”AIR MAX 97/AIR VAPORMAX 97 ”
エア・ヴェイパーマックス 97は2018年3月9日に正式リリースされたエアマックス97とのハイブリッドスニーカーです。価格は17000円〜30000円ぐらいが相場です。
ちなみに兄貴分のヴェイパーマックスプラスは2018年1月25日、エアマックスプラスの二十歳の誕生日である1月25日に記念日も兼ねて正式リリースされました。
今回はそんなエア・ヴェイパーマックス97の誕生からそのバックボーン、人気と評判についてレビュー動画。ツイッターやインスタグラムなどから集めたリアルで生の口コミレビューについて紹介したいと思います。是非購入前の方はこちらの記事を見て購入の参考にしてください。
既に購入して2足目、3足目をご検討のあなたはエア・ヴェイパーマックス97の豆知識・トリビアとしてこの記事1つ見ておけば取り合えず突っ込み入れてくるスニーカーヘッズにも対抗どころか知識で勝てる、、カモしれませんので是非一読下さい。それでは・・・長いので気になるところだけ見っててくださいね。
エア・ヴェイパーマックス豆知識・トリビア
あと知ってる人が少ないですが。オリジナルのエア・ヴェイパーマックスのデザイナーさんは日本人の南哲也氏です。これ1つ知ってるだけで、ちょいドヤできますんでwww
エア・ヴェイパーマック97の歴史
エア・ヴェイパーマックス97を語る上では抑えておくべきポイントがいくつかあります。まずエア・マックス97の誕生。そしてヴェイパーマックスとの融合。そして爆発的な人気に拍車を掛けたオフホワイト・ヴァージルアブローとのコラボしたザ・テンのリリース。挙げればキリがありませんが。知っておいて損はありません!!!
1977年:『ナイキの父』 元NASAのM.フランク・ルディ(Frank Rudy) 氏との出会い
ナイキエアのターニングポイントと間違いなく言える発明家であり2009年に84歳で亡くなるまで生涯現役とでもいうべき情熱を注いだ根っからのエジソン気質のフランク・ルディ氏がナイキを1977年に訪れます。ちなみにルディ氏はナイキより表彰されており彼の功績を称え、『ナイキの父』と呼ばれています。
※かなり話しが遡りますが。お付き合いください。
ちなみにこの動画は亡くなるちょっと前に撮影されたものです。確かに高齢さは感じるもののまだまだ情熱・パッションを感じるインタビューを見てると勢いと情熱が最高です!!
もともとスキーブーツのクッショニングをさらに衝撃吸収と実用性・耐久性ともに高めるために考え出したアイデア 「ゴムのブロー成形」 こそが今日のナイキエアの原形・ベースとなっているんです。
そしてこのアイデアは元NASAで働いていた彼が宇宙飛行士が被るヘルメット製造で使われた技法を応用し生み出された”不活性ガスをベースにしたクッションシステム ” から来ておりこのアイデアをナイキに1977年に持ち込みました。
そして彼のアイデアが無ければ今日のナイキエアやエアマックスはもちろん、エア・ヴェイパーマックスも生まれていなかったでしょう。もちろん当時はどこもこの”ナイキエア”のアイデアを受け入れなかった中で唯一ナイキだけがこのダイヤの原石ともいえるアイデアに気付き実際に開発し製品化に辿り着いているわけですから。やはりナイキの先見性と柔軟性、そして時の運を掴むだけの勢いと情熱があったんでしょう。最高です!!
1978年: エア・テイルウィンド をハワイで限定リリース!!!
ナイキはフランク・ルディ氏の発明したこのナイキエアの原形であるエアテクノロジーを開発しますが。ナイキの創業者フィル・ナイト( Phil Knight )氏とバウ・ワーマン(Bowerman)は恐らく既にこの時にこのナイキエアのアイデアを”金の生る木”だと既に気づいていたんでしょう。
1年足らずの開発期間でナイキエアを特徴とするスニーカー史上初のAIRエア搭載のシューズをエア・テイルウインドランニングシューズとして1978年のホノルルマラソンに先立ちリリースしました。
エアテイルウィンドはハワイで限られた量でリリースされました。 当然ですが、当時なかったエアソールはあっという間にランニング業界に話題を呼んで圧倒的な注目を浴びたことは想像に難しくありません。こうしてナイキエア、ナイキの伝説が幕開けしたのです。
この当時からスピード感、バズマーケティング、アイデアを形にする。これらのビジネスにおいて欠かせない要素を凄まじい勢いで攻め上るナイキの凄さは”温故知新”じゃないですが。知れば知るほど唸らさせられます。
1981年:伝説のデザイナー、、ティンカー・ハットフィールドが入社。
エア・マックス、エア・ジョーダン。スニーカーを履かない女性や子供でさえもが知っている伝説と言うとわれわれスニーカーヘッズの色眼鏡が入っちゃいますが。我々が愛してやまないこれらのナイキのスニーカーは全てと言って良いほど彼、ティンカー・ハットフィールドがデザインした作品、スニーカーなんです。
ティンカー・ハットフィールド氏29歳の時ナイキに入社します。彼はオレゴン大学時代は主席という秀才でありながらスポーツも万能という文武両道を地で行く天才肌のスポーツマンでした。
もちろん彼の家庭環境もこれに大きく影響しており父親はオレゴンでは誰もが知るスポーツコーチでバウワーマンとも当然交流があり既にこの時からナイキと結び付く運命だったのでしょう。そして母、兄ともにスポーツコーチというスポーツ一家に育った彼は一時期バスケもやっておりこの時の感性がエア・ジョーダンを生み出したことは間違いないでしょう。
まあでもこれだけオレゴンから天才を集結させたフィルナイトの天賦の才と豪運は既にこの時点で全て始まっていたんでしょう。
豆知識・トリビア:エア・ジョーダンのウイングロゴのルーツ
ちなみにティンカー・ハットフィールドは、エア・ジョーダンのシンボルともいえるウイングロゴもデザインしておりロゴを作ったエピソードをご紹介します。
ティンカー・ハットフィールドは飛行機で移動中にエア・ジョーダンをよりCOOLなものにするためにロゴを考えていました。なぜかっていうとマイケル・ジョーダンは当時ナイキよりアディダスのバッシュを気に入っており、エア・ジョーダンをダサいとまで考えていたとか、、いなかったとか。
そんなこんなで機内で思案中にふと傍を見ると子供が着てるTシャツが目に入りました。彼が着ているTシャツには上の写真のように飛行機のキャプテンウイングのロゴがプリントされておりそれを見たティンカー・ハットフィールドはなんと、、すぐさまこの子供の母親にこのTシャツのペアを借りれないかと聞き。
無事借りることができたがロゴを書くものがないため傍にあったカクテルナプキン にウイングを両サイドに中央にバスケットボールを置いたエア・ジョーダンの”ウイングロゴ”を書きました。誕生の瞬間です。
※ちなみに”ジャンプマン”ロゴもティンカー・ハットフィールド氏の作品です。
ヴェイパーマックスの情報早くって方も多いと思いますが。ちょっと誕生までのバックボーンをご紹介させてくださいね。下の方にレビュー動画や口コミ・評判は載せていますので目次からリンクして見れます^^
1987年3月26日 :エア・マックスの誕生
エア・マックスワンこそ現在のナイキエアを具現化させたデザインのルーツをたどる上で欠かせないアイテムの1つであり。まさしくこのエア・マックスワンこそがナイキスニーカーのゴッドファーザーであり源流でしょう。
もちろんデザイナーはティンカー・ハットフィールド氏です。
1997年: エア・マックス 97の誕生
エア・マックス97はこれまでのエアマックスにない史上初のソール全体に配置されたフルレングスのビジブルAirクッショニング が実現され今までのナイキエアが更に進化したモデルとしてユーザーからも期待され2000年を見据えた新しいエア・マックスモデルということでリリースされました。
※サンプル段階ではエア・マックス97を「Air Total Max III」と呼びました 。
デザイナー: クリスチャン・トレッサー
エア・マックス97の生みの親でありデザイナーとして1996年から1997年とわずか1年足らずでナイキを去り現在はフリーのスニーカー・シューズデザイナーとして活躍する彼ですが。
10カ月という大変短い在籍期間でありながらナイキのエアマックスに”97”というコアなファンを持つデザインを投下したことは間違いなく評価されることだと思います。
カニエ・ウエストともコラボしYeezy Boost 700もデザイン
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— ye (@kanyewest) 2018年12月2日
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やはり出来る人はどこにいっても結果を残すようでクリスチャン・トレッサーも例外ではなくナイキだけではなくカニエ・ウエストのもとでYeezy Boost 700のアッパーデザインに彼の印象深いデザインをMIXさせコラボしました。
エアマックス 97のデザインインスピレーションは?
「自然界の中で最も人々に愛される模様をもとにアッパーをデザインした。池に落ちる水のしずくをイメージしたんだ。Airユニットに向かって広がる放射状の水面のように。」
via nike
クリスチャン・トレッサーもこのように語っている通りエアマックス97のアッパーデザインにある3Mの反射材の放射状のラインや、ソールなど随所にこのアイデアがデザインされているのが分かります。
日本の新幹線からインスピレーション!?
エアマックス97のメタリックシルバーのシルエットは日本の新幹線からインスピレーションを受けており「シルバーブレット」 と呼ばれており東京の街並みを撮影しているときにこの宇宙船のような近未来的なボディが閃いたそうです。
マウンテンバイクからカラーリングを決める。
「当時、マウンテンバイクのパーツやバイク自体、メタル素材の仕上げにアルミニウムやチタンなどのメタルが使われていたんだ」
via nike
これはインタビューでの一幕ですが。 カラーリングの仕上げのデザインを決めた時の決め手は愛用のマウンテンバイクのパーツでした。
これは2018年7月13日にリーボックより彼のデザインでリリースされたスニーカーです。ここでもエアマックス97の放射状の曲線が効いてますね。
初のフルレングスのビジブルAirクッショニング
エアマックス97のリリースから遡ること約30年前にエアマックス1が誕生しスニーカー業界に”ナイキエア”というとてつもない新しい価値と機能性、そしてワクワク感をユーザーにもたらす”AIR(エア)”というキラーキーワードが誕生しました。
ナイキのスーパーマーケティングも相まってエアマックスの人気は留まるところを知らないかのごとく怒涛の売上を記録。エア マックス 180によって180°のビジブルAirを実現し、新しいブロー成型テクノロジーを採用したエア マックス 93がリリースされ。その4年後、フルレングスのビジブルAirクッショニングがついにエア マックス 97として登場しました。
※現在はフルレングスのビジブルエアと呼ばれていますが。当時は 開発段階では「Total Air」 と呼ばれていました。
エア マックス 97の誕生なしには生まれなかったモデルがたくさんあり、この一足が未来のアイコンシューズ誕生へと道を切り開いていったのです。
シューレースを隠すデザイン
今では当たり前になった靴紐・シューレースを隠すこのデザインは実はエアマックス97がスニーカー業界で一番初めて実装し世にリリースしました。いかにシャープで洗練されたデザインにするか?また女性向けの売上拡大を狙っているナイキは様々な手法で今までのスニーカーの概念を変えようとチャレンジしているのが見て取れます。
またエアマックス97の特徴ともいえるクリスチャン・トレッサーがインスピレーションを受けた水面に落ちた水滴の放射状のラインを3Mで表現するためにはシューレースをこのように隠すのがベストだったからともいえるでしょう。この写真のように上からのアングルで見ると一目瞭然です。
エアマックス97×エアフォース1コラボがあった??
エアフォース1はエアマックスに負けず劣らずな大人気スニーカーの1つですが。実はエアマックス97とのコラボしたハイブリッドスニーカーが作られていたんです。
非常に残念ながら正式リリースはされずサンプル段階で止まって流通することはありませんでしたが。上のシルバーで赤のソールなんかは当時のスニーカーとは思えない現代でもHITしそうなデザインとカラーリングです。
購入したいと思った5つの理由と関連ツイート
- ヴェイパーマックス 97のビジュアルデザインに惚れた。
- 見た目に反してエアマックス 97よりさらに軽いと感じたため。
- 想像以上の履き心地ともともとエアマックス97が好きで履いていたため今回のリリースに合わせて購入した。
- エアマックス97のアッパーデザインとメタリックでほかにはないカラーとデザインが非常に気に入った。
- フィット感とサイズ感もジャスト目でもともとヴェイパーマックスが欲しかったので。
クリスチャン・トレッサーもこれ見たら新しいデザインが見つかるかもしれませんwそれにしてもオタマジャクシって笑。新しい。
乃木坂カラーってwww
切実ですw
レビュー動画でフィット感やサイズ感をチェック
『海外セレブ・芸能人』ヴェイパーマックス97outfitコーデ集
ヴェイパーマックス97は男女問わず海外ではかなり足元コーデで大活躍しており海外セレブの間ではよくコーデ写真が見られました。今回は女性が多いですが一部ご紹介したいと思います。
フレンチ・モンタナ (French Montana) – Nike Air VaporMax 97 “Japan Bolt Neon”
フレンチ・モンタナといえば顔を見てもなんだかな??って方も多いと思いますが。こちらのMVを見てもらえればあっ聴いたことがあるって人も多いんじゃないでしょうか。
この「Unforgettable(アンフォゲッタブル) feat. Swae Lee」は公開わずか2ヵ月で1億5800万以上のストリーミング数を記録するなどかなりの大HITとなり全米チャート3位までランクインした。
またフレンチモンタナは1970年代全米で一番治安が悪いといわれたブロンクス出身の彼。元々の出身はモロッコと複雑な環境の中ミックステープで徐々に頭角を表し認知されるようになってきたタイミングでこのHITです。
ミュージック・ビデオはアフリカはウガンダの貧困地区で撮影され、現地の子供達のダンスシーンをフィーチャーしておりこのミュージック・ビデオが1億200万以上View数を獲得しました。彼の素晴らしいところはこの楽曲の収益の一部をウガンダの産婦人科医院などに寄付しているんです。
ベラ・ハディッド(Bella Hadid )
– Nike Air VaporMax 97 “Silver Bullet ”
ベラ・ハディッドと言えば、もはや知らない人はいないと言えるセレブ 中のセレブで姉はジジ・ハディッド。お母さんはヨランダ・ハディッド 。皆、スーパーモデルのスーパーセレブという絵に描いたような一家ですが。
そんなベラ・ハディッドはヴェイパーマックス97を愛用しておりよくパパラッチされた写真では見かけます。愛用はヴェイパーマックス97のシルバーバレットですね。ちなみにこんだけの美貌を誇るベラ・ハディッドは脱ぎ癖が半端ないらしくパーティシーンでは飲んでテンションが上がるとすぐに、、、らしいです。
NYファッションウィークのときに行われたパーティでヴァージルアブローとベラ・ハディッドがDJしたお写真ですが。もう1枚目のヴァージルなんか滅茶やらしい表情しててwwwカメラマンの嫉妬と悪意を感じるようなショットですね。
このあとヴァージルがベラ・ハディッドが脱いだのを見たかどうかは神のみぞ知るところです。
『インスタでチェック!!』ヴェイパーマックス97 on Instagram
インスタで最近の投稿を見ていますとヴェイパーマックス97の中でもゴールドの割合が圧倒的に多いです。もちろん自己主張の強いカラーですのでインスタグラマーのユーザータイプともマッチするっていうのもあると思いますが。
デザイナーのクリスチャン・トレッサーの思惑がハマっているかどうかはクエスチョンですが。コアなファンを獲得しているのは間違いなさそうです。この放射状のラインはほかのモデルにはないし被ることもありませんからね。