドリック・ラマー、キム・カーダシアンなどがいます。
”FourFiveSeconds”はリアーナ、カニエ・ウエスト、元ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーが集まりました。かなり豪華なメンツが揃ってますがこのMVでカニエ・ウエスト、ポール・マッカートニーの両者がデビッド・カサヴァントが貸し出したヘルムートラングのアーカイブのデニムジャケットを着用しています。
ファッションに対する想い
デビッド・カサヴァント
もしあなたがアーカイブをパフォーマンスの中で身に着けていて、それが破裂したり、そのような何か損傷をしているのなら、私はそれについて問題はないです。服にとって、美術館に展示させるよりも着用されるほうがずっといいのです。
服は彫刻のようなものであり、意味をなすためにはストーリーが必要です。
それを完全に理解するためには、衣服を着用する必要があります。なぜなら、衣服はあなたが感じる方法、行動する方法、動く方法を変えることができるからです。
彼の過去のインタビューでの質問に対する答えです。インタビュアーは彼がレアなアーカイブを貸し出していることに疑問を持ち、「あなたはなぜレアなアーカイブを衣装として貸し出すのですか」と聞きました。もちろんレアなアーカイブを大事に展示なり保管するなどの方法で守るということを考えるのはおかしなことではないと思います。
しかし、彼はもちろん服を尊重して上記のような答えを出しました。それはデビッド・カサヴァントの服に対する愛もしくは尊敬に似た考えだと思います。
ビッグ・ショーンの”Blessings”ではラフシモンズの人気アーカイブのひとつのパラシュートボンバージャケットが登場します。
ラフシモンズへの想い
彼の簡単な生い立ちとファッションとの関係はなんとなくわかっていただけたと思います。初めてラフシモンズを買った10代のころから10年以上の歳月をかけて集め始めたアーカイブは数千着になりますが彼がアーカイブを集めるのはヘルムートラングとラフシモンズだけです。
彼はインタビューでラフシモンズを集め始めた理由について質問されたときにこう語りました。
デビッド・カサヴァント
私はラフシモンズの服が大好きです。デザイナーとしての彼の考えよりも、人々が過度に分析して読んでいるからです。つまり、彼のデザインに考えさせられ、自分たちのために話すことができるのです。
私がラフシモンズを集めたのは、10代の頃の他のほとんどのデザイナーが男性用のとても退屈な服を作っていたからです。
彼は14歳のときにアーカイブの収集を始めました。当時の自分を彼は『私は退屈していた』と思っていると答えました。そのころからカサヴァントはRaf Simonsが好きでした。ラフシモンズはカサヴァントが一番好きなデザイナーでした。ラフシモンズのアーカイブを集めると同時にファッションの知識が付きました。そこからカサヴァントはHelmut Langにも興味を持ちました。
カサヴァントが収集を始めた当時はeBayで今でこそ高価な人気のアーカイブを含む、中古品を買うのは本当に安かったようです。今ほど高価ではなく、実際に転売されたものを買うのが安かったので新しく買うことは珍しくカサヴァントは地元の古着屋や古着屋に行き、そこから安いものを買うのが遊びでした。彼は当時から服が大好きで、服を持って、布地を感じ、リメイクや服から違うアイテムを作ったり、自分で買ったものを着るのも好きでした。
デビッド・カサヴァントはラフシモンズ2002A/Wのヴァージニアクリーパー期が好きなようです。 発表されたジャケットとカレッジスウェットシャツをすべて持っていたくらい好きなようです。彼の中ではアメリカのホラー映画のようなコレクションに感じたようです。その雰囲気とコレクションの会場の薄暗い森の中は最も私に刺さったと答えてます。その理由までは答えてまえんでしたが彼の過去もしくは当時の心境に何か影響があったのでしょうか。。。
ギャラリー
ヤバいです。。ここに写ってるだけで1000万は越えてもおかしくないです。
彼の収集したアーカイブや古着を保管している一室です。このなかにはお宝とかも隠れているんでしょうか。。この写真だけではわからないですがいつかこういうところに住んでみたいです(笑)
Ellaestlundに衣装提供したラフシモンズの17A/Wの「I Love Tokyo」セーターです。#1で紹介したエイサップロッキーもこのシリーズのNYver.を着用していました。
ファレルウィリアムスも同じセーター着用していますね(笑)
彼のInstagramの一部を紹介しましたがたくさん見れるので面白いですよ。ラフシモンズ好きなら必見です。
まとめ
彼のコレクションは常に進化をし続けます。そして彼のファッションに対する愛は一貫しています。そんなラフコレクター、デビッド・カサヴァントの今後の動向に注目していきましょう!