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『#NIKE HISTORY TIPS』エア・ヴェイパーマックス誕生の歴史とナイキで一人エキスパート称号を持つ日本人デザイナー

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”HISTORY OF VAPORMAX”

エア・ヴェイパーマックス誕生の歴史は、1978年のエアテイルウインドにまで遡ります。そしてエアテイルウインドを含めNIKE(ナイキ)の歴史と人気の代表的なモデルのすべては名前の通り”エア・AIR”ではじまっていると言っても過言ではありません。

伝説のエア・ジョーダン(AIR JORDAN)、社会現象にまでなったエア・マックス(AIR MAX)、海外セレブを魅了するエア・フォース1(AIR FORCE)。これらすべてのナイキの代表的な稼ぎ頭のモデルには全てエア・AIRのキーワードが頭にあります。

そしてエアの進化は同時にナイキに新しいプロダクトと技術の創造をもたらしました。

ナイキエア進化系のヴェイパーマックス

エア・ヴェイパーマックスは全てにおいて次世代を見据えたデザイン・機能性・耐久性。そしてマーケティングも含めリリースまで7年もの歳月を費やし沢山の開発者やデザイナー、マーケッターの頭脳から絞り出された最適値によって生み出された言わば”ナイキエア”の最新形態なんです。

そんなヴェイパーマックスに搭載されたナイキエアも遡れば約半世紀近い歴史とナレッジがあります。そしてヴェイパーマックスの歴史を知る上では”ナイキエア”の歴史を理解し知っておく必要があります。

元NASAエンジニアとナイキエア

ナイキエアを語る上で欠かせない『ナイキの父』とも言われる元NASAエンジニアであるM.フランク・ルディ(Frank Rudy)氏は今日のナイキの発展においてなくてはならない存在でした。彼は既に2009年に84歳で亡くなられていますが。

「ゴムのブロー成形」と言われるアポロ計画で宇宙飛行士のヘルメット製造で使われた技法を応用し生み出された”不活性ガスをベースにしたクッションシステム ”こそが今日のナイキエアの原点であり全てのスニーカーのベースとなっており彼が生み出したアイデアと技術は今なおナイキのエアソールに活かされています。

ナイキエア豆知識:ナイキエアの原点はスキーブーツ

ナイキエアについての起源

殆どの人はナイキエアについての起源を 知りません。ナイキエアは、丁度今年で50年、半世紀前の1969年ナイキの前身のBlue Ribbon Sports 【ブルーリボンスポーツ】(BRS)社時代のころフランク・ルディ氏がよりクッション性の高い高品質なスキーブーツを開発しようと考えたところからすべては始まりました。

そして、今日のようなナイキのスーパーマーケティングのコンセプトやキャッチコピーを実現しそれらのキーワードやアイデアを凌駕するほどのユーザー満足を提供できる製品・プロダクトの基礎である”ナイキエア”を作ったのです。

ナイキがアディダス、プーマなどに比べ後発組のシューズブランドでありながら現在のようなナンバー1のブランドになり得たのはマーケティングやマイケル・ジョーダンなどのスーパースターやTravis Scott (トラヴィス・スコット)などの海外セレブの影響力も大きいのですが。

やはり20世紀には無かった靴・スニーカーに”エアAIR”を搭載すると言うありそうで無かった価値を実装し高いクオリティと満足度、そしてなによりも感動を提供できたからでしょう。そしてなによりナイキが常に我々スニーカーヘッズを魅了させるコマーシャルや時代やトレンドに合わせたマーケティング手法で驚かせてくれるからです。

伝説のコマーシャル:”BANNED”

マイケル・ジョーダンが一言もしゃべりませんが。結果として伝説のジョーダンシリーズ、ジョーダン1の爆発的な人気とバイラル・口コミを生み出すキッカケにもなりました。

NIKE(ナイキ)が取得した最初の特許

M.フランク・ルディ(Frank Rudy)氏 は1979年にこのナイキエアソールの原点ともいうべきアイデアを特許として出願し取得されています。そんなフランクが取得した特許は優に250以上の発明特許を保有していました。

この動画は亡くなった年に撮影されたものですが。とても亡くなる前ということを感じさせないほど彼の発言からは発明欲というかエネルギーを感じます。そして彼のアイデア、知財が生み出した収益の大きさも彼の自宅のサイズとインタビュー中にバックに映る装飾から見て取れます。

1980年代にはすでにエア・ヴェイパーマックスのアイデアがあった??

エア・ヴェイパーマックスの特徴的なエア・ソールの原型とも言えるような六角形のエアが搭載されたエア・マライアは1,981年に新しいエアのプロトタイプとして開発されていましたが。完成せず陽の目をみることなくお蔵入りとなりスニーカー市場で販売されることはありませんでした。

しかしこのエアの形状をみる限り、現在のエア・ヴェイパーマックスのヒントはすでにこの時にできていたのかも知れません。

エア・マライアのプロトタイプは上の写真のネイビーとホワイトの配色で発売され、1980年のモスクワマラソントライアルで公式デビューを果たしました。

エア・ヴェイパーマックスのコンセプト

エア・ヴェイパーマックスのコンセプト「空気(Air)の上を走る」はこれからご紹介するナイキの2名の若き天才デザイナーのうちの一人でNIKEで唯一“エキスパート”の称号を与えられたフットウェアデザイナー 。しかも日本人(大阪)のデザイナーさんが考えたんです。

エア・ヴェイパーマックスのプロトタイプ

via highsnobiety.com

エア・ヴェイパーマックスはエアマックス 2017の次世代モデルとして4オンス軽量化され39,000以上の部品で構成されており。今までのスニーカーではありえなかったソールとアッパーだけで構成された非常にシンプルだけど実現困難なデザインでした。

ミッドソールや接着剤など余計なものは一切なく 「空気(Air)の上を走る」というコンセプトを体現し実装したNIKE(ナイキ)にとっても今までのスニーカー業界においても初めての試みだったのです。

via nike.com

NikeのUnderfoot Cushioning Innovation担当バイスプレジデントのキャシー・ゴメス(Kathy Gomez)氏のインタビューによると、

『VaporMaxソールを正しく仕上げるために15回以上の試作が必要でした。耐久性と安定性、そしてもちろんクッション性と感覚のバランスをとる必要がありました。

そしてこれらのことをすべて結びつけ組み合わせ、厚さと形状の完璧なバランスを見つけ機能するプロダクト、、プラットフォームを作成する方法を見つけたのです。』

“To create this, we had to balance durability with stability, and of course cushioning and sensation,” she says. “It was really figuring out how to marry all those things together and find the perfect balance of wall thicknesses and geometry to create the platform that worked.”

via highsnobiety.com

コロラド州にてLunar Racer 1シルエットのランニングアッパーに実験用ソールにて幾度となくテストされナイキほどの優れた人材と資金を持つ大企業でもこの1つのモデルを完成とリリースさせるまでに7年の歳月が費やされました。

二人の若き次世代の天才デザイナー

南トーマス哲也(Tetsuya Thomas Minami)

南哲也さんは、あのロナウジーニョやルーニーが愛用するスパイクを中心としたフットボール向けのシューズデザインからキャリアをスタートし現在はNIKE唯一のエキスパートデザイナーとして大活躍されています!

そして先にご紹介させて頂いた
エア・ヴェイパーマックスのコンセプト「空気(Air)の上を走る」を考え実際のデザインとして生み出した生みの親なのです。

via nike.com

ザカリー・エルダー(zachary elder)

ザカリー・エルダー氏は、太陽光発電システムプラスチック汚染物質ろ過 システムなど社会的な問題を解決するいくつかのスタートアップでの経験を得たのちにナイキにjoinしヴェイパーマックスの次世代ナイキエアを開発しました。

彼は南哲也氏が考えたコンセプトの 「空気(Air)の上を走る」 を実現させるためにエアマックスよりもエアの量を減らしよりエアの機能性を効率化させ最適化させることを念頭に開発を進めました。

そしてエルダー氏はこのように説明しています。
「足を地面に置くと、それぞれのラグがAirユニットに押し付けられ、圧力がかかる。足を地面から離すと、圧力が開放され、あの弾むような感覚が生まれる」

これこそがコンセプトを実現した証なのです。

ヴェイパーマックスの完成にはこの二人のデザイナーの存在がなくては実現しなかったでしょう。コンセプト、デザイン、次世代のナイキエアと理想と現実をうまくバランスさせたようなこの二人の天才デザイナーが生み出したヴェイパーマックスのこれからのさらなる進化に目が離せません。

エアヴェイパーマックスがもたらしたもの

エアヴェイパーマックスの歴史を今回開発からリリースされるまでの要所、重要なお話しなどを掻い摘んでご紹介させて頂きました。エアヴェイパーマックスのリリースはナイキにとっては21世紀の新世代への交代ともいうべき重要なポイントが見え隠れしています。

コストと材料の削減と更なる高収益化

ヴェイパーマックスはナイキにとってもスニーカー業界にとっても今までになかったアッパーとソールだけという実にシンプルで無駄なコストや材料を省いた有り得ない凄い構造となっている。

このアイデアを考えた人は恐らく沢山いると思いますが。実際に実現し実用に耐えうるどころか満足度をデザイン・機能性・耐久性の面からも提供できるというのは全く持って有り得ませんでした。

そしてこの構造と製造方法の実現により接着剤、ミッドソールなどなど今まで当たり前に必要としていた材料、そして工程が一気に省かれることになったのです。

NikeのUnderfoot Cushioning Innovation担当バイスプレジデントのキャシー・ゴメス(Kathy Gomez)氏の インタビューを見れば今後のナイキがこの製造方法をさらに拡張させていくことは間違いないでしょう。何故ならばコスト・製造時間などなどありとあらゆる無駄を省き最適化出来るからです。

何よりナイキにとって求められる時代の1歩先を行くデザイン・機能性・耐久性をこの技術によって実現出来るからなのです。

「靴の作り方を考え直す必要があり、プロセス全体から層を取り除きました。最大の画期的な成果の1つは、Nikeがエアバッグに直接固定するアウトソールを作成できたことです。
VaporMaxソールはまったく新しい方法で作られています。ソール全体がTPU製で、アウトソールはグレードが異なります。その間に接着剤はなく、エンジニアリングチームは接着剤、フォーム、ゴムの余分な層を避けることができました。 」

via highsnobiety.com

若き天才デザイナー

ナイキのデザイナーと言えば伝説のティンカーハット・フィールド 氏ですが。彼がもたらした功績と実績。そしてナイキにとっての収益の規模と割合はとてつもない途方に暮れるようなサイズであるわけですが。彼も現在は66歳。ナイキもそろそろ世代交代と代謝、進化が必要となるタイミングでもあるわけです。

そんな中でエアマックスの次の世代を担うヴェイパーマックスという稼ぎ頭であり新しい領域を作りだした南哲也氏、ザカリー・エルダー氏などの若き天才デザイナーが先頭を切って成功したということはナイキにとってかなり大きな資産になることは間違いありません。

我々スニーカーヘッズへのワクワク感の提供

既に物質的にはモノがあふれ、尚且つ情報もものすごいスピードで大量に行き交う中で満たされていないはずが満たされ過ぎているような感覚に陥り少しのことでは驚きや感動をしなくなった我々現代人にとって”何かを買うことでのワクワク感”が無くなったことが消費減退の1つの要因であることは間違いありません。

しかしこのヴェイパーマックスは見た目からしてわれわれスニーカーヘッズにとって『気になる!!買いたい!!』と思わせてくれる1足であることは間違いありません。

2016年10月5日:コムデギャルソン×ヴェイパーマックス

今のヴェイパーマックスモックと非常に似ているけれどコムデギャルソンらしさともいえるシンプルで無駄を無くしたというよりもシンプルで飾り気のないなかでいかに個性を光らせるかを具現化させたようなビジュアルデザインが非常に惹かれるコラボスニーカーです。

2017年9月1日:オフホワイト×ヴェイパーマックス

ヴァージルアブロー率いるオフホワイトとナイキのコラボシリーズ”ザ・テン”で最初にリリースされたホワイトカラーのエア・ヴェイパーマックスはコムデギャルソン×ヴェイパーマックスの余熱と期待の高まりから圧倒的な話題と人気を集めリセール市場には10倍近い値が付くこともざらと言うぐらいの人気を誇りました。

2017年11月2日 :エア・ヴェイパーマックスフライニットモック

2018年1月25日:エア・ヴェイパーマックスプラス

”VAPORMAX PLUS”

ヴェイパーマックスがリリースされ1年もたたない2018年1月25日にエアマックスプラスとヴェイパーマックスのハイブリッドスニーカーとして誕生したのが”ヴェイパーマックスプラス”です!!

ヴェイパーマックスプラスは20年以上も長い間人気を博しているエアマックスプラスのアッパーデザインを融合させられデザインされています。こちらの記事にヴェイパーマックスプラスのレビュー動画やサイズ感、デザインについて詳しい情報をご紹介しております。

2018年3月9日:エア・ヴェイパーマックス 97

エア・ヴェイパーマックス97は日本の新幹線からインスピレーションを受けたというデザイナーのクリスチャン・トレッサーがデザインしたナイキ・スニーカー業界、史上初のフルレングスのビジブルエアを搭載したエアマックス97とヴェイパーマックスのハイブリッドスニーカーとしてリリースされた1足です。

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2015 at Nike H.Q. for Air Max Day #airmaxday

Christian Tresserさん(@christiantresser)がシェアした投稿 –

ちなみにヴェイパーマックス97のアッパーデザインは水滴が水面に落ちた時の放射状の波動をイメージしたとインタビューでデザイナーのクリスチャン・トレッサーが語っている。

更に詳しい情報はエアマックス97とエア・ヴェイパーマックス97の歴史についてご紹介した記事をぜひ一読ください。

”Just do it”  1988 – Walt Stack


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『画像・動画解説付き』ナイキ×オフホワイト エア ヴェイパー マックスの偽物見分け方15選

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”VAPORMAX”

ナイキ×オフホワイト エア ヴェイパー マックスはコラボのザ・テン(THE TEN)の中でも非常に人気でいまだに偽物の流通とアップーデートがされており、日に日にフェイク品のクオリティも向上しておりそれらの多くはヤフオクやメルカリ等で多くみられます。

ヴェイパーマックスに限らずですが。オフホワイト×ナイキコラボのモデルはどれも非常に人気でプレ値で取引されているため基本的にはフェイク品が無くなることはまずありません。

当然、正規取扱店のストアでヴェイパーマックスを定価で買うのが一番でしょうけど。よほど時間と忍耐のある方で運も無ければそんな条件でヴェイパーマックスを定価で買う ことは困難です。

なので今回は、ヴェイパーマックスの偽物・フェイク品に騙されないように偽物・フェイク品の見分け方をご紹介したいと思います。

シューズボックス・靴箱

via goverify.it

オフホワイトのヴェイパーマックス偽物の見分け方その1は、シューズボックス・靴箱の”SWOOSH”の文字と箱サイズをチェックするです。

ニセモノ・FAKE品と本物の違いはこの ”SWOOSH”の文字を指でなぞった時の手触り指触りで真贋鑑定します。スムーズになぞれるようならば本物、違和感を感じるならば偽物の可能性があります。

また箱上の ”SWOOSH”の文字 、フォントデザインとちゃんと”SWOOSH”って書いてあるかもチェックしてください。たまに”NIKE”や”OFF WHITE”などのテキストが入っている場合があります。また偽物は本物に比べ文字の太さが違います。また印刷が雑でべたついてたりする場合も偽物の可能性があります。

あとは極端に箱サイズが偽物は大きいんですね。でも真贋に不安がある方は大抵初めてオフホワイト×ナイキのザ・テン(THE TEN)を買われる方が多いので気づかなかったりしますんで箱のテキストに要チェックです!!

ラベルの位置とフォント

via therarehouse.com

通常シューズボックス・靴箱のラベルはBOXの下部に正確に貼られていますが。偽物は貼られている位置が上の方にあったり正確に貼られているとは言いづらいような貼り方だったりします。

またフォントの太さにもチェックしてください。偽物は本物よりも少し太いことが多いです。(※これは本物を見ないと分からないと思いますので、購入する前にこのブログ下に紹介しているオフホワイト ヴェイパーマックス偽物の見分け方動画で本物をチェックしてくださいね。)

スニーカーの包装紙

via therarehouse.com

偽物は本物に比べて油っぽい、べたつきを感じたりします。また手触り、指触りが固いと感じるのも偽物の特徴です。ただこれは実際に沢山のオフホワイト×ナイキのシューズを実際に手に取った方でないと、、手に取った方でも分かり辛いので一応チェックしてみてください。

ヴェイパーマックス本体

ヴェイパーマックスの靴箱だけでもあれだけのチェック項目がありますが。今のフェイク品、偽物のクオリティはかなり本物に近づいておりますので出来るだけ沢山の項目をチェックするようにしてください。続いてはヴェイパーマックスのスニーカー本体についてご紹介します。

スウッシュタブ

via therarehouse.com

オフホワイト×ナイキといえばこのスウッシュそばのタブです。ヴェイパーマックスは黒・ブラックも白・ホワイトのどちらもオレンジ色のタブですが。このタブが偽物は非常に硬いです。本物はぐにゃと曲げたりできますが。偽物はできません。

”AIR”の位置とサイズ感

via therarehouse.com

ヴェイパーマックスのヒールにある”AIR”のフォント。ヴァージルアブロー(Virgil abloh)、オフホワイト(OFF WHITE)の特徴ともいえるQuateが偽物はやや上気味にプリントされています。本物に比べて印刷位置がおかしいなと感じたらすぐに真贋鑑定動画や本物の写真と比較してみてください!

”AIR”のの文字のサイズ感とインク自体が異なる場合もあります。しっかり見ると判別がつきやすい箇所でもあるので偽物の見分け方としては要チェックです!!

かかとのヒールタブ

via therarehouse.com

偽物はヒールタブが内側に縫い付けられており、本物とは全く異なります。ひと目で分かりますが。知らないと見落としがちな偽物の見分け方の1つですので気を付けてチェックしてください。

シュータン タグと穴の位置

via therarehouse.com

シュータンのタグのフォントデザインやサイズ、太さが本物と偽物では異なります。またタグの両サイドにある穴の位置も違いますのでここで見分け方の1つとしてチェックしてみてください。

アッパーのフォントとカラー

via therarehouse.com

ヴェイパーマックスの特徴の1つであり偽物の見分け方としてもよくチェックされる方法ですが。アッパーのサイドにあるフォントのカラーが偽物はやたらと濃くテキストが太かったりします。

つま先(トウ)のカラー

via therarehouse.com

本物はフライトニットが透けて見えますが。偽物は真っ黒にペイントされているのでこの見分け方を知っていればひと目で分かります。

インソール(中敷き)

インソール(中敷き)に印刷されているオフホワイトのアロウロゴは非常に分かりやすいです。極端に印刷が薄かったりロゴの太さが違うかどうかで真贋鑑定が出来ます。

インソール表面にあるピラミッド形状・サイズ

via therarehouse.com

偽物の場合このピラミッド形状のサイズなどがほぼ同じであったり本物とは全く異なります。分かりやすいので偽物の見分け方として覚えておきたいポイントです。

靴底のサイズ表記

via therarehouse.com

インソールを外した靴底にUSサイズが数字で書いてあります。27㎝であれば9。27.5㎝であれば9T。0.5cmはTと記載されています。

ジップタイ

ジップタイはオフホワイトの代名詞と言っても良いぐらい重要なデザイン要素の1つですが。偽物の見分け方においても非常に分かりやすくチェックすべき重要なポイントです。

偽物は本物に比べて写真のとおり明るめのはっきりしたカラーリングで本物の方が若干くすんだ色味ですのですぐにわかります。

シューレース(靴紐)

シューレース(靴紐)は一番上の写真のように綺麗に緩みが無い状態で丸められてあります。偽物は非常に雑な丸められ方だったり緩んでいたりします。また”SHOELACE”のテキストも本物と偽物では一目瞭然と言えるぐらいに違いがあります。しかしそれも最近のフェイク品ではアップデートしており本物と偽物で見分けが付かないレベルにまで来ています。

ソール(靴底)

ヴェイパーマックスのソールに”AIR MAX”やナイキのスウッシュロゴが入っているなんて分かりやすい偽物があったりするため見分け方の1つとしてチェックしてください。

こちらはヒール側のソール上部の厚みですね。これが写真の通り本物は薄く。偽物はソールの底面のデザイン形状も異なります。

”オフホワイト ヴェイパーマックス” 偽物 見分け方動画!!

https://www.youtube.com/watch?v=Mxj2h9MuTo0

日本の方の動画を含め分かりやすいものを3本ご紹介致します。写真だけじゃなくて動画でもチェックしてもらうことでより理解しやすいです。また本物を見たことが無いって方は必ず動画をチェックし”偽物の見分け方”をマスターしておきましょう!

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インスタ・耐久動画有り『#OFF WHITE News』ナイキ×オフホワイト ヴェイパーマックスの人気のヒミツを大解剖!!

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”VAPORMAX”

オフホワイトのヴェイパーマックスは世界中のファショニスタ、海外セレブ、日本国内のアーティストや芸能人にも愛用される超人気のモデルです。今現在では定価で手に入れるのは困難で10万円をオーバーするのは当たり前といった具合で人気が衰えません。

ヴェイパーマックスを愛用する海外セレブやアーティスト、日本の芸能人などのコーディネートも交えてその人気のヒミツに迫り大解剖します!!

またヴェイパーマックスは絶大な人気とリセール市場でプレ値で取引されていることから非常に多くの偽物が流通しております。別記事でオフホワイト ヴェイパーマックスの偽物の見分け方をご紹介しておりますのでよかったらこちらもご覧ください!!

ナイキ×オフホワイト ヴェイパーマックスについて

商品名 エアヴェイパーマックス(AIR VAPORMAX)
カラーブラックが2パターンとホワイトの合計3種類のカラーがある。
ブランド ナイキ(NIKE)オフホワイト(OFF-WHITE)
国内定価27000円
リセール価格100,000円オーバー

ヴェイパーマックスの歴史

ヴェイパーマックスの歴史
via highsnobiety.com
ヴェイパーマックスの初期プロトタイプ

ナイキ×オフホワイト(Off white)のコラボしたヴェイパーマックスについて語る前にヴェイパーマックスの歴史とバックボーンをザックリとご紹介したいと思います。

ヴェイパーマックスは2017年2月にファーストリリースが投下されたNIKE(ナイキ)の中でも非常にまだ歴史の浅いモデルです。しかしその人気はエアマックスやエアフォースなどのナイキの中でも名モデルと言われる歴史あるモデルにも引けを取らないほどファンが多いです。

ヴェイパーマックスのエアクッショニングデザイン

ヴェイパーマックスがなぜリリースされてまだ1年弱なのにこれだけの人気を博しており熱狂的なファンがすでに多数いるのか。ナイキが社運を掛けて創り上げたヴェイパーマックスのエアにそのヒミツが隠されている。

リリースまでに発案から7年

ヴェイパーマックスが発案されたのはナイキがエアテイルウインドがリリースされてから今も昔も最大のセールスポイントの1つとしているのが”Air(エア)”です。これは他社には真似ができません。勿論、知財や権利関係もありますが。

ナイキは今までエアについての経験や知識を実地現場で長い年月をかけてデザイン、機能性、耐久性などなどありとあらゆる面からトライアンドエラーを繰り替えし最適化すべく積み上げて現在のヴェイパーマックスをある意味でエアマックスの進化版としてリリースしたわけです。

二人のデザイナー

ヴェイパーマックスがこれほどまでに大ヒットし世界中のスニーカーヘッズだけでなくファショニスタ、お洒落好きがナイキというブランドというよりもヴェイパーマックスが欲しいと飛びついたバックボーンにはNIKE(ナイキ)が誇る二人の天才デザイナーが。

南哲也(Tetsuya Tom Minami )

Tom Minami(トム・ミナミ)さんと各種メディアでは取り上げられていますが。生粋の日本人・大阪の方でお名前は南哲也さんです。NIKEで現在もエキスパートフットウエアデザイナーとして大活躍されています。ミナミさんとお会いしたことはありませんが。恐らく超が着くスニーカー好きな方のようです。

1979年アメリカ・ニュージャージー州で生まれ本名を南トーマス哲也(Tetsuya Thomas Minami)さん。ヴェイパーマックスを中心としたNIKE(ナイキ)の次世代を担うプロダクトの開発・デザインに携わられており、 NIKEで唯一“エキスパート”の称号を与えられたフットウェアデザイナー でもあります。

過去のインタビュー記事を見つけましたが。2006年と相当古くキャッシュでも確認出来ずでしたが。インタビュー動画などを見る限りスニーカー一筋という言葉がピッタリなくらいスニーカーに命掛けているかたのようです。

ロナウジーニョさんのスパイクを手掛けるなどキャリアのスタートはフットボール、サッカーシューズからのようです。もともと大学在学中もフットボール部に所属されておりヴェイパーマックスがどこかサッカーのスパイクを彷彿させるデザインなのも彼のルーツからかもしれませんね。

トータル90 レーザー

サッカー好きならば誰もが知るウェインルーニーも愛用するT90 Laserのデザイナーも彼Tom Minami(トム・ミナミ)氏である。マンチェスターユナイテッドのイメージの強いルーニーですが。今現在は、D.C. ユナイテッド です。ちなみに 今はMIZUNOと契約していますが。過去にはフェルナンド・トーレス も彼のデザインしたスパイクを愛用した一人です。

TIEMPO RONALDINHO(ティエンポ・ロナウジーニョ)

ブラジル出身の世界的なサッカープレイヤーの中でも強烈なキャラクターとビジュアルでファンを魅了したロナウジーニョ・ガウーショ選手の名前を冠につけたナイキのコレクション TIEMPO RONALDINHO(ティエンポ・ロナウジーニョ) も彼のデザインです。

NIKE(ナイキ)で日本人デザイナーが活躍しているというだけでも同じ日本人として誇らしいですが。世界的な名選手が愛用するスパイクのデザインも手掛けられているなんて凄いです。

Linkedinhttps://www.linkedin.com/in/tetsuya-tom-minami-635570
経歴会社名:Nike
勤務期間:(14年6ヶ月)

ポジション:Expert Footwear Designer
入社日:2016年4月 – 現在
勤務期間:(2年10ヶ月)
場所:Footwear Innovation Kitchen

ポジション:Senior Footwear Designer/Innovator
入社日:2012年6月 – 2016年4月
勤務期間:(3年11ヶ月)
場所:Innovation Kitchen

ポジション:Footwear designer
入社日:2004年8月 – 2012年6月
勤務期間:(7年11ヶ月)
場所:Nike Football

ザカリー・エルダー(zachary elder)

Linkedinhttps://www.linkedin.com/in/zachary-elder-5777374/
経歴
Cushioning Innovation Designer
会社名:Nike
入社日:2010年4月 – 現在
勤務期間:(8年10ヶ月)
• Sports data driven concept development for future generation cushioning systems 
• Design focus on new and emerging technologies, materials and manufacturingprocesses 
• Conceptualization of alternative shoe construction, manufacturing and holisticperformance 
• Cross-functional project collaboration and athletic footwear trending 
• ID surfacing and mechanical CAD modeling (Solid Works) 
• ideation sketching and high quality presentation rendering

Sr. Industrial Designer
会社名:Veranda Solar
入社日:2009年1月 – 2009年7月
勤務期間:(7ヶ月 )
• Drove concept generation, brand language development 
• ID surface and conceptual mechanical CAD modeling (Solid Works) 
• Contributed to in progress research study with out side source 
• Conducted final analysis and reports on research findings

Sr. Model Maker – Design Researcher (Advanced Development Team)
会社名:Yakima Products
入社日:2004年6月 – 2008年11月
勤務期間:(4年6ヶ月)
Design Researcher : 
– Drove front end product development research. 
– Created/implemented research strategies for product innovation. 
– Continually/successfully defined key design
opportunities though qualitative research and analysis. 

Industrial Designer : 
– Concept generation ( sketching, brainstorming, mockups ) 
– ID surface and production CAD modeling ( Solid Works)
– Created and contributed to successful products on the market.
– Worked hand in hand with engineering designing for manufacturability.

Sr. Model Maker : 
– Managed/drove internal rapid prototyping capabilities (SLS, FDM, silicone mold making). 
– Created photo quality prototypes and the explored functional design concepts. 

Model Maker
会社名:Minnefex
入社日:2000年6月 – 2000年8月
勤務期間:(3ヶ月 )
Intern : 
– Created photo quality models for commercial print advertisements and exhibit displays.
ポートフォリオhttps://www.coroflot.com/zacelder/profile

ヴェイパーマックスの完成とリリースにおいて彼のNIKE(ナイキ)で働くまでに培ったキャリアとスキルは間違いなく欠かせなかったでしょう。NIKE(ナイキ)でのキャリアこそ10年満たないぐらいですが。ヴェイパーマックスのあの独特のエアの形状とデザイン。機能性に耐久性はザカリー・エルダー氏がいなければ実現できなかったものです。

そしてNIKE(ナイキ)がリリースするまでに7年もの歳月を費やしたヴェイパーマックスのエアこそエアマックス(AIR MAX)の進化系と言えます。

彼のキャリアはスタートアップとの協業など非常に多彩で太陽光発電システムプラスチック汚染物質ろ過 システムなど社会的な問題を解決するような壮大なプロジェクトなどがあります。全く関連が無いように一見すると見えますが。恐らく彼は現在の世の中にあるニーズや課題を解決する最新のプロダクトやデザインを創出することに心血を注いでいるのでしょう。それが現在のNIKE(ナイキ)では最新で最適なエアの進化系であるヴェイパーマックスを創ることに出会ったのだと思います。

「空気(Air)の上を走る」

ヴェイパーマックスのこのコンセプトこそが今までになかったデザインと機能性を実現し多くのNIKE(ナイキ)フリーク、スニーカーヘッズを魅了している人気のヒミツの1つでしょう。これはインタビューとNIKE(ナイキ)公式サイトで南哲也さんが語ったコンセプトですが。

https://www.youtube.com/watch?v=BdPxKPpb63A

今のヴェイパーマックスのビジュアルデザインを見ればそれが本当にデザインとして具現化され実際のアイテムとしてリリースされファンを魅了しているわけです。アイデアをこれだけの数のスーパーヒット商品に導ける企業というのはNIKE(ナイキ)以外にありません。

NIKE(ナイキ)はスーパーマーケティングにそれをプロダクトとして実現できる企業でありますが。コンセプトが有り得ないぐらいCOOLです!!このような表面に見えるデザインだけではないコンセプトこそ人気のヒミツでしょう。

エアの耐久性と機能性

https://www.youtube.com/watch?v=QxxHBQo8B9Q
ヴェイパーマックスのエア耐久性テスト

あれだけ剥き出しでソール全面のエアです。破れたり割れるんじゃないかと誰もが悪い想像をしてしまうところですが。やはりこの辺もNIKE(ナイキ)は凄いですね。

実際にガラスや画鋲のうえをヴェイパーマックスで走ったり、車でエアを踏みつけたりとまあ日常生活ではありえませんが。起こりうる最大限の負荷をヴェイパーマックスのエアに掛けることでの耐久テストを行った動画をご覧頂けるとどれだけエアがタフなのかを理解頂けるかと思います。

ただ個人的にはもうちょいソフトなタッチ感があるエアが好みではありますが。ヴェイパーマックスのエアは簡単にへたれたり破れ、割れはしませんので普通に利用する分には長く愛用できるスニーカーです!!

ヴェイパーマックスを真っ二つ

ユーチューバー親子のお二人がヴェイパーマックスとエアマックスを真っ二つにしてその構造を紹介している動画です。この動画を見るとヴェイパーマックスのアッパーのフライトニットの繊維感と軽量化されている理由が見てもらえます。

動画ではあのNIKE(ナイキ)の伝説の名デザイナーのティンカーハットフィールド(Tinker hatfield)氏も登場し息子さんが質問するシーンがあります。アメリカでは子供がこのようにデザイナーや職人さんと触れ合える場所やイベントが沢山あることは将来の天才を育て育むと言う点で日本にはないもので真似すべきところですね。

ヴェイパーマックスを愛用する海外セレブと有名人

オフホワイトのヴェイパーマックスは海外セレブにも非常に愛用されておりヴァージルアブロー自身はもちろんのことトラビス・スコット、ケンドリック・ラマー、レブロン・ジェームズなど錚々たる超有名セレブが愛用していることからすぐに日本国内でも大流行しました。

今回はそんな海外セレブたちのヴェイパーマックスを履いているコーディネート(outfit)をご紹介したいと思います!

ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)

via nicekicks.com

ジェイ・ジー (Jay Z )

via nicekicks.com

イアン・コナー(Ian Connor)&ヴァージル・アブロー(Virgil abloh)

via nicekicks.com

ヴェイパーマックスの人気のヒミツまとめ

via #vapormax

ヴェイパーマックスは2017年にリリースされて1年足らずでNIKE(ナイキ)のスニーカーではかなり人気のある代表モデルの一つになりました。その背景にはわれわれスニーカーヘッズには見えないリリースまで7年もの歳月を費やしたデザイナーやマーケティングの地道な積み重ねが合ったからこそと言えます。

そして時を同じくしてオフホワイト(OFF WHITE)とのコラボでスタートしたザ・テン(THE TEN)によりその人気に拍車を掛けました。

まだまだトレンドを見るうえで欠かせないInstagram(インスタグラム)での投稿数などのエンゲージメントを見てもエアマックス(AIR MAX)97や
エアマックス(AIR MAX)95と比較しても引けを取りません。

エアマックスVSヴェイパーマックス

エアマックス(AIR MAX)97投稿 666,063件
エアマックス(AIR MAX)95 投稿 446,902件
ヴェイパーマックス(VAPOR MAX) 投稿 791,295件

エアマックス(AIR MAX)はNIKE(ナイキ)が誇る代表的な人気モデルの筆頭格と言えるでしょう。しかしヴェイパーマックス(VAPORMAX)は既にエアマックスと変わらないぐらいのファン(愛用者)を獲得していると言えます。

今後、コラボモデルを含めてどのようなデザインがリリースされるか非常に楽しみですね!!

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