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ラフシモンズ ×レスポンストレイル『ダッドスニーカーを履きこなせ!』インスタ、海外セレブのコーデから履きこなし方、人気を徹底解剖

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”Raf Simons Responstrail Outfits”

ギミックスニーカーとダッドスニーカーの最高峰といえばラフシモンズ ×レスポンストレイルが一番最初に思い浮かびます。オリジナルのレスポンストレイルは名前の通り、トレイルランニング用のシューズとして開発、リリースされましたが2013年、RSスタンスミスRSオズウィーゴとともにラフシモンズの再解釈によりフルアップデートされました。

やはり特徴的なのは大小ふたつのヒールスポイラー、RSオズウィーゴにも搭載されたシリコンパーツではないでしょうか。この二つの特徴がギミックスニーカーといわれる所以でもあるのかな。とも思いますが複雑でレトロなカラーリングもラフシモンズらしさ全開のスニーカーとなってます。

RSレスポンストレイルロボットというモデルも存在します。こちらはヒールスポイラーやシリコンパーツはないもののシルバーのレザーにゴールドの糸のジグザグなステッチ、さらにはメタリックパーツなどロボットに似させたこちらもクセのある近未来的なスニーカーになっています。

RSレスポンストレイルシリーズはどちらかと。。。とも言わずにかなりクセの強いスニーカーですが履くのも楽しい一足なのは間違いないでしょう。その反面、コーディネートへの取り入れにくさはないとはお世辞にも言えないくらいのクセの強さです。そんなRSレスポンストレイルをどのようにコーディネートに取り入れているのか、SNSと海外セレブのコーディネートを独断と偏見で紹介していきます。

wearistaのコーディネート

ゾゾタウン運営のコーディネート投稿アプリ『wear』ではどのようにコーディネートを組まれているのでしょうか。数は少なかったのですが見ていきましょう!

https://www.pinterest.jp/pin/856598791604936094/

ディオールにコートにラフアディダスのラフシモンズ ×レスポンストレイルを合わせたコーディネートですね。デザイナー『ラフシモンズ』が過去にディオールのウィメンズのみですがアーティスティックデザイナーに就任していたことを踏まえてのコーディネートなのでしょうか。ブランドxブランドもデザイナーが同じだとテイストも似てたりもするのでそういった合わせ方するのは上級者っぽさが出ますね。

名前Rintaro
Instagram@rintaro_96
wear@rymmclmmk

Instagramerのコーディネート

ファッションでもなんでも最先端の情報が集まるのがInstagramとも言われている昨今ではファッショニスタはインスタグラムから情報を得ています。そんなインスタに投稿されたラフシモンズ ×レスポンストレイルを組み込んだコーディネートを紹介します。

ラフシモンズ ×レスポンストレイルのイエローにトップスのイエローを合わせたコーディネートです。ネオン系のカラーリングですがどこか色味を合わせることで派手になり過ぎずまとまりをもたすことができます。かなりむずかしい色のスニーカーですがうまくコーディネートがまとまっています。

海外セレブのコーディネート

Future

アメリカ出身のラッパー、フューチャーのコーディネートです。期待の新人として雑誌に掲載され、満を持してリリースした初のミックステープが全米ビルボード8位になりました。その後、彼の勢いは止まることを知らず、5枚のアルバム及びミックステープが全米1位を獲得するなどアメリカのヒップホップシーンを代表する存在の一人でもあります。

そんな彼が履いているのはRSレスポンストレイルのホワイト単色です。特徴的なヒールスポイラーも後ろにセットしシンプルイズベストなコーディネートにマッチしています。シンプルなコーディネートですがRSレスポンストレイルのギミックでシンプル過ぎない雰囲気になってると思います。

Wale

彼はアメリカ人ラッパーのワーレイです。やはり、スニーカーといえばラッパーが好むストリートスタイルの定石なだけあってラッパーの着用が多いです。コーディネートとしては、シンプルなコーディネートにレトロなカラーのRSレスポンストレイルがいい味を出しているという印象です。

Quavo

ミーゴスのメンバーとしても知られているクァボはRSレスポンストレイルロボットを履いています。以前に麻薬、マリファナの所持で逮捕されたりと決していい子ではない彼ですが、個性的なファッションセンスと彼の歌は一級品で世界中から注目されています。

RSレスポンストレイルロボットも履きこなすのがかなり難しいスニーカーではあります。シンプルな無地に合わせてしましそうですがクァボは違うようでホワイトの総柄シャツに合わせています。柄もかなり個性的な柄ですがRSレスポンストレイルロボットにも負けない個性をぶつけるコーディネートはなかなか思いつかないでしょう。

Justine Skye

ジャスティン・スカイが履いているのもRSレスポンストレイルロボットです。隣のカイリー・ジェンナーが履いているのはナイキエアイージーのレッドオクトーバーですかね。ジャスティン・スカイは歌手として知られていますが女優、モデルとしての一面もあります。

アディダスのトラックパンツにRSレスポンストレイルロボット、Tシャツはなんとスーパーマリオがプリントされていますね(笑)ラフな中にも遊び心抜群のコーディネートになっています。

ASAP Ferg

エイサップ・モブのメンバー、エイサップ・ファーグが履いています。彼もエイサップ・ロッキーと同じくハーレム地区出身でありさらには悪名高いハーレム地区の麻薬王ピン・リッチポーターのいとこでもあります。逮捕歴すらないもののいい子ではなさそうですが。。。エイサップ・モブのメンバーなだけあってファッショニスタに名を連ねています。

全身アディダスのようですしバックのパネルから見てもアディダスのイベントのようですね。シンプルなモノトーンに映えているのはRSレスポンストレイルのレトロで複雑なカラーリングです。こういうコーディネートがシンプルで一番かっこいい気がしますがどうでしょうか?

レビュー

ここまではコーディネートでしたが次はレビューになります。レビュー動画は海外の英語レビューだけですが写真だけで見るよりも違うと思いますので見てみてください!

レビュー動画

サイズ感

サイズ感に至っては特にタイトだったりするわけでもありませんのでジャストサイズがいいかと思いますが個人的には大きめが好きなのでハーフサイズ大きめ買ったんですがワンサイズ大きいの買えばよかったなと少し後悔に思ってます。。。

まとめ

かなり個性的な一足でしたがどうでしたでしょうか。RSレスポンストレイルはコーディネートに取り入れずらい分取り入れるとかなりかっこいいコーディネートに仕上げてくれるスニーカーでもあります。

もちろんヴァージル・アブローが設立したオフ・ホワイトといったストリートスタイルにも、全身ラフシモンズのハズしとしてもマッチします。ここ最近では、テックウェアといったスタイルのコーディネートが増えても来ています。ACW(アコールドウェル)やアジア圏内で流行っていていつ日本で流行ってもおかしくないブランドNFF(ニューファウンディングファザーズ)などのギミック大量といったブランドにも引けをとらないインパクトだと思います。

https://www.instagram.com/p/Bt7DvKAAFFw/?utm_source=ig_web_copy_link

やはりギミックといったら男のロマンみたいなところもあったりしませんか?僕は大好きで大好きで(笑)変形とか2wayみたいなの堪らないんですけど。。。皆さんも好きなんではないでしょうか(笑)是非レビューなり見て購入検討してみてください!

「マルジェラ」がブランドタグに込めた意味とその想いとは。マルジェラの定番アイテムも一緒にご紹介

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”Maison Martin Margiela of item”

1990年代からブランド志向が強くなっていきました。いつしか人々は洋服の質やデザインそのものより、ブランド力を重視して服を買うようになりました。例えば、”このブランドの服を着て自慢したい”と思っている人が多いのも事実ですブランド力を重視して服を買う人が増え、デザインの本質的な部分が重視されなくなっていると思います。

マルタンマルジェラは自身のブランドに付けるタグをあえて外しやすくしています。
服って自分の感性を刺激するデザインに出会ったときに買うものなのに、それをブランドうんぬんで判断してしまっている。 これを払拭したいと感じていたのがマルタン・マルジェラでした。

マルジェラの代名詞「カレンダータグ」

私たちが普段目にするラベルは、ブランド名やデザイナー名が記されているものが多いです。それのラベルが、デザイナーが「この服は私のデザインしたものだ」という証明だからです。
ここで私を含めた服を着る全ての人に問いたのは「私たちはブランド名に踊らされ、服を購入していないだろうか?」ってことです。

「大手メゾンのものだから」「このブランドは有名だから」
そんな理由で、生地や、シルエット、デザインを軽視してはいないでしょうか?マルジェラは、レディースラインしかなかった頃のラベルは、ブランド名も記さない、白い無地の布を縫い付けただけのものでした。

新たなラインが出てきている現在、それを白で統一し、0から23を黒字で記し、その服に当てはまるコレクションラインの番号に丸印をつけてあります(カレンダータグと言われる理由)。服を管理するための数字ラベルは、角の4箇所をステッチで縫い付けられています(四つタグと言われる理由)。これは私たちが購入した時に、取り外してしまっていいように配慮された縫い付けなのです。

マルタン・マルジェラはむしろ服についたタグを外して着て欲しいと思っているという噂もあります。
これはファンの間でも有名な話で、タグを付けたままメゾン・マルジェラの服を着ている人は”にわか”ファンなんだとか。そんな話をしている時点で僕らはマルジェラの手のひらの上で踊らされているんですけど(笑)

「ブランド名で選んだのではなく、その服の良さに惹かれて選んだのであれば、ラベルなどいらないだろう」
そんな、マルジェラの強い想いが伝わってくるこの「四つタグ」について紹介しようと思います。

タグの数字の意味

では、0から23までの数字の意味を紹介いていきます。

  • 0‐『ARTISANAL』
  • 1‐女性のためのコレクションライン
  • 3‐フレグランス(2010年誕生)
  • 4‐女性のためのワードローブ
  • 8‐アイウェア
  • 10‐2005年春夏より、男性のためのコレクションライン
  • 14‐男性のためのワードローブ
  • 11‐2005年秋冬からのアクセサリーライン
  • 12‐ジュエリーライン(2008年誕生)
  • 13‐1999年より、小物、出版物
  • 22‐シューズライン
  • 6‐コンテンポラリーライン (MM6)

このように数字によって商品を区別しています。覚えておいて欲しい番号はメンズなら0,10,14 です。0,10に関しては初期のアイテムやアーティザナルといった一点もののに振り分けられているものです。男性のアイテムの多くは14の番号が振り分けられています。

マルジェラの人気アイテム

マルジェラはファッション界では異端児と呼べる存在であり、コレクションに一般人を使ったり、いまでは普通ですが、昔の服をそっくりそのまま再現してマルジェラのタグを張り付けて売ったりしました。マルジェラ自身は「アンチモード」を掲げており、1990年代のブランド志向に反し、「ブランドではなくその服自体に価値を見出して欲しい」といった考えの持ち主でした。

ここからはそんなデザイナーマルジェラの人気アイテムを紹介します。

ハの字ライダース

メゾンマルタンマルジェラの定番アイテムの一つで、フロントに”ハ”の字型の太いポケットジップがあるライダースがあります。通称”ハの字ライダース
ミニマルを信条とするマルジェラらしいシンプルかつモードなアイテムとして、マルジェラファンに長く愛されています。

メゾンマルタンマルジェラの中でも男性のためのワードローブである14のラインのアイテムであるこのハの字ライダースは、ハの字に入ったジップが名前の由来。5ZIPライダースとも呼ばれています。
1999年秋冬シーズンから毎シーズンリリースされており、マルジェラのアイコンになっているアイテムです。
シーズンによって革質、ジップの色を変えてリリースされており、たまにパターンも変更されることもあります。

世界中に多くのファンを持ち、木村拓哉や役所広司、中田英寿らも愛用するこのライダースジャケット。
その人気のヒミツはまたの機会があれば紹介させてもらいます(笑)

足袋ブーツ

https://www.instagram.com/p/BtxzAPUF4bh/

マルジェライズムは宗教的に崇拝されています。そして、名高い足袋ブーツもその脚光を浴びています。

足袋のルーツを軽く紹介します。
足袋のルーツは15世紀の日本にまでさかのぼります。島の国が中国から綿を輸入し始めた時です。靴下の大量生産が可能になり、足袋が登場しました。

川久保玲と山本洋二のデザイン思想に触発された当時のマルタンマルジェラは、初のコレクション(1989S/S)発表の前に日本の靴下の前身にちなんで名付けられた前衛的なブーツをデザインするというアイデアを思いつきました。

モデルの足元に着けられていたのは、血のように真っ赤に塗られた足袋のブーツで、白いランウェイの上に血のような赤い足跡を付けながらモデルは歩いていました。

それからマルジェラはサンダルをはじめ、フラットシューズやカジュアルシューズ、エレガントなシューズも作ってきました。 しかし、おそらく最も注目に値するシューズは、1996年春夏コレクションの「トップレス」の足袋でした。裸足で、ストラップ、トップス、留め具はまったくありませんでした。どうして履くんだ?って感じですけど。。。

このブーツはつま先、ハイヒール、そして靴のシルエットの理想的なバランスを見つけるのにかなりの時間を費やしましたと言います。 僕も持ってますがめちゃくちゃかっこいいです!!

ドライバーズニット

マルジェラのドライバーズニットがキングオブニットだと思います。
このニットも14ラインから発表されてるもので通称”トラックドライバーズニット”と呼ばれています。マルジェラはニットの種類も豊富でどれも人気ですがその中でも群を抜いて人気なのが「ドライバーズニット」でニットのアイコン的な存在です。 5ZIPライダースと一緒で同じ時期から発表されている作品です。

名前の通りトラック運転手が好んで着用していたニットがデザインソースになっており、座りやすいようにダブルジップ使用、乗車などでの引っかけがないようにポケットが無かったり、腕周りが動かしやすい様にさりげなく工夫されたパターンなど、細部まで忠実に制作されたアイテムです。

このニットはローゲージで厚手のボディ、ノーポケット、ダブルジップ。 一見なんの変哲も無いジップニットなのですが、着るとアームの可動の良さだったり、襟の立ち具合だったりと他のブランドには無い魅力が詰まった、マルジェラでは定番の洋服です。

このニットが自分で持ってみて理想だと思えるのは、ただ洋服として本当に気負わずに着られるところにあります。
デザインの格好良い服、素材が良い服など、今まで自分が格好良いと思えるモノにはたくさん触れてきましたが、これだけ何も考えずにただ生活の一部として着られる洋服はなかなかありません。
デニムを履いて、これを羽織る。ただそれだけで十分なのです。

ジャーマントレーナー

https://www.instagram.com/p/BuAVPmDhB9S/

ジャーマントレーナーはその名の通り、ジャーマン=ドイツが関係しています。
1970年代から1994年までドイツ軍のトレーニングシューズとして使われていました。

白いレザーxグレーのスエードのデザインが素朴で無駄のないデザインにまとまっています。
最高のホワイトのスニーカーだとこのマルジェラのジャーマントレーナーかラフアディのスタンスミスの2つじゃないかなって個人的には思います。

マルジェラのジャーマントレーナーの良さは、「品の良さと履き心地」にあると思います。もともとのジャーマントレーナーをリスペクトしたデザインでありながら、メゾンブランドらしい上質な素材使いと、履き心地が魅力です。
甲の部分にゴムのバンドが付いているので抜群の安定感があります。そのギミックのおかげで紐無しで履けるユニークな造りになっているんです。マルジェラらしい遊び心のある作りだと思います。

エイズTシャツ

「メゾンマルタンマルジェラ」の定番アイテムで、首元に手書きのようなプリントがあしらわれたTシャツ。通称“エイズTシャツ”
エイズTシャツはマルタンマルタン・マルジェラが1994-1995年秋冬コレクションから現在に至るまで発売し続けているTシャツです。

毎シーズン違ったカラーが発売されているのですが、首元にプリントされた英文の内容は初期からずっと変わりません。「THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T SHIRT BUT IT’S A GOOD START(エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがこのTシャツを着ることは良い始まりだ)」

ご存知の方も多いかと思いますが、この内容からわかるとおりこのTシャツはHIV(エイズ)のチャリティーTシャツです。このTシャツの売上の一部がHIVウィルスとエイズの撲滅、患者へのサポートのために設立されたフランスの機関「AIDES」に寄付されるようになっており、その成果は700,000ユーロ(約7900万円)を超えると言われています。

このような意図が込められたTシャツですが、そのメッセージは着ている状態では首元の文字が隠れてしまいパッと見ただけでは伝わらず、脱いで折りたたむことでようやく全文があきらかになります。
おおっぴらにメッセージを主張するのではなく、誰かにその内容を尋ねられそれに答えたときに初めてTシャツにこめられたメッセージが伝わるというわけです。

フォークブレスレット

実はコレ、アーティザナルラインのものなのです。
1900年代にヨーロッパで作られたアンティーク食器のフォークを曲げたもの。単に曲げただけととらえられがちですが、きちんと加工が施されたいます。より風合いを出すために、バーナーによるいぶしの加工とフォークの先端を丸くする加工が丁寧にされています。
またマルタンマルジェラのアーティザナルラインで未だに定価以上で取引され、ナイフ型ブレスレットのタイプ違いです。

マルジェラのアクセサリーは癖の強いものが多く栓抜きのリング、鍵を曲げただけのリングなどがあります。 いろいろ見てみると面白いですよ。

しかし、以前アーティザナルラインのアクセサリーを担当されていたイスラエル人の方がご高齢のために、メゾンを離れ、思うままにシーズンに関係なく制作しています。
ブランド名はGABYです。日本では一店舗でしか取り扱いがなく、しかも海外で人気のためなかなか入荷しないらしいです。

最後に

シンプルで普遍的なデザインだったり、素材が良かったりとか、はたまた好きなデザインだったからなのか、そういった感覚だけじゃなく、自分が着ていてなぜか安心できる洋服、本当に自分を守る鎧のような洋服。。。
マルジェラというブランドがそうしているのか、自分の今までで感じることができるようになった感覚がそうしているのかわかりませんが、僕はマルジェラの作る洋服が好きです。

マルジェラの作る服が僕にとって本当に自分を守る鎧のような洋服です。
僕を含め、僕のような洋服好きな人達が、ずっと飽きずに洋服にロマンを追い求めているのは、こういう理想のモノにもっと出会いたいからなのかなって思います。
死ぬまでにどれだけこういった洋服に出会うことができるのか楽しみで僕は洋服を買っているのかもしれないです。

海外セレブ御用達のラフシモンズコレクター兼ファッションスタイリスト、デビッド・カサヴァント(David Casavant)

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”Raf Simons Collector David Casavant”

皆さんはデビッド・カサヴァントという人物はご存知でしょうか?日本で彼の名前を知っているのは本当にファッションに敏感な方もしくはファッション業界の方ではないでしょうか。しかし、ラフシモンズコレクターの間では知らない方はいないんじゃないかってくらいの有名人です。そんな彼がどんな人物なのか紹介していこうと思います。

デビッド・カサヴァントのプロフィール

名前デビッド・カサヴァント(David Casavant)
生年月日1990年7月13日
出身地アメリカ合衆国テネシー州
拠点アメリカ合衆国ニューヨーク州
職業スタイリスト兼コレクター
出身校セントラルセントマーチン
公式HPdavid-casavant.com
Instagram@ davidcasavant 
@davidcasavantarchive 
@archive_club
設立デビッド・カサヴァント・アーカイブ
主な顧客カニエ・ウエスト リアーナ ケンドリック・ラマー 
レディ・ガガ トラヴィス・スコット

デビッド・カサヴァントとは

デビッド・カサヴァントは1990年の7月13日にアメリカ合衆国のテネシー州に生まれました。
テネシー州は歴史と現代が交錯する場所です。ブルース、ブルーグラス、カントリー、ロックンロールをはじめ、街中には音楽の歴史が溢れています。デビッド・カサヴァントもラフシモンズヴァージル・アブローのように音楽に幼少期から触れてきたのでしょう。

テネシー州で幼少期を過ごした彼は、ロンドンにある通称”CSM”といわれるセントラルセントマーチンいわゆる公立高等美術学校に入学します。セントラルセントマーチンに入学した彼は、そこでスタイリングを学び、現在の活動に繋げます。

彼はセントマーチンを卒業したのちにラフシモンズなどのファッションショーの裏方としても活動しました。スタイリストとして働いていたデビッド・カサヴァントは2014年に自社であるデビッド・カサヴァント・アーカイブを設立します。

デビッド・カサヴァント・アーカイブでは著名人、デザイナー、スタイリストに創設者デビッド・カサヴァント自身が10年以上の収集期間をかけて集めてきた数千着にもなるラフ・シモンズのアーカイブや、ヘルムートラングのアーカイブを主に約5万着にもなる数の古着を貸し出しています。

まるで博物館のような数のアーカイブやビンテージ物は各方面から人気があり、顧客にはカニエ・ウエスト、リアーナ、ポール・マッカートニー、トラヴィス・スコット、ヤングサッグ、ケンドリック・ラマー、キム・カーダシアンなどがいます。

”FourFiveSeconds”はリアーナ、カニエ・ウエスト、元ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーが集まりました。かなり豪華なメンツが揃ってますがこのMVでカニエ・ウエスト、ポール・マッカートニーの両者がデビッド・カサヴァントが貸し出したヘルムートラングのアーカイブのデニムジャケットを着用しています。

ファッションに対する想い

via VOUGE


もしあなたがアーカイブをパフォーマンスの中で身に着けていて、それが破裂したり、そのような何か損傷をしているのなら、私はそれについて問題はないです。服にとって、美術館に展示させるよりも着用されるほうがずっといいのです。
服は彫刻のようなものであり、意味をなすためにはストーリーが必要です。
それを完全に理解するためには、衣服を着用する必要があります。なぜなら、衣服はあなたが感じる方法、行動する方法、動く方法を変えることができるからです。

デビッド・カサヴァント

彼の過去のインタビューでの質問に対する答えです。インタビュアーは彼がレアなアーカイブを貸し出していることに疑問を持ち、「あなたはなぜレアなアーカイブを衣装として貸し出すのですか」と聞きました。もちろんレアなアーカイブを大事に展示なり保管するなどの方法で守るということを考えるのはおかしなことではないと思います。

しかし、彼はもちろん服を尊重して上記のような答えを出しました。それはデビッド・カサヴァントの服に対する愛もしくは尊敬に似た考えだと思います。

ビッグ・ショーンの”Blessings”ではラフシモンズの人気アーカイブのひとつのパラシュートボンバージャケットが登場します。

ラフシモンズへの想い

彼の簡単な生い立ちとファッションとの関係はなんとなくわかっていただけたと思います。初めてラフシモンズを買った10代のころから10年以上の歳月をかけて集め始めたアーカイブは数千着になりますが彼がアーカイブを集めるのはヘルムートラングとラフシモンズだけです。

彼はインタビューでラフシモンズを集め始めた理由について質問されたときにこう語りました。


私はラフシモンズの服が大好きです。デザイナーとしての彼の考えよりも、人々が過度に分析して読んでいるからです。つまり、彼のデザインに考えさせられ、自分たちのために話すことができるのです。
私がラフシモンズを集めたのは、10代の頃の他のほとんどのデザイナーが男性用のとても退屈な服を作っていたからです。

デビッド・カサヴァント

彼は14歳のときにアーカイブの収集を始めました。当時の自分を彼は『私は退屈していた』と思っていると答えました。そのころからカサヴァントはRaf Simonsが好きでした。ラフシモンズはカサヴァントが一番好きなデザイナーでした。ラフシモンズのアーカイブを集めると同時にファッションの知識が付きました。そこからカサヴァントはHelmut Langにも興味を持ちました。

カサヴァントが収集を始めた当時はeBayで今でこそ高価な人気のアーカイブを含む、中古品を買うのは本当に安かったようです。今ほど高価ではなく、実際に転売されたものを買うのが安かったので新しく買うことは珍しくカサヴァントは地元の古着屋や古着屋に行き、そこから安いものを買うのが遊びでした。彼は当時から服が大好きで、服を持って、布地を感じ、リメイクや服から違うアイテムを作ったり、自分で買ったものを着るのも好きでした。

デビッド・カサヴァントはラフシモンズ2002A/Wのヴァージニアクリーパー期が好きなようです。 発表されたジャケットとカレッジスウェットシャツをすべて持っていたくらい好きなようです。彼の中ではアメリカのホラー映画のようなコレクションに感じたようです。その雰囲気とコレクションの会場の薄暗い森の中は最も私に刺さったと答えてます。その理由までは答えてまえんでしたが彼の過去もしくは当時の心境に何か影響があったのでしょうか。。。

ギャラリー

via thecut

ヤバいです。。ここに写ってるだけで1000万は越えてもおかしくないです。

via fashionista

彼の収集したアーカイブや古着を保管している一室です。このなかにはお宝とかも隠れているんでしょうか。。この写真だけではわからないですがいつかこういうところに住んでみたいです(笑)

Ellaestlundに衣装提供したラフシモンズの17A/Wの「I Love Tokyo」セーターです。#1で紹介したエイサップロッキーもこのシリーズのNYver.を着用していました。

ファレルウィリアムスも同じセーター着用していますね(笑)

彼のInstagramの一部を紹介しましたがたくさん見れるので面白いですよ。ラフシモンズ好きなら必見です。

まとめ

彼のコレクションは常に進化をし続けます。そして彼のファッションに対する愛は一貫しています。そんなラフコレクター、デビッド・カサヴァントの今後の動向に注目していきましょう!