ダウンジャケットの変遷の歴史と代表的なブランドを紹介

”#ダウンジャケットの変遷の歴史”

ダウンジャケットは、今では一人一着、もしくはダウンコートやダウンベストやインナーダウンなども含むと複数枚持っているという人も少なくないでしょう。冬服メンズファッションにはもはや欠かせません。

ダウンジャケットが日本に浸透し定着してから20年だという情報が多いようです。しかし、それよりも20年前つまり1970前代中盤に発刊された『made in USAカタログ』、76年にパイロット版が発刊される雑誌『POPEYE』や『メンズクラブ』で紹介された『ヘビーデューティー』というコンセプトその始まりでなかったかと考察することができます。当時の若者に一気に広がりました。

『ヘビーデューティー』とは、機能性が高いウェア、例えば登山用品やキャンプ用品をタウンウェアとして使うこと、または組み合わせとして取り入れることです。

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ややオーバースペックであることは否定できませんが、ベトナム戦争が終結し建国200年を迎え、自由を謳歌し自然回帰というライフスタイルを志向し始めたアメリカの若者たちは、こうした流れを抵抗なく受け止めていきました。

そのヘビーデューティーウェアのなかにダウンジャケットやダウンベストがありました。そして先のような雑誌で日本にも紹介されると、当時の若者に注目されるようになったのです。

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ダウンジャケットの誕生~歴史

1922年:世界初となるダウンジャケット 「アイダーダウンコート」 誕生

登山家 ジョージイングルフィンチは、1922年のエベレスト遠征に依頼したダウンジャケットを着ていました。

世界初のダウンジャケットは、エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer )の商品化より更に10年以上も前に実は誕生していました。そして、このダウンジャケットこそファッションではなく厳しい極寒の寒山のなかでの登山に耐えうる実用性を追求したダウンジャケットアイダーダウンコート」 なのでした。

そして、このダウンジャケットをデザイン・製造したのは「世界最高のアルピニストの1人」と評される 偉大な登山家ジョージ・イングル・フィンチとSW Silverコーポレーションと呼ばれる企業でした。

1936年にダウンジャケットを『 エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) 』が商品化

ダウンジャケットの商品化は1930年代、アメリカで誕生しました。製品として初めて手掛けたのは『 エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) 』です。現在ではアメリカンカジュアルウェアの代表ブランドとして受け止められていますが、創業当時はスポーツ用品店であり、メーカーでした。

創業者の信念は「自らが作り、自らが試す」こと。自身が試しながら製品を作り出すことで本当に使いやすいものが出来るという思いを強く持っていました。ダウンジャケットも、そうした体験・経緯から生まれました。

真冬に趣味の釣りに出かけた創業者が道に迷い、低体温症となり凍死寸前となりました。一命は取り留めたことから、その経験から防寒機能に優れたフィッシングウェアの開発を始めます。モチーフにしたのは寒さ対策として羽毛を用いるというロシア人の知恵でした。

羽毛の種類や生地を吟味するなどの改良を重ねるだけでなく、ダウンが偏らないようキルトステッチを施すという製法を生み出し、ついに特許を取得するようになります。

1940年: 「Skyliner スカイライナー」 ダウンジャケットの特許取得

エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) のSkylinerジャケットの1940年特許。

エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) の影響

ダイヤモンド型のキルトを施したダウンジャケットは「Skyliner スカイライナー」と命名され1963年世界初のダウンジャケットとしてデビューしました。

大きめのポケットはハンドウォーマーとしての役割を持ち風の侵入を防ぐため首元や袖口にはリブを採用するなど、機能性の高さが注目されました。「Skyliner」は素材やデザイン、シルエットをアップデートしながら現在でもリリースされています。

ダウンジャケットは冬のフィッシング用に開発されましたが、その軽さと高い防寒性から登山家やハイキング好きにも愛用されるようになりました。そして1963年、エベレスト登頂を果たした際に使われたことから高い信頼を獲得し、防寒衣料としての浸透するようになっていきます。

さらに他スポーツブランドやアパレルブランドダウンジャケットをはじめとする羽毛衣料開発に参入することで、多くの名作が生まれました。

例えば1972年〈WOOLRICH ウールリッチ〉がリリースしたダウンジャケットは、現在でも同ブランドを代表するアイコン的な存在です。このジャケットは極寒のアラスカでパイプライン建設などに使われた防寒ウェアがモチーフになっていて、さらに保温性が増したこととワークウェアとしての機能性が相まって人気となりました。

1937年にチャールズジェームズによってデザインされたイブニングジャケット

世界初ともいえる、女性向けのエレガントなダウンジャケットの原型ともいえるこのイブニングジャケットはイギリス出身のチャールズジェームズによってデザインされました。チャールズは、19歳にして帽子ショップをオープンするほどかなり早い時期からファッションの世界に進出しており当時のファッション業界ではディオールと比較されるほどでした。

1970年代初頭ノーマカマリがデザインした女性向けダウンコート

チャールズジェームズがダウンジャケットの原型をデザインし、ノーマカマリは実用性のある女性向けダウンジャケットをデザインしました。当時は、寝袋コートと揶揄されましたが。令和の時代でも、女性向けのダウンジャケットダウンコートしてモンクレール(Moncler)、カナダグース(CANADA GOOSE)、デュベティカ(DUVETICA)などからリリースされているのを見ると。この寝袋コートこそが、女性向けダウンコートの起源と言えます。

1980年代 若者の間でモンクレール(Moncler)ダウンジャケットが流行

1980年代半ばのミラノにて

モンクレール(Moncler)の歴史でもご紹介しましたが。1989年代、当時の名デザイナーのシャンタルトーマス(Chantal Thomass)の活躍によりモンクレールのダウンジャケットは若者の間で大流行します。そして、この時に開発、デザインされたダウンジャケットこそが現在のエレガントで洗練されたシルエットを持つ モンクレール(Moncler) ダウンジャケットの原型ともいえます。

詳しい モンクレール(Moncler)の歴史 は、こちらの記事にて創業時のモンクレールのエピソードから Remo Ruffini (レモ・ルッフィーニ) 氏による買収から世界展開までのストーリーをご紹介しています。

 ダウンとフェザーの違い、理想的な混合比

ダウンジャケットに使われている水鳥の羽毛について解説します。羽毛は「ダウン」と「フェザー」ン分類されます。

ダウンとは水鳥の胸の部分に生えている羽のことで芯がなく、やわらかい質感で空気を多く含む特性があります。一方フェザーはそれ以外の部位を占める羽で芯があり、弾力性があり型崩れしにくい特性があります。

空気を多く含むダウンが多いと保温性が高くなりますが、必要量を集めるには費用がかかります。また型崩れしやすいというマイナス面があります。そこでダウンとフェザーを混合して欠点を補う方法が主流になっています。

多いのはダウン70~90%、フェザー10~30%という混合比ですが、デザイや価格等を見合わせながら快適なものを見つけてください。

日本での歴史

via メルカリ

ダウンジャケットが日本で一般的になったのは1990年代だと言われていますが、前述の通り1970前代中盤に『ヘビーデューティー』というコンセプトが紹介されたことが始まりであったと考察されます。

サーフィンやスキーそしてジョギング、キャンプや登山など自然を相手にするスポーツやライフスタイルが流行し、そうしたシーンで使われる機能性の高いウェアやアイテムを普段の生活にも取り入れる傾向が強くなっていきました。

その一つが、アウトドアファッションと言われるもので、マウンテンパーカーやブッシュパンツ、ビーンブーツやクライミングブーツ、そしてダウンジャケットやダウンベストなどが普及していきました。

当時はスポーツブランドアウトドアブランドが手掛けるダウンジャケットだけでしたので、モコモコとしたシルエットを街で着ていると奇異な目で見られたと言います。

その後、国産スポーツブランドも手掛けるようになり、また外国製品も手頃な価格になったこともあって、90年代のアメカジブームに乗じて本格的に浸透していきます。

防寒着からファッションアイテムへの進化

モンクレールや DUVETICA(デュベティカ) というヨーロッパブランドの存在

ダウンジャケットが防寒衣料だけでなくファッションアイテムとして認識されるようになったきっかけはふたつあると思っています。

ひとつはモンクレールや DUVETICA(デュベティカ) というヨーロッパブランドの存在であり、もう一方はユニクロなどのファストファッションブランドの存在です。

モンクレールはフランスでテントやシュラフなどの登山用品を扱っていたブランドです。ダウンジャケットも昔から扱っていて日本でも紹介されましたが、アメリカブランドほど人気はありませんでした。しかし2006年miumiuやGUCCIでデザインを手掛けていたアレッサンドラ・ファキネッティをクリエイティブディレクターに迎えると、一気に世界的なブランドへと成長していきました。

上品な光沢が新鮮だったシャイニーナイロンを採用するなど洗練されたデザインが人気となり、また高額な価格設定も差別化となってダウンジャケットラグジュアリーなファッションアイテムとして浸透していきました。

ユニクロなどのファストファッションブランドの存在

そしてファストファッションブランドが手掛ける ダウンジャケット も大きなきっかけとなりました。価格が手頃でデザインやサイズ・カラーなどのバリエーションも広いので、年齢や性別を問わず普及していきました。複数枚所有することも可能なので、ファッションとしての幅が広がりました。

双方のベクトルは違いますが、ダウンジャケットなどの普及には大きな影響を残したのではないでしょうか。

インナーダウンジャケットの可能性

ダウンジャケット はアウターだけでなくインナーとして使われるシーンが増えてきました。またはじめからインナーとしての使い途を目的とした商品が増えてきました。

ヘビーデューティーというコンセプトが紹介された当初もマウンテンパーカーの下にダウンベストをレイヤードするという着こなしはありました。しかしインナーダウンという考え方はここ数年で一気に浸透するようになりました。

ユニクロでは羽毛容量の少ないウルトラライトダウンシリーズでジャケットからベストだけでなくカーディガンタイプもリリースしてします。軽い羽織りものとしてアウターから

部屋着としても使える汎用性が魅力です。価格も手頃なので複数枚使い分けることも出来ます。

またニットを組み合わせたものやファーとのコンビネーションしたデザインをリリースするブランドもあり、 ダウンジャケット の可能性が広がっています。

代表的なダウンブランド紹介

アメリカで誕生したダウンジャケットは、スポーツブランドだけでなくアパレルブランドが手掛けるようになったことで、進化していきました。

そもそも衣料というよりも道具(ギア)として開発されたこともあって、街着として用いるにはデザイン性に欠けた部分がありました。それはヨーロッパブランドがシルエットや素材を見直すことで改良されていきました 縫製や細部の見直しは日本製が真価を発揮しました。

本家アメリカ製だけでなく、ヨーロッパブランド、そしてジャパンブランドの代表格、その特徴などを紹介します。

 アメリカンブランド

エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer )

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ダウンジャケットの生みの親である エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) のダウンジャケットとしての機能を備えるだけでなく、時代にあった新しい価値観を提供してくれます。

ミリタリーウェアのテイストを加えたモデルも多く手掛けていて、その無骨さはデニムやチノパンといったアメリカンカジュアルからストリートカジュアルまで相性がいいと人気です。

カタログ通販で市場を拡大してきたことから、価格も手頃でサイズバリエーションも広く、年代、性別を問わない汎用性が特徴です。

クレセントダウンワークス(Crescent Down Works

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1974年、アン・マイケルソン氏がシアトルでスタートさせたブランドです。彼女は エディー・バウアー(EB )(Eddie Bauer ) で最先端のアウトドアファッションスポーツウェアに関する知識を得た後、様々なブランドでキャリアを積み、クレセントダウンワークスを立ち上げました。

自身もアウトドア好きであり、自然との共存・環境保護を大切にしていたため、製品づくりにおいても妥協することはありません。それは最高級のグースダウンを使用することであり、すべて手作りで仕立てることにつながっています。

クレセントダウンワークスは現在でも手作りを続けています。そのため生産性は低くく、価格も決して安くはありません。しかし真のユーザーなら、同ブランドのそうした姿勢を理解してくれるはずです。 長い付き合いになるダウンジャケットが見つかるはずです。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)

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寒くなると、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)のロゴがレイアウトされたダウンジャケットを多く見かけるようになります。そのためアウトドアファッションブランドだと思われがちですが、ノースフェイスが一番初めに製造した商品は、寝袋=スリーピングバッグでした。

1968年にサンフランシスコで創業した同社は、スリーピングバッグで信頼を得るようになります。 高品質なだけでなく、最低何度まで快適に使用できるかという「最低温度規格表示」を明記したことが話題となりました。

またほぼ同時期にダウンパーカの原形ともいえるシェラ・パーカを発売すると、その普遍的なデザインや機能性が評価され、多くのコピー商品を生み出しています。

現在ではウェアの占める割合がほとんどですが、テントやスリーピングバッグ、キャンプ用品やアクセサリーも作り続けていて、創業からのスピリッツを感じさせる製品を愛するファンに支えられています。

ウールリッチ(WOOLRICH)

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創業は1830年、イギリス移民であった、ジョン・リッチがアメリカで初めての毛織工場を始めました。ひざ掛けやソックスなど自社製品を開発するようになると評価されるようになり、南北戦争では北軍にブランケットを製造したことで大きな需要を獲得します。これを機にハンター用のジャケットなど多くのウール製品を生み出していきます。

中でもバッファローチェックと言われる、赤と黒の大きな格子柄はハンター同士の誤射を防ぐために同社が1800年代半ばに開発したものです。このテキスタイルはウールリッチのアイコンとして浸透しています。

第二次世界大戦でもウールリッチ製品は需要を伸ばしました。原料調達から製品化まで一貫生産ができる会社として大きな成功をつかみます。

戦後はウール製品だけでなく、新素材との融合を目指すようになります。1970年代に発表されたアークティックパーカーは寒地用のワークウェアとして開発されたもので、その高い防寒性が大きな反響を獲得します。その後 ダウンジャケット も手掛け、新機能と老舗ブランドらしいノスタルジックなテイストを備えた製品が人気を得ています。

カナダグース (CANADA GOOSE)

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見かける機会の多いブランドです。1957年カナダの首都トロントで創業した老舗ブランドで、ウール素材を使ったベストやレインコート、スノーモービル向けのウェアを扱っていました。

大量のダウンを充填できる機械を開発したことから、様々な商品開発を手掛けるようになっていきます。カナダ国内北極圏で活動する人々のデータを収集し、南極でも耐えられる製品を開発。これが商品化されると「ビッグ・レッド」として長く親しまれるようになりました。

さらに同社パーカーを着たカナダ人登山家がカナダ人として初めてのエベレスト登頂を達成し、このパーカーが2000年に入って新たな商品としてラインナップされると大きな話題になりました。

同社は「メイド・イン・カナダ」に誇りを持ちは、全ての製品をカナダ国内で製造しています。細かいディテールは手仕事で仕上げます。使うダウンはすべてカナダ産のガチョウの毛を使っています。家禽産業の副産物として出たもののみを使い、製作方針を理解しあってダウンの製作を進めています。環境保全、動物愛護というポリシーを徹底しています。

またTEI(サーマルエクスペリエンスインデックス)という基準を設けていて、使用する 気温やシーンに応じた商品を選ぶことができます。数字が大きいものほど寒い環境にあった商品という設定になっています。

他にもシェラデザイン、パタゴニア、ロッキーマウンテンフェザーヘッドなど機能性を重視した製品がアメリカンブランドには多いように感じます。

ヨーロッパブランド

モンクレールMONCLER

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1970年代には日本上陸をしていましたが、当時はパタゴニアやノースフェイスなどアメリカンブランドが主流であったため、モンクレールMONCLER) に限らずヨーロッパブランドはややマイナーな存在でした、また当時はモンクレーと呼ばれていて、語尾のルは発音されないまま紹介されていました。

良質なキャンプ用品作りが有名でしたが、2006年にmiumiuやGUCCIでデザイン力を磨いたアレッサンドラ・ファキネッティがクリエイティブディレクターに就任すると、ダウンジャケットがファッションアイテムとして受け入れられるようになり、ブランドの知名度は一気に跳ね上がりました。

現在では ダウンジャケット だけでなく、ポロシャツなどの軽衣料やナイロン素材のアウターでもモンクレールMONCLER)人気が高まっています。さらに数年前から参入したニット製品の評判も上々で、スキーセーターを思わせるノスタルジックなデザインをビッグシルエットで着こなすのがクールだと注目されています。

DUVETICA(デュベティカ)

https://www.instagram.com/p/BL2nbUDjYRr/

モンクレールに在籍した経験を持つジャンピエロ・バリアーノ氏が中心となり、2002年にイタリアで設立されたダウン専業ブランドDUVETICA(デュベティカ) です。

歴史こそ浅いのですが、圧倒的なクオリティとシャイニーな素材使いや洗練されたシルエットで一躍注目されるようになりました。モンクレールとともにプレミアムダウンの人気を牽引する存在と言ってもイイでしょう。

DUVETICA(デュベティカ) は使用する羽毛の選別に妥協しません。フォアグラ用に飼育されたグレイグース(=がちょう)の胸元の産毛だけを厳選して使用しています。特別に育てられ、広大な敷地で育ったグレイグースの羽毛はトップクラスの品質です。もちろん不要な殺傷は避け、副産物として得られる羽毛だけを使っています。

その功績からフランスの規格協会から最高品質ダウンの証しである “キャトルフロコン”のマークを取得していて、ブランドネームの下に記載することを許されています。

またデザイン性の高さも人気を得る理由のひとつでしょう。さらに日本をはじめ各国のショップやブランドから別注品やダブルネームのオーダーを受けることで、より高いデザイン性を身につけることになりました。

HERNO(ヘルノ)

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スタイリッシュな軽量ダウンで有名な『ヘルノ』は、レインコートを製造するブランドとして1948年ミラノ北部の町、レザにてジョゼッペ・マレンツィが創業しました。すでに70年余の歴史あるブランドなのです。

ヘルノの最大の特徴はカシミアやビキューナなどの高級素材を惜しみなく使用することです。“クオリティは文化である”という信念を大切にし、エレガンスを追求し、目の肥えた顧客を満足させることでブランドの個性を高めてきました。

ダウンジャケットが注目されるようになったのは、2008年にニールバレットとコラボしたダウンジャケット発表してからです。 二―ルバレットらしいミニマムな雰囲気とイタリアメイドらしい高品質な仕上がりは、高感度な大人たちに注目されました。

細身なシルエットが身上ですが、着心地は至って快適でストレスを感じることはありません。立体的な裁断とストレッチの効いた素材、そして適度な容量のダウンが身体を包んでくれます。

スポーツブランドアウトドアブランドとは違う、大人顔のダウンジャケットを探しているならヘルノは外せません。

MooRERムーレー

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創業は1999年、ムーレーは裕福な大人をターゲットとしたアウター作りを始めます。そしてラグジュアリーな製品づくりにそった、厳しい基準を設定することで確かな支持を得ていきました。

ダウンジャケット 作りにも厳しい基準を設けていて、国際規格「UNI EN 12934」に準拠した最高級ホワイトグースダウンしか使いません。さらにそのダウンを包む素材も厳選し、ナイロン素材だけでなく高密度のウールを使うなどメンズファッションに精通する人々も驚かせています。

また各部のパーツ使いに違和感が無いように心がけていて、ボタンやジッパーなどはムーレーと限られたブランドしか使用できない、高級メーカーのものを装着するほどです。

ムーレーは2018年9月、世界第2号店を東京銀座にオープンさせました。創業からわずか20年足らずですがイタリアを代表するラグジュアリーブランドが発信する ダウンジャケット から目が離せません。

ヨーロッパにはアルピニストに信頼されるアウトドアブランドが多くあります。販路が限られるため知名度も低いものですが、個性あふれるデザインやモノ作りに定評があります。

スイス発のマムート、フランスメイドのピレネックスなどは洗練されたイメージが漂います。

  ジャパニーズブランド

NANGA(ナンガ)

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多くのアパレルブランドとのコラボが話題になったことから、オリジナル商品の人気が高まり、売切れ必死状態なのがNANGA(ナンガ)です。

創業は1941年、滋賀県米原市で国内生産にこだわったメーカーです。中心となるアイテムは、シュラフ(寝袋)でしたが、羽毛を使ったジャケット・パンツなどの登山衣料のクオリティが高く、アウトドア志向のファッション好きの人気を得るようになりました。

代表的なモデルはオーロラテックスを用いたダウンジャケットで、撥水性と透湿性に長けた多孔質ポリウレタン防水コーティング素材を使ったモデルです。国内で洗浄・精製された良質なダウンを充填したダウンジャケットは保温性も高く、他ブランドとの差別化を図りたい人々から注目されています。

高いクオリティを持ちながら、圧倒的なコストパフォーマンスも魅力です。デザイン違いで数枚使い分けるなど、活用範囲が広がります。

デサント水沢ダウン

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水沢ダウンは、スポーツブランドの『デサント』が岩手県奥州市(旧水沢市)の“水沢工場”で作られたダウンのこと指しています。デザイン性の高いスポーツウェアを展開する『デサント オルテライン』の中心的な存在となっています。

『デサント オルテライン』は“デザインはすべて機能性に従事したものである”というテーマを掲げていて、それにもとづき生まれたのが、水沢ダウンと言われています。

2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは、日本代表選手団オフィシャルスポーツウェアとして採用されたことで一気に注目されるようになりました。

機能美を大切にするため、無駄な装飾は省かれています。シンプル過ぎるルックスは、切る人の個性を浮き上がらせてくれます。押しの強いストリート系ファッションにもすんなりハマります。水沢ダウンを羽織ることで、都会的なムードを手に入れることが出来るのです。

西川ダウン

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高品質なダウンジャケットで根強い人気の『西川ダウン』は、1566年創業の寝具メーカー『東京西川』と人気セレクトショップ『ナノ・ユニバース』のコラボレーションとして2012年に発表され、大きな話題となりました。

羽毛布団作りで培ったノウハウをダウンジャケットに生かすという発想は、最先端のファッションを提案するナノ・ユニバースの持ち味を融合することで思わぬ化学変化をもたらしました。高品質であり、高感度なダウンジャケットは、さらに控えめな価格帯も実現しました。

シックな印象のデザインが人気です。デニムなどカジュアルな組み合わせよりも、ウールパンツにチャッカブーツを合わせて都会的な雰囲気を楽しめるモデルが多くライナップされています。

モンベル(mont-bell)

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1975年に現会長の辰野勇氏が大阪市西区立で創業した、各種アウトドア商品を扱うブランドです。会長自ら体験したことや、アウトドア好きの社員の意見を生かした商品作りをしていて、“Light & Fast” “Function is Beauty”をコンセプトにテント、バックパック、寝袋、登山靴等を展開しています。

モンベル製品を専門に取り扱う「モンベルクラブショップ」を国内外で展開、アメリカとスイスにも現地法人を抱える世界に誇るアウトドアブランドです。

ダウン関連商品も各種展開していますが、インナーダウンというコンセプトを商品化し浸透させた功績は大きいと思います。

インナーダウンをウールジャケットの下に挟むことで、カジュアル感が一気に増幅します。タートルネックの上にカーディガンのように羽織ればワンマイルウェアとしてアクセントになります。

着こなしのバリエーションを広げるために、モンベルのダウンジャケット、インナーダウンを今季アイテムとして検討してください。

日本のスポーツブランドアウトドアブランド、例えばミズノやスノーピークからも高品質のダウンジャケットが販売されています。しかしユニクロが手掛ける ダウンジャケット には毎年新しい提案があるので気がかりな存在です。今期はどんなギミックがあるのか楽しみです。

 自然保護という観点~警鐘

https://yosoou-store.jp/?mode=f23

冬のアウターとして定着し需要が伸びる一方で、原料としての羽毛の枯渇を心配する声があります。

飼育日数の短い安価な食用水鳥が増産されるようになり、高級食用とされる昔ながらの水鳥の数が減っています。羽毛はその副産物なので、良質なダウンが供給されないという傾向にあります。需給と供給のアンバランス解消することが求められているのです。

また生きたまま羽根をむしられて殺傷される水鳥の様子がニュースになると動物愛護という観点からも警鐘が鳴らされています。

そこで注目されているのがリサイクルダウンという考えかたです。一定期間使用したダウンは、洗濯などによりバージンダウンと比べ初期の不純物がすでに取り除かれた状態になっています。そのため再び選別をすればより良質なダウンとして再利用することが出来るのです。ダウンの寿命は使いかた次第で人間の平均寿命よりも長いのだそうです。

また、ダウンを焼却処分する際に発生する二酸化炭素と、原産国から運ばれる輸送に関わる二酸化炭素の排出も抑えることができます。

ダウンに限らず、ウールをリサイクルする動きもあります。デザインが古い、飽きたなどの理由で処分する前に、もう一度使われるような工夫をすることがスマートでサスティナブルな生き方になってきました。

 まとめ ダウンジャケットとの付き合い方

https://www.snowpeak.co.jp/news/p20190116-1/

ダウンジャケッが開発されるまでの防寒衣料はウール素材や毛皮などで作られていました。保温性を高めるために未脱脂の素材を使うことがあり、自重は相当あったと想像できます。

軽く、しかも保温性の高い羽毛を使うことで運動量は格段に向上し、行動範囲も広がりました。暖かく快適に過ごせるようになったことは歓迎したいのですが、資源保全についても前向きに感がえる時期に来ています。

遮熱性の高い素材との組み合わせで羽毛量を減らすことも可能になっています。化学繊維との混合も検討中とか。もちろん羽毛のリサイクルも進めるべきです。

ダウン製品は機能性が高いのですから、ある程度高価でも仕方ないのかも知れません。高価だから大切に扱うことにつながります。一生モノを選ぶように吟味することが必要になります。

デザインやカラーリング、流行などに流されることなく自身の基準にあったブランドの、モデルを選ぶように心がけたいものです。

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