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厳選8選【パイン家具の材料とは?】無垢材のパイン材とは?色や特徴、種類について徹底解説

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温もりを感じることができるパイン家具。ナチュラルでカントリーな雰囲気を演出したいときに人気の家具の1つです。安心感を抱くことができるパイン家具ですが、どのような材料によって製作されているかご存知でしょうか。

本記事では、無垢材のパイン材の種類ごとの色や特徴、おすすめの塗料について徹底解説いたします。

無垢材のパイン材の種類ごとの色や特徴

早速、無垢材のパイン材の種類ごとの色や特徴について、解説いたします。

  • 北欧パイン
  • メルクシパイン
  • ラジアータパイン
  • 欧州赤松
  • ポンデロッサパイン
  • マリタイムパイン
  • サザンイエローパイン
  • ロッジポールパイン

北欧パイン

https://www.kozankobo.com

産地

北欧パインの産地は、ノルウェーやスウェーデン、フィンランドにまたがるスカンジナビア半島です。厳しい寒冷地で生育しています。特にフィンランドにおいては、木を伐採したら苗木を5本植林するという活動を行なっており、主要な木材生産国でありながら、森林資源は枯渇することないため、フィンランド産のパイン材は、環境に優しい材料であると言えます。

https://www.paint-koubou.jp/pine.htm
https://www.paint-koubou.jp/pine.htm

北欧パインの色は、白や薄い黄色となっており、薄めの柔らかい色のため人気です。

特徴

https://www.paint-koubou.jp/pine.htm

北欧パインは、厳しい寒さに耐えて育った背景から、年輪幅が細かく、木肌はきめ細く、木目が美しいのみならず、節が自然であると言われています。他のパイン材と比較すると少し硬質で、重めな特徴があることから、より耐久性を求める家具におすすめです。

家具の例

https://www.coordinatekagu.jp/c/NA/Pine/ob002bd10603pn00

北欧パインを使用した家具は、薄めの色合いが上品でありながらもちゃんとナチュラルさを感じられるものとなっています。

メルクシパイン

https://www.mokuzaikako.com/contents/wood_49.html

産地

メルクシパインの産地は、インドネシアを中心とした東南アジアです。マツ属の中では最も暖地で生育しています。

http://www.maruyone-trade.co.jp/species052/

メルクシパインは、淡黄色から淡赤褐色となっており、ナチュラルな雰囲気を醸し出しています。

特徴

https://item.rakuten.co.jp/fujii-syuseizai/cmr02501001500/?scid=af_pc_link_tbl&sc2id=af_101_0_0

メルクシパインは、適度な硬さを持っており、耐水性があると言われています。一方で耐久性はそこまで高くありません。

家具の例

https://shop.woodworks-marutoku.com/works/cat48/cat49/index_3.html

メルクシパインは、少し黄色がかっており、白すぎず、茶色すぎない色味の家具が欲しいときにおすすめです。

ラジアータパイン

https://diy-lab.jp/goods/category/ラジアータパイン/?c=20

産地

ラジアータパインの産地は、ニュージーランドやオーストラリア、チリ、南アフリカなどとなっています。成長が早い木であることから、25〜30年サイクルで伐採しつつ、一方で定期的に植林し、環境に配慮されています。

https://woodyyoneda-shop.com/products/detail.php?product_id=20

ラジアータパインの色は、中心部分が淡い褐色から褐色で、外側に行くほど黄白色となります。

特徴

https://wood-museum.net/radiata_pine.php

ラジアータパインは、柔らかく、加工性が高い特徴をもちますが、一方で中心部分から外側にいくほど硬度が落ち、耐久性は高くありません。特に見た目では、中心部分では年輪がはっきりしないという特徴があります。

家具の例

https://aicokagu.hamazo.tv/e8754524.html

ラジアータパインで製作された家具も、比較的に薄めな色で、ナチュラルな雰囲気を醸し出しています。

欧州赤松

https://wp1.fuchu.jp/~kagu/mokuzai/3.htm

産地

欧州赤松の産地は、ヨーロッパ全域、中央アジア、シベリアなど非常に広域となっています。特に日本ヘはスウェーデンやフィンランド、ポーランド、ロシアから輸入されています。

http://www.okagaito-kougyou.jp/?staff=rw-欧州赤松-2

欧州赤松の色は、中心部分は淡赤褐色から赤褐色、外側部分は黄白色や淡赤色です。レッドウッドとも呼ばれることもあり、パイン材の中でも少し赤みが強い印象です。

特徴

http://www.maruyone-trade.co.jp/species124/

欧州赤松は、非常に強度が高いパイン材と言われており、特に北緯58°〜62°のラインで採れるものは、冬には気温がマイナス50℃まで下がることから、その過酷な自然環境により、最も強度が高いとされています。

樹脂分が多く耐水性も高いことから、木材が腐りやすい日本の気候にマッチしていると言えるでしょう。

家具の例

https://www.pennywisefurniture.com/original/5

欧州赤松で製作された家具は、赤みがあり、よりカントリー感を演出したいときにおすすめです。

ポンデロッサパイン

https://wp1.fuchu.jp/~kagu/mokuzai/140.htm

産地

ポンデロッサパインの産地は、アメリカ中部から太平洋沿岸、オーストラリア南東部、ニュージーランド、南アフリカなど、広範囲に渡ります。

https://takahiro-mokuzai.co.jp/products/others/tgpanel/

ポンデロッサパインの色は、淡い黄白色です。経年変化によってだんだん深い飴色に変化していきますが、特に中心部分は橙色から赤みを帯びた褐色となっていきます。

ロッジポールパインなどと比較すると、クリームやバターのような風味の上品な色合いであると言われています。

特徴

http://www.ogo-wood.co.jp/shopping/zaiko/thum8/DSC07344.JPG

ポンデロッサパインは、軽くて柔らかく、仕上がりが美しいという定評があります。樹脂分が少なめで、節が固く、しっかりとした安定性もありますが、一方で衝撃には弱いという特徴もあるので注意が必要です。

家具の例

https://www.mobilegrande.com/search/item.html?n=0220-bs-P311

ポンデロッサパインで製作された家具は、よりカントリー感が強い印象となります。

マリタイムパイン

https://www.etree.jp/item/NA007-0084-0004

産地

マリタイムパインの産地は、ヨーロッパであり、砂地で生育する特徴から、南フランスで砂防林として活用されている側面も持ちます。

https://www.etree.jp/search?item_number_parent=TK009-0001&per_page=20&sort=asc&use=フローリング&construction[]=三層

マリタイムパインの色は、他のパイン材と比較して赤みが強いと言われています。

特徴

https://dash.etree.jp/TK-09-s002

マリタイムパインは、ラフな質感と大きな木目を持ちます。その美しい木目には定評があり、様々な節との表情のコントラストが人気です。

家具の例

https://provence-profonde.info/3150/

マリタイムパインは、経年によって、木目のコントラストがより際立ち、味わい深い雰囲気になっていくことでしょう。

サザンイエローパイン

https://wp1.fuchu.jp/~kagu/mokuzai/145.htm

産地

サザンイエローパインの産地は、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリアです。特にアメリカのフロリダやサウスカロライナ、ジョージア、アラバマ、ミシシッピー、ルイジアナなどで植林されています。

https://www.koshii.co.jp/products/yellowpine/index.html

サザンイエローパインの色は、中心は赤褐色、外側に向けて黄白色であると言われています。

特徴

https://livedoor.blogimg.jp/mokkoland/imgs/6/a/6a97acaa.jpg

サザンイエローパインは、他のパイン材と比較して、硬めであると言われており、中心になればなるほど保存性が高いと言われています。樹脂分は多いため、塗装は難しい特徴も持ちます。

家具の例

http://nojimokko.main.jp/blog/wp-content/uploads/c0ae3018e19920e77093165bb51f822a.jpg

サザンイエローパインで製作されたテーブルは、使い始めこそ黄白色のデザインですが、だんだんと飴色に変化していく過程を楽しむことができるでしょう。

ロッジポールパイン

https://www.jawic.or.jp/woods/sch.php?nam0=rozzi

産地

ロッジポールパインの産地は、アラスカからバハカリフォルニアにわたると言われていますが、ロッキー山系北部や太平洋岸地域にも多く分布しているとされています。

https://blog.goo.ne.jp/arbre_inc/e/64ec53e05ec17d93fb341fd2fb2c48f0

ロッジポールパインの中心と周りの色の差ははっきりしていませんが、中心は淡黄色や淡黄褐色であり、中心から外側に行けば行くほど白や淡黄色になる傾向があります。もちろん使用していくとだんだんと飴色に変化します。

特徴

https://fairwood.jp/woodguide/wood/northamerica/lodgepolepine.html

ロッジポールパインは、やや軽く、扱いやすいことから仕上がりも良いとされています。しかし、耐久性が低く、樹脂分が滲みやすい点には、注意が必要でしょう。

家具の例

https://nakayama.life/kmn_desk/

ロッジポールパインは、軽さを生かし、持ち運んだりするような家具製作におすすめです。画像のようなデスクは積み重ねることもでき、便利ですね。

パイン家具におすすめの塗料 3選

パイン家具製作に使用されている様々なパイン材について理解を深めたところで、パイン家具におすすめの塗料についてもご紹介いたします。

オスモカラー

https://osmo-edel.jp/product/osmocolor/

オスモカラーは、ひまわり油などをはじめとする自然植物油由来の塗料です。揮発性有機化合物は不使用であることから、自然にも、人間にも優しい特徴があり、パイン材に浸透させることで、表面と内側から保護することができます。

ペンキや水性ステイン、ワックスなどの良いとこどりを実現した塗料であることから、パイン材の呼吸を妨げることなく、無垢材が本来持つ手触りや表情、質感などを残すことができるとされています。

触りごごちはすべすべであるのにも関わらず、優れた撥水性を兼ね備えていることから、万が一パイン家具に液体をこぼしてしまったとしても、シミとして残りにくいというメリットがあります。

また、浸透する塗料であることから、下地を剥がさずとも塗り重ねることができる特性を持ち、もしパイン家具を使用している際に傷がついてしまったとしても、傷ができてしまった部分のみサンドペーパーをかけた上で、部分的に塗装すると補修が完了する手軽さも人気のポイントです。

ワトコオイル

https://www.hoxan.co.jp/watco/

ワトコオイルは、亜麻仁油を主成分とする塗料であり、表面に塗膜を作ることなく、ゆっくりと時間をかけてパイン材に浸透させて仕上げます。浸透してから、溶剤が揮発することで、オイルの主成分が空気中の酸素と結合し、酸化重合により、硬化することでパイン家具を保護してくれます。

パイン材が本来持ちうる美しさ、しっとりとした質感を表現できるとされていますが、有機溶剤を含んでいるため、塗る際には注意が必要となります。ただし、塗装完了後、完全に乾燥した段階では、無害となるので、自身で使用しないのであれば安心できる塗料と言えるでしょう。

ワトコオイルで仕上げられたパイン家具を長期間使用していると、だんだん表面のしっとりとした質感がなくなってきたり、退色がみられたり、撥水効果が低下したりする場合があります。その際には、定期的なお手入れが必要です。

バターミルクペイント

https://vividvan.co.jp/product/buttermilkpaint/

バターミルクペイントは、水性塗料であり、乾燥すると美しいマットの仕上がりになるのが特徴です。吸着性と伸びがあるため、マットなカラーにパイン家具を仕上げたいときにおすすめです。

それぞれのカラーをそのまま使用することはもちろん、混ぜ合わせてオリジナルカラーを生み出すこともできます。

最高級の自然塗料であり、環境や健康にも優しいため、安心して利用できるでしょう。

まとめ

パイン家具の材料について、本記事では、無垢材のパイン材の種類ごとの色や特徴、おすすめの塗料について徹底解説いたしました。

パイン家具といっても使用されているパイン材には様々なものがあり、色や特徴などが異なります。欲しい家具のデザインも大事ですが、色合いや木目、耐久性など様々な角度から最も納得のいくパイン材で製作されているものを選ぶと、後悔することは少ないでしょう。

仕上げの塗料についても、環境に配慮されたものであるかどうか、きちんと見定めることが大切です。

【寄木細工のおすすめショップ 12選】「箱根七福神」から寄木細工の創始者、石川仁兵衛氏のお店まで

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日本には、脈々と受け継がれる技や技術を用いた伝統工芸品が各地に存在します。数百年前から受け継がれるその手法で作り上げられた作品は、見る者の心をぐっと引き付ける魅力があります。

数ある伝統工芸品の中から今回ピックアップするのは「寄木細工」です。神奈川県箱根を中心に受け継がれる伝統工芸品で、200年以上の歴史を持つ寄木細工は、さまざまな木を組み合わせて模様を描く伝統技術で、ひとつとして同じ顔を持たない作品が魅力です。

そこで今回は、魅力的な寄木細工を販売しているおすすめのショップを中心に、作品を手掛ける職人についてもご紹介していきます。

箱根寄木細工うちはら

https://yosegi-uchihara.com/

寄木細工を扱うショップで絶対に外せないのが寄木細工専門店「箱根寄木細工うちはら」です。創業70年以上の歴史を持ち、2020年にリニューアルオープンしました。内原丸仁氏をはじめとした職人が作り出す寄木細工の定番「秘密箱」をはじめ、アクセサリーやストラップなどの小物類は、オリジナル性豊かでデザインにこだわった商品が多く揃っています。

数多くある寄木細工を扱うショップの中でも、洗練された商品を扱っていることで知られており、いつも多くのお客様に賑わいを見せています。若手職人が作り上げた作品も多く取り扱っており、これからの寄木細工界の将来を担う作品に出会えます。

箱根登山バスで箱根町行き終点で下車、海賊船乗り場の箱根町港からともに歩1分とアクセス抜群なのも利用者には嬉しいですね。

ショップ名箱根寄木細工うちはら
ショップURLhttps://yosegi-uchihara.com/
箱根寄木細工うちはらInstagramhttps://www.instagram.com/hakone.yosegiuchihara/
箱根寄木細工うちはら寄木細工職人内原丸仁氏

金指ウッドクラフト

http://www.kanazashi-woodcraft.com/

多くのメディアでも取り上げられ、全国の寄木細工ファンにはご存じの方も多いかもしれません。箱根で行われる大学駅伝で知られる、箱根駅伝のトロフィーを長年作り続けている金指勝悦氏が、腕を振るって作られた商品が多く並ぶ金指ウッドクラフトです。

寄木細工に精通する方でも、「こんな作品があったのか」と驚愕するような作品がズラリと並んでいます。作られた作品にすべて「金指」の烙印が押されているのは、ここで作られている作品の証明。代表作である、女性に大人気の「りんご型の小物入れ」をはじめ、「ぐい呑み」や「一輪挿し」など、モダンなつくりが特徴の作品を多く取り扱っています。

寄木細工にこだわりを持った方にも、納得の商品を手に入れることができるショップの一つといっていいでしょう。

ショップ名金指ウッドクラフト
ショップURLhttp://www.kanazashi-woodcraft.com/
金指ウッドクラフトTwitterhttps://twitter.com/kinnoyubi
金指ウッドクラフト寄木細工職人金指勝悦氏

浜松屋

https://www.hoshinoresorts.com/guide/area/kanto/kanagawa/hakone/hakone-omiyage/

寄木細工の創始者である石川仁兵衛の血を引く、石川一郎・裕貴親子がその技を継承し、昔ながらの寄木細工を今に伝えています。江戸時代から脈々と伝えられてきた技法で作り出される数々の寄木細工や、さまざまな色合いを見せる天然木材を自在に埋め込んで作り上げる「木象嵌」は見る者の目を奪います。

同じ建物の2階には、作品を手掛ける工房があり一般見学も行われ、その手法の説明を聞くことができ、寄木細工の歴史に触れることもできます。寄木細工だけでなく、その歴史について知りたい方にはおすすめのショップといえるでしょう。

ショップ名浜松屋
ショップURLhttps://www.hamamatsuya.co.jp/pc/index.html
浜松屋YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=su-HtsdyNNk
浜松屋寄木細工職人石川一郎・裕貴氏

畑の茶屋

https://www.mapple.net/spot/14002620/

約40年の歴史を持った寄木細工の専門店です。「みる・ふれる・つくる」をコンセプトに、寄木細工の販売だけでなく寄木細工作りの体験も行うことができ、作品を見て、触れて、作ることができるショップとして多くの人で賑わっています。

主にアクセサリーやカードケースなどの日用雑貨を多く販売しており、同店でしか購入できない文様の箸置きなども販売されており、子供連れやカップルなどにおすすめのショップです。

ショップ名畑の茶屋
ショップURLhttp://www.hakoneyumoto.com/shopping/32

箱根丸山物産

https://4travel.jp/dm_shisetsu/11352362

寄木細工専門店としての規模としてはトップクラス。作品すべてが、親子三代で寄木細工の伝統を守り続ける丸山一郎氏をはじめとした職人たちの手作りで、木象嵌の「木画」や「寄木細工マウスパッド」など、500点ほどの商品を取り揃えています。その中でも、なんと324回仕掛けのからくり箱は渾身の作品です。

模様や色味がそれぞれ異なる一点ものが数多く並んでおり、寄木細工の玄人好みの作品が多く、自分だけのコレクションを見つけたい方にはおすすめのショップです。ショップ内は英語表記の作品や説明書きも多いので、外国人の方にも喜ばれるのではないでしょうか。

ショップ名箱根丸山物産
ショップURLhttps://www.hakonemaruyama.co.jp/
浜松屋YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=0MoSBEdjr9w
浜松屋寄木細工職人丸山一郎氏

箱根寄木細工 本間木工所

https://thegate12.com/jp/article/207

隣接された工房で作られた作品をそのまま店頭に並べている箱根寄木細工 本間木工所。伝統工芸士である本間昇氏を中心に6名の職人が在籍し、添えぞれの特徴を生かした作品を作り上げています。

宝石箱や秘密箱といった一般的な寄木細工商品から、工房オリジナルデザインの彩糸目筋(あやいとめすじ)シリーズ、限定商品の木象嵌や箱根寄木細工など、ムクのぬくもりや温かみを感じことができる工芸品を数多く取り揃えています。贈り物や記念品としても喜ばれる商品が購入できますよ。

ショップ名箱根寄木細工 本間木工所
ショップURLhttps://www.yoseki-museum.com/
箱根寄木細工 本間木工所Twitterhttps://twitter.com/HonmaYosekiArtM
箱根寄木細工 本間木工所Instagramhttps://www.instagram.com/honmayosekiartmuseum/
箱根寄木細工 本間木工所フェイスブックhttps://www.facebook.com/HYosekiArtMuseum/
箱根寄木細工 本間木工所寄木細工職人本間昇・博丈氏・小島勲氏

OTA MOKKO(太田木工)

https://imakana.kanaloco.jp/article/entry-440288.html

OTA MOKKO(太田木工)は、各地で個展などを開いている新進気鋭の若手寄木細工職人の太田憲氏が経営するショップで、隣接している工房で作り上げた作品をそのまま並べています。店内は現代風のオシャレなカフェをイメージさせるような造りになっています。

昔ながらの寄木細工に現代のデザインを施すことで、新たな作品として生み出す作品は、寄木細工の新しい可能性を広げる作品として注目を集めています。幾何学模様をふんだんに取り入れた道具箱や、約30種類ある木の中から組み合わせて作り上げた木のプレートなど、モダンながらどこか懐かしい、現代の暮らしに自然となじむデザインが多くの人を魅了します。特に「木のクラフトコンペ」で大賞を受賞したカードケースはおすすめの逸品です。

ショップ名OTA MOKKO(太田木工)
ショップURLhttps://ota-mokko.com/
OTA MOKKO(太田木工)Instagramhttps://www.instagram.com/ota_mokko/?hl=ja
OTA MOKKO(太田木工)細工職人太田憲氏

白谷工房

https://shiroitani-koubou.com/

寄木細工の専門ショップとしては珍しい、鳥取県日野郡日南町にある白谷工房。人口わずか54人の村にひっそりと佇んでおり、廃校となった小学校を改築し工房とショップを併設した知る人ぞ知る寄木細工専門ショップです。とはいえ、Instagramのフォロワーは1万人近くおり人気のショップなんです。

もともと大工だったという変わり種の職人、中村建治氏が腕を振るっており、寄木細工に使用する木材は古い民家を解体した木や建築現場の端材を利用しています。切りたての木とは違った風合いがあり、作品をより個性的に魅せてくれます。

主にイヤリングやピアス、ヘアアクセサリーやブローチといった女性向けの商品から、ネクタイピンや名刺入れといった社会人向けの商品もそろえており、見ているだけでワクワクするような商品が目白押しです。寄木細工好きであれば、是非一度は行ってみたいショップの一つです、大工の意匠を活かしたデザインと技をご覧ください。

ショップ名白谷工房
ショップURLhttps://shiroitani-koubou.com/
白谷工房Instagramhttps://www.instagram.com/shiroitanikobo/
白谷工房フェイスブックhttps://ja-jp.facebook.com/shiroitanikobo/
白谷工房細工職人中村建治氏

いづみや

https://www.yosegi.jp/

芦ノ湖の目の前にある寄木細工専門店で、蔵風の外観に朱赤の丸窓が目印となっているいずみや。誰がいてもそれとわかる外観は、箱根の町でもひと際目立つ存在です。エンジュや神代木など5種類の木材を使用したものや、高級感漂うムク材を使用した寄木細工を数多く創作しています。

伝統技法を継承した「秘密箱」や「からくり箱」、箸置きやトレーといったキッチン雑貨や、ゴミ箱やジュエリーボックスといった生活雑貨まで、幅広いアイテムが揃い、オリジナル商品も多数あります。海外の方向けの商品も多く取り揃えており、商品への名入れ加工も可能で、贈り物にもぴったりです。

ショップ名いづみや
ショップURLhttps://www.yosegi.jp/
いずみやInstagramhttps://www.instagram.com/izumiya_yosegi_official/

箱根寄木細工 木路

http://www.yosegi-kiro.com/

「日常生活で使われる寄木細工」をコンセプトに、バッグや小物入れ、時計や日用雑貨など200種類以上もの作品が並べられ、その中には木路オリジナルの商品もあります。作品は露木孝一氏が手掛けており、店内には所狭しと商品が並べられています。

ちょっとした遊び心として店内に置かれたカプセル販売機は、箱根寄木細工 木路のヒット商品。500円で回したガチャは何が当たるか分からない。中にはオルゴールやぐい呑みといった価格以上の作品も当たるので、来店した時には是非一度は回してみたいガチャです。そして箱根寄木細工 木路といえば寄木細工の「雛人形」です。天然有色材を組み合わせ、ろくろで形成するムク技法で作られた、一点物寄木細工の「雛人形」は一件の価値ありです。

ショップ名箱根寄木細工 木路
ショップURLhttp://www.yosegi-kiro.com/
箱根寄木細工 木路Instagramhttps://www.instagram.com/yosegi.kiro/
箱根寄木細工 木路細工職人露木孝一氏

箱根寄木細工 るちゑのやどりぎ

https://www.mapple.net/spot/14015597/

若手寄木細工職人として注目を集めている、清水勇太氏が作り上げている作品が並べられているのが箱根寄木細工るちゑです。受け継がれてきた伝統を守りながらも、どこかポップでモダンな印象を与えてくれる作品が多く、海辺の小石を入れた楽器や「起き上がり小法師」、「カスタネット」や「遊具」など、思わず頬が緩んでしまうようなデザインの作品が多いのが特徴です。

ポップでモダンな作風で、見る者の心を鷲掴みにするような作品の数々。これまでに見たことのない現代版寄木細工に興味がある方には是非とも訪れてほしいショップです。

ショップ名箱根寄木細工 るちゑのやどりぎ
ショップURLhttp://luthier43.info/index.html
箱根寄木細工 木路Twitterhttps://twitter.com/luthier43?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
箱根寄木細工 木路細工職人清水勇太氏

小林物産店

https://4travel.jp/dm_shisetsu/11367651

テレビなどでも紹介されたことがある有名寄木細工ショップの小林物産店。江戸時代初期に創業されたという長い歴史を持ち、その佇まいは歴史を感じさせてくれます。秘密箱や小物入れ、アクセサリーといった数千円で購入できるものや、数十万という高級品までさまざまな寄木細工作品が販売されています。

中でもおすすめはマトリョーシカのモデルになったといわれる入子人形の「箱根七福神」。最後には打ち出の小づちが現れて縁起物として購入される方も非常に多い人気商品です。もう一つのおすすめは小林物産店の看板猫をモチーフにしているといわれるネコ雑貨。可愛らしい作品の数々はお土産にもぴったりですよ。

ショップ名小林物産店
ショップURLhttps://hakone-omiyagehonpo.jp/
箱根寄木細工 木路Twitterhttps://twitter.com/luthier43?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

箱根寄木細工 露木木工所

https://www.yosegi-g.com/

大正15年の創業の露木木工所は、「生活文化の創造」をコンセプトに、暮らしをより楽しく、豊かにという想いで、小田原の地にて伝統の技術・技法を守りながら、今の生活に溶け込む新しい寄木細工を作り続けています。多くのメディアでも取り上げられた小田原でも多くの人でにぎわう人気ショップです。

古の雰囲気と現代のポップな感じを融合させた、モダンなデザインの作品を多く販売しており、アクセサリーや小物類などの日用雑貨を中心に、木のクラフトコンペで大賞を受賞した「抹茶椀」や「弊社の茶筒」、「ジュエリーケース」など多くの人気商品が揃っています。昔ながらの寄木細工が好きな方には、おすすめのショップです。

ショップ名箱根寄木細工 露木木工所
ショップURLhttps://www.yosegi-g.com/
箱根寄木細工 木路細工職人露木清高氏

まとめ

今回は寄木細工を扱うおすすめのショップをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

昔ながらの伝統を守り続けているお店もあれば、伝統を守りながらも現代のデザインを融合させて新しい寄木細工を作り上げようとしているお店もあります。それぞれの特色を持ち、そのお店でしか購入することができない作品があるというのは、愛好家にとっては購入しがいがあるというものでしょう。また初めて寄木細工を目にする方も、その繊細でどこか温かみのある作品の数々に虜になる方もいるのではないでしょうか。

今回ご紹介したショップ以外にも、多くのショップが軒を連ねています。あなただけのショップを見つけてみるのもいいかもしれません。寄木細工の魅力を是非その目で確かめてみてください。

20名厳選【寄木細工を伝える職人紹介】ベテラン職人から新進気鋭の若手職人まで

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昭和59年に国の伝統的工芸品として認定を受けた箱根寄木細工。200年以上の歴史を持つこの伝統工芸を今に伝える職人は、全国に約50名ほどいるとされています。この記事では、箱根寄木細工を今に伝える寄木細工職人を20名ご紹介していきます。

丸山 一郎

https://www.aboutamazon.jp/news/smb/how-one-small-business-protects-the-techniques-of-hakone-parquet

この道30年以上を誇る寄木細工職人の第一人者といわれる丸山 一郎氏です。寄木細工の定番といわれる秘密箱(からくり箱)は自慢の逸品で、繊細に作り上げられた作品の数々は目を奪われます。その情熱はとどまることを知らず、自店舗の目の前には「関所からくり細工美術館」を作り、多くの観光客を楽しませています。また丸山氏が寄木細工職人を目指した当時、ほとんど普及していなかったインターネット販売をいち早く取り入れ、日本国内だけでなく海外への販路を広げたことでも有名で、寄木細工を世界に広めるきっかけになったきっかけを作ったと職人といってもいいでしょう。

伝統工芸士として積極的に寄木細工を後世に伝える活動をしている丸山氏。実演などを通してその魅力を伝えています。また職人の高齢化・引退が進むなか、次世代の育成にも取り組んでおり、若い世代を積極的に採用しその技術の係争を行っています。

職人名丸山 一郎
工房名箱根丸山物産
作品販売店舗箱根丸山物産
YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=FvSlNLn04eY&feature=emb_title

本間 昇

https://www.hakone.or.jp/yosegizaiku/jounetsu/honma.html

御年90歳を迎え、ますます盛んな寄木細工職人であり、伝統工芸士として活躍されているのが本間 昇氏です。もちろん現役の工芸士として、他の職人とともに職人と一緒に8時から17時半まで工房で作品を作り上げています。新しい作品を作り上げるために日々勉強と、出かけ先で見かける和柄模様は必ずチェックするという、圧巻の職人魂。

江戸時代から伝わる寄木細工の複製品を3年がかりで作りあげたことをきっかけに、文箱・お盆・重箱など多くの江戸時代由来の作品に触れ、知見を蓄えていった本間氏。「古代裂(こだいぎれ)寄木模様」という本間氏考案の作品も誕生させ、その製作意欲は今なお顕在です。本間氏の作品は、本間木工所に隣接された本間寄木美術館にて見ることができます。匠の技と寄木の美しさを、実際に堪能してみてはいかがでしょう。

職人名本間 昇
工房名本間木工所
作品販売店舗箱根寄木細工 本間木工所
YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=TxvOMHoLRBY&feature=emb_title
著書寄木に生きる

本間 建司

ムク材にこだわり、ムク寄木細工職人として知られているのが本間 建司氏です。厚みのある種木をそのまま削り出して形を作った「ムク寄木」を使用した、繊細で深みのある作品は多くの寄木細工ファンを魅了します。

本間 建司氏の作品の多くは、寄木細工専門店 一茶で購入することができますので一度のぞいてみてはいかがでしょう。

職人名本間 建司
工房名本間木工所
作品販売店舗箱根寄木細工 本間木工所・寄木細工専門店 一茶など

本間博丈

https://www.waza-ya.com/craftsman/honma-wood-factory/

1969年神奈川県箱根町生まれの53歳。2006年に全国「木のクラフトコンペ」審査委員賞を受賞し、2020年2月には伝統工芸士の認定を受けた、寄木細工職人の第一人者。先にご紹介した本間 昇氏はお父様にあたります。「六角くず入れ」や「タンブラー」、「茶筒」や「お盆」などのヒヒ用雑貨を得意としており、ひとつひとつの材を正確に切り整えて綺麗に寄せ、高品質の作品を作り上げることで知られています。

熟練の技術を駆使して作り出される精密なものから、現代アート的な新しい感覚の作品まで幅広く手掛ける手法に定評があり、今後が期待される寄木細工です。

職人名本間 博丈
工房名本間木工所
作品販売店舗箱根寄木細工 本間木工所・WAZA屋など
本間博丈Instagramhttps://www.instagram.com/honmayosekiartmuseum/
本間博丈Twitterhttps://twitter.com/HonmaYosekiArtM
備考2020年2月に伝統工芸士に認定

小島 裕平

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220318002819.html

1989年神奈川県厚木市生まれの33歳。若手寄木細工職人として期待のホープです。高校卒業後寄木細工職人の露木孝一氏に弟子入りし2020年に独立。自身の名前から名付けた「ゆう工房」を設立した。「小箱」や「トレー」などを中心に独自のデザインとアレンジで高品質な寄木細工を作り上げています。

コロナ禍の中で新しい分野へのチャレンジも行っており、キャンプ用品に寄せ木細工の技術を活かした作品も手掛けています。キャンプ用品やインテリアを制作するブランド「NINAHAW(ニナハウ)」とのコラボで、「ランタン」や「マグカップ」、「コンテナの持ち手の飾り」などのデザインを担当。SNSで瞬く間に広がり、今や人気商品になっています。

若手寄木細工職人で結成された「雑木囃子」、各分野の若手職人で結成された「いぶき会」のメンバーとしても活躍しており、東京を中心に個展を開くなど、積極的な活動を行い寄木細工を広める活動をしています。

職人名小島 裕平
工房名ゆう工房
作品販売店舗ゆう工房など
小島裕平ブログhttps://ameblo.jp/small-island36

金指 勝悦

https://www.waza-ya.com/craftsman/kanazashi-woodcraft/

昭和15年寄木の里箱根畑宿生まれの82歳。2000年には全国木のクラフトコンペ大賞を受賞、その他大臣表彰を初め多くの受賞歴を持つ、寄木細工界の重鎮といってもいいでしょう。そして金指氏を語るうえで忘れてはいけないのが、毎年お正月に行われる箱根駅伝の優勝トロフィーを手掛けているのが、何を隠そう金指氏なのです。金指氏の工房もある金指ウッドクラフトでは、毎年作られてきた優勝トロフィーのレプリカが展示されています。

寄木細工職人となって50年。伝統の技に新しさと独自の手法やデザインを取り入れた無垢の寄木細工を作り続けています。種木を直接削って作品にする無垢の寄木細工は量産ができないため、高級志向の製品を多く作り続けています。重厚で繊細な作品が多く、見る者を圧倒する迫力のある作品が多く、観光みやげというイメージが強い寄木細工のなかで、日本を代表する工芸品へと高めていくことを目指し日々奮闘しています。

職人名金指 勝悦
工房名金指ウッドクラフト
作品販売店舗金指ウッドクラフト
金指ウッドクラフトTwitterhttps://twitter.com/kinnoyubi
金指ウッドクラフトフェイスブックhttps://www.facebook.com/%E9%87%91%E6%8C%87%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88-407219379326987/
金指勝悦YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=HhPtU56zd1M

露木 清勝

https://www.waza-ya.com/craftsman/tsuyuki-wood-factory/

1954年神奈川県小田原市生まれの68歳。2000年には全国木のクラフトコンペ金賞を受賞するなど数々の受賞歴を持っています。寄木細工の伝統工芸士として様々な活動を行っています。

伝統を受け継ぎながら、早い時期より生活に根ざす作品を提案し、完成された伝統的な模様と作法を踏まえ、一方で新しい表現形態を模索し、独特の世界を生み出してきました。オリジナリティを大切にしながらも生活の中の用途として、暮らしに役立ち、生活空間で使ってもらえるような、生活文化の創造を目指した作品を多く作り出しています。

職人名露木 清勝
工房名箱根寄木細工 露木木工所
作品販売店舗寄木ギャラリーツユキ
露木清勝YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=og5DBp52-PM

露木 清高

https://fitsearch.jp/sp/practice/20210315

父の清勝の後継ぎとして期待されているのが清高氏です。1979年神奈川県小田原市生まれの43歳。2008年に第5回全国木のクラフトコンペ大賞の受賞をはじめ、2011年にはパリで開かれた国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に初出品し、世界デビューも果たしました。

世界にも多くのファンを持つ清高氏。現代の暮らしに合った親しめる製品づくりに挑戦しながらも、同時に寄木細工の未来を感じさせるスタイリッシュな作品を続々と発表し、グローバルな視点も携え、進化する寄木細工を発信しています。素材を活かした作品の数々は、見る者を魅了する作品ばかりです。寄木ギャラリーツユキにてその作品はご覧いただけるので是非一度足を運んでみてはいかがでしょう。

職人名露木 清高
工房名箱根寄木細工 露木木工所
作品販売店舗寄木ギャラリーツユキ
露木清高YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=nVPpf4EEaC0

太田 憲

https://imakana.kanaloco.jp/article/entry-143796.html

1979年山形県生まれの43歳。日本の伝統的工芸品に深い興味を持ち、8年間の修行を経て2012年にOTA MOKKO設立。奥様と二人三脚で寄木細工の制作を行っています。

太田氏が作り出す寄木細工は、木材のもつ個性を引き立たせるため1色に対して1種類の木材を使用するのではなく、同じ色でも数種類の木材を使用しています。感性によってつくられた作品は、モダンでいてどこか懐かしい感じを醸し出し、現代の暮らしに自然となじむデザインが多くの人を魅了しています。他の職人が使ったことのない木材を使いたいと、いい気があれば買い付けに行くほど、新しいものへの探求心は誰にも負けません。作品は寄木細工の幾何学模様をふんだんに取り入れた道具箱や木のプレート、髪留めやブローチなど伝統工芸の美しさに触れることができる作品ばかりです。

職人名太田 憲
工房名OTA MOKKO(太田木工)
作品販売店舗OTA MOKKO(太田木工)
OTA MOKKO(太田木工)Instagramhttps://www.instagram.com/ota_mokko/?hl=ja

石川 一郎

https://www.waza-ya.com/craftsman/hamamatsuya/

1955年神奈川県生まれの67歳。箱根寄木細工を語るうえでこの職人を忘れてはいけません。箱根寄木細工の創始者と言われる「石川仁兵衛」の血筋を引き、その7代目として活躍されているのが石川 一郎氏です。現在に至るまで昔ながらの寄木細工を継承し、箱根寄木細工の伝統工芸士の一人でもあります。

「ズク貼り」と「無垢作り」の寄木に加えて、地板を切り抜いたところに同じ形に切り抜いた別の木を嵌め込んで絵柄を作る「木象嵌」まですべてに精通し、この技術を生かしながら独自性を加えることによってオリジナルの製品も作り上げています。使用する木は直感で選び、自身の感性で作品を作り上げるという。手作りでしか味わえない温かいぬくもりと伝統的な真の美しさを堪能することができる作品を送り出しています。また若手職人集団の「雑木囃子(ぞうきばやし)」にも惜しみない支援を続けており、「自分の持っている技術は全て伝え、継承してほしい」と強く願っています。

職人名石川 一郎
工房名浜松屋
作品販売店舗浜松屋
石川一郎YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=myI-iTlWCW0&feature=emb_title

露木 孝一

https://www.waza-ya.com/craftsman/kiro/

1963年神奈川県箱根生まれの59歳。若い女性向けの作品を多く作り出しており、トートバッグやパスケースから、キーホルダーやチャームといった小物など、可愛いとか綺麗と感じてもらえるような作品を製作しています。

露木氏が作る文様はとにかく独創的で驚かされるものばかりで、あの人気アニメ「鬼滅の刃」をモチーフに作られた「お盆」や、現代的に作り上げたお重箱など、木造でも石造りでもカントリー風でも、どんな家にも合う作品で、異国の空気も流れているような文様は、和にも洋にも溶け込みます。

職人名露木 孝一
工房名箱根寄木細工 木路
作品販売店舗箱根寄木細工 木路

石川 裕貴

https://odawalab.com/report/odawarabook22.html

1983年神奈川県生まれの39歳。先にご紹介した石川一郎氏の息子さんで、8代目として活躍されています。2010年には全国木のクラフトコンペ金賞も受賞。「世界にひとつだけ」シリーズで、小物入れやアクセサリーなどを手掛けています。

若手職人集団の「雑木囃子」のメンバーとして幅広い活動を行っており、各地で展示会や寄木細工に興味がある外国人が集まる集会での実演などにも積極的に参加し、寄木細工を世界に広めています。昔ながらの寄木細工を、今の時代に合ったものに変えていきたいと、新しい寄木細工を追い求めています。

職人名石川 裕貴
工房名浜松屋
作品販売店舗浜松屋

篠田 英治

https://shopping.nikkei.co.jp/projects/wabizo-premium

1982年神奈川県相模原市生まれの40歳。若手職人集団の「雑木囃子」のメンバーとしても活躍されています。2006年第4回全国「木のクラフトコンペ」で特別賞を受賞舌のを皮切りに、多くの賞を受賞し2015年に「寄木工房 銀」を立ち上げました。

木ならではの温もりと、繊細な組み合わせによる魅力的なサーフェイスを作り出す作品は、細かい手仕事のレベルを限りなく逸脱する仕上がりで、一見すると印刷物と間違えるほど精巧に作りあげられています。魔法の国に迷い込んだような表情を見せるアクセサリーケース、わずか1cmという繊細な作りの木箱など、一度手に入れると手放したくなくなる作品ばかりです。箱根でこれだけ繊細な仕事ができるのは篠田氏くらいだと称されるほど。また、海外への寄木細工普及にも尽力しており、タジキスタンやキルギスなどで講演やワークショップを実施するなど、精力的に行っています。

職人名篠田 英治
工房名寄木工房 銀
作品販売店舗寄木工房 銀
篠田英治フェイスブックhttps://ja-jp.facebook.com/mosamosamoyasi

清水 勇太

https://hakonegora.hotelindigo.com/neighborhood/yuta-shimizu-of-luthier

1980年東京都生まれの42歳。大学時代に訪れた箱根で出会った寄木細工に魅了され、そのまま寄木細工職人の道へ。8年間の修行ののち、箱根寄木細工るちゑで独立。若手職人集団の「雑木囃子」のメンバーとしても活躍され、多くのメディアでも取り上げられている、新進気鋭の若手職人です。

受け継がれてきた伝統を守りながらも、どこかポップでモダンな印象をうける作品を多く生み出しています。「どこか賑やかで、思わず頬が緩んでしまうような愉しげなイメージを表現したい」と語る通り、マラカスやカスタネットなどの楽器や保育園の遊具など、れまでの寄木細工のイメージにとらわれない清水さんの作品は、さまざまな関係者の目にとまり、活躍の場を広げています。これから先、どのような作品を作り出すのか、大きな期待を寄せられている職人です。

職人名清水 勇太
工房名箱根寄木細工 るちゑ
作品販売店舗箱根寄木細工 るちゑ
るちゑTwitterhttps://twitter.com/luthier43?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

内原 丸仁

1976年神奈川県箱根生まれの46歳。父から受け継いだ箱根寄木細工うちはらで職人として活躍している。伝統的なものから現代的なものまで、さまざまな作品を手掛けそれぞれが精緻で美しい幾何学模様を作り出しています。アクセサリーやカップ、フォトフレーム、トレーなど普段使いできるものを多く製作しています。

今の作風は、伝統を守りながら新しいものを作り出そうとする若手職人らの心意気に触発されて出来たものと語っており、「新しい寄せ木細工をここから発信し、伝統を次の世代につないでいきたい」とも語っています。店舗や工房も一新し、新しいモノづくりへの精神をもって寄木細工の製作に取り組んでいます。

職人名内原 丸仁
工房名箱根寄木細工うちはら
作品販売店舗箱根寄木細工うちはら

中村 建治

http://www.asahi.com/area/tottori/articles/MTW20190115320680001.html

1975年、鳥取県日南町福塚生まれの47歳。鳥取県で生まれ育ち、建築大工となって働くかたわら、建築や解体の現場で木が捨てられているのを見て、「どうにか使える方法がないかなとずっと思っていた」と語るのは中村氏。13年ほど前、寄せ木細工をテレビで見て、真似をして作り始め独学で寄木細工を勉強し、2012年に作品展を開いたのを機に販売を始めました。2016年に廃園になった保育園の園舎をそのまま利用し、現在の白谷工房を構えました。

使われなくなった建築資材や廃材、杉を中心に、繊細でぬくもりある作品を作り出し、家具やインテリアオブジェ、アクセサリーやステーショナリーなど、美術品から身近に使える作品までさまざまなものを作り出します。人気ドラマ「マザー・ゲーム」で、木村文乃さんが髪を束ねるのに使った白谷工房のヘアアクセサリーが話題になり、その名は一気に全国へと広がりました。今後も新しい作品を作り出していきたいと意気込む中村氏。寄木細工のふるさと箱根から遠く離れた鳥取から、寄木細工を世界へ広げ続けています。

職人名中村 建治
工房名白谷工房
作品販売店舗白谷工房
中村建治Instagramhttps://www.instagram.com/shiroitanikobo/
中村建治フェイスブックhttps://www.facebook.com/shiroitanikobo/
中村建治YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=XOvNZwE7Irw

小島 勲

https://www.yoseki-museum.com/yoseki-koubou/craftsman-info/kojima-isao-products/

1972年神奈川県小田原市生まれの50歳。「二段重箱」や「盛皿」、「六角茶筒」といった大型寄木細工を得意とする、箱根寄木細工 本間木工所専属の寄木細工職人です。

職人名小島 勲
工房名箱根寄木細工 本間木工所
作品販売店舗箱根寄木細工 本間木工所

鈴木 稔

https://www.waza-ya.com/craftsman/

父の代から「無垢作り」の寄木細工一筋で作品を作り上げている職人です。カップやお椀、器など、より生活に密着した製品を得意とされており、多くのお客様に日常的に使っていただけることに喜びを感じているという。木材の選定や色のあわせ方を工夫し、彩り豊かで華やかな模様の作品が多いのが特徴です。作品の多くは直売店「ききょう屋」にて購入することができます。

職人名鈴木 稔
工房名鈴木木工所
作品販売店舗ききょう屋

所澤 公(タクミ木工)伝統工芸士

https://www.waza-ya.com/craftsman/

先代から継承した「ズク貼り」をメインに作品を製作している所澤氏。2020年には伝統工芸士にも認定され、寄木細工の継承に尽力もされています。品質はもちろん塗装にもこだわっており、近代好まれる傾向であるつや消しの塗装だけではなく、古くからのツヤ加工や今ではあまり使われなくなった木蝋による蝋引き仕上げなどの伝統的な技法で箱根寄木細工の魅力と伝統を伝えています。作品は工房となっている「タクミ木工」もしくは寄木細工アンテナショップ「WAZA屋」などで購入することができます。

職人名所澤 公
工房名タクミ木工
作品販売店舗タクミ木工・WAZA屋など
備考2020年2月に伝統工芸士に認定

露木 和孝(寄木細工のつゆき)伝統工芸士

https://www.waza-ya.com/craftsman/

「ズク貼り」を専門に製作しているのが露木 和孝氏です。昔ながらの寄木細工定番の模様をはじめ、「錯覚文様の器」のように、一見すると寄木とは分からないような、ちょっと変わった模様にも挑戦を続けている寄木細工職人。2016年に行われた木のクラフトコンペでは、この「錯覚文様の器」で大賞を受賞しています。現代の生活空間においても映えるようなモダンな雰囲気の寄木細工にこだわり、伝統的な寄木細工の模様を現代風にアレンジした作品は、多くのお客様を魅了しています。

職人名露木 和孝
工房名寄木細工のつゆき
作品販売店舗寄木細工のつゆき・WAZA屋など
備考2020年2月に伝統工芸士に認定

アブアベド

https://damashquie.com/artisans/

ちょっと変わった寄木細工職人をご紹介します。シリアにいる寄木細工職人のアブアベド氏。職人歴40年を超えるアブアベド氏が作る寄木細工は、シリアで最高品質の伝統工芸品であるとともに、その洗練されたデザインも魅力的です。ピアスやイヤリングといったアクセサリーから、小箱制作や家具・楽器などの製作を行っており、シリアやイスラム文化圏で伝統的な幾何学紋様が美しく映えた作品となっています。気になる方は、下記のURLからECサイトをご覧になってみてください。

職人名アブドゥルラフマン
工房名DAMASHQUIE
作品販売店舗DAMASHQUIE
DAMASHQUIEhttps://damashquie.com/2021/11/30/parquet-box001/

神原 和夫(神原木工)

https://www.hakonemaruyama.co.jp/kazuo_kanbara.htm

寄木細工の代表作品である秘密箱を作り続けて48年。箱根寄木細工職人の第一人者であり、海外からの評価も高く、材料、材質の選定眼は勿論、製品精度も高いことから、製品の希少性も高いものとなっています。箱根の伝統工芸を守る、数少ない秘密箱名人です。

伝統的工芸品などを長年にわたって製造し、維持、発展に努めている方を表彰し、その多年の労に報いるとともに寄木細工の今後の発展を期するために送られる伝統的工芸品産業功労者褒賞を受賞した寄木細工職人の中でも有名伝統工芸士です。

職人名神原 和夫
工房名神原木工
作品販売店舗神原木工・箱根丸山物産など
座右の銘良いものを作ればお客様は喜んでくれる

寄木細工の伝統工芸士

伝統工芸士とは、後継者不足などによって低迷している伝統的工芸品産業の振興を狙って誕生した制度で、国が指定した伝統的工芸品を広めて、高度な技術や技法を伝えていくことが求められており、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づく国家資格となっています。

現在寄木細工の伝統工芸士は、本間昇氏・金指勝悦氏・露木清勝氏・石川一郎氏・露木和孝氏・本間博丈氏・所沢公氏の7名が認定されています。「伝統工芸士」この五文字に込められた歴史と熱い思い。重鎮と呼ばれてもなお、飽く事のない勉強とチャレンジの日々を送っています。

若手職人集団「雑木囃子」

https://www.muji.net/lab/blog/caravan/kanagawa/020949.html

「さまざまな種類の木を用いながら、若いチームで新しい囃子を奏でていこう」という思いから名づけられたのが、若手職人集団「雑木囃子」の由来です。2005年に結成され寄木細工技術を継承する若手職人である6名で結成され、卓越した寄木細工の伝統を継承しながらも、若い感性で現代の暮らしに溶け込むような新しい寄木細工のアイテムを生み出す創作活動をしています。

また海外にも寄木細工を積極的に発信する活動を行っており、海外での講演や販売など雑木囃子メンバーが中心になり行っています。雑木囃子によって手がけられた作品は、カードケース、豆皿、箸置き、ボタン、ブローチ、茶筒、ぐい呑み、スピーカーなどさまざまで、中には時計ブランド「ICETEK(アイステック)」とのコラボにより、ダイヤモンドを寄木細工であしらった作品も手掛けています。

メンバーは清水勇太氏、小島裕平氏、露木清高氏、篠田英治氏、太田憲氏、石川裕貴氏の6名。雑木囃子のオフィシャルサイトもあるので、興味のある方は是非ご覧になってください。

雑木囃子のオフィシャルサイhttp://zoukibayashi.sakura.ne.jp/about/

まとめ

この記事では、寄木細工の技術を継承し今に伝える寄木細工職人を20名ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

全国にはさまざまな伝統工芸がありますが、職人の高齢化や引退によってその数は減少傾向にあります。寄木細工職人も例外ではなく、その数は減少傾向にありました。しかし、寄木細工に興味を持ち、その技術を更なる後の世に伝えるための若手職人も増えつつあり、その問題も解消されつつあります。

ベテラン職人と新進気鋭の若手職人が、ライバルではなく仲間として切磋琢磨し、寄木細工の普及に取り組み、日本国内にとどまらず世界へも寄木細工の素晴らしさを発信し続けています。その成果もあり、寄木細工は世界の人々にも友人や家族へのプレゼントとして購入されるまでになりました。

これからも更なる発展を目指し歩みを続ける寄木細工職人達。200年以上続く歴史ある伝統工芸をそのままに、または現代風にアレンジした作品も製作しながら、万人に認められる伝統工芸を目指しています。