ベルルッティは、極上の革を使用して100年以上続く老舗ブランドとしてファッション業界では、その地位を不動のものとしてきました。世界中のセレブを魅了し続けてきたベルルッティには、世界の名だたる芸術家を中心として、政治家や実業家などの愛用者の存在がまたその大きな魅力であることはもはや隠せません。
ベルルッティの生み出す、革靴の数々に魅了された著名人はご紹介しきれないほどいます。イブ・サンローラン(デザイナー)、アンディ・ウォーホル(画家、版画家、映画、ポップアート)、ジャン・コクトー(小説家、評論家、画家、映画監督)、ロマン・ポランスキー(映画監督、脚本家、俳優)、ケネディ一族など。
ピカソがベルルッティの愛用者だった!
ベルルッティの愛用者の一人にピカソがいます。スペインの生まれで革靴のお手入れ、靴磨きと読書を趣味として己の感性を凡人には真似できないレベルにまで磨き上げてきた希代の芸術家。このピカソが生涯にわたり書き上げてきた作品数は、なんとギネスブックに載っているのをご存知でしょうか?美術学校に入学した11歳から死没する91歳までに(実働81年間としまして)…
油絵と素描は生涯に製作した作品は、1万3500点にものぼる。これは1年間に166点のペース。
版画は、10万点。これは1年間に1234点のペース。
挿絵は、3万4000点。これは1年間に419点のペース。
彫刻と陶器は、300点。これは1年間に3.7点のペース。
さらに、作風が目まぐるしく変わり時代を先取りするとされるピカソの作品たち、これらには感性を常に磨き続け自分自身の才能を昇華してゆく必要性があったのではないでしょうか?それに寄与したのがベルルッティのファッションアイテムだったともはや断言できます。
その結果、ピカソの死後ニューヨークのサザビーズの競売などで彼の作品は100億円を超える破格の価格で落札されていったわけです。
アンディ・ウォーホルもベルルッティに心酔!
成功した商業イラストレーターとして有名なアンディ・ウォーホルもまたベルルッティの愛用者として知られています。彼の描く独創的なアートはベルルッティが呼び覚ました芸術性であると言えます。4代目社長オルガ・ベルルッティは、そうした彼にローファーの設計を依頼し「アンディローファー」の製作に至りました。
アンディローファーはベルルッティのパーマネントコレクションの定番としてベルルッティの歴史に輝き続けたのであります。双方の才能がうまく融合してアンディローファーという素晴らしい作品として形作られたわけです。
イブ・サンローランもベルルッティ
20世紀のファッション業界、そしてフランスのファッション業界をも救ったとまで今もなお謳われるイブ・サンローラン。40年に渡り「モードの帝王」としてファッション業界を牽引してきた偉大なデザイナーですが、その作風を追うとスモーキング、シースルー、サファリルック、パンタロンなどと革新的な作風に終始しているのが印象的であります。
女性の新しい感覚を追うそのデザインスタイルは、公私における美的感性をより深く磨く習慣が根本にあったようです。そして、ベルルッティが革新的とも言える美的感覚を呼び覚ますアイテム(起爆剤)となったようです。ちなみに、イブ・サンローランのお気に入りのベルルッティの革靴は“青茶色 blue-brown”だったそうです。
オルガベルルッティが生み出したパティーヌ
ベルルッティの創業者、アレッサンドロ・ベルルッティがBerlutiの革靴づくりの基礎を築き上げたとするならばオルガベルルッティはそれを芸術作品に仕上げ人々を魅了しベルルッティをベルルッティたる世界中のセレブが虜となった革靴ブランドに育て上げたと言えます。
オルガベルルッティが教える革靴のお手入れと磨き方
革靴の手入れは、ベルルッティのレザーシューズにとっては必須です。もちろん、どの革靴にも必要ですが。繊細なヴェネチアレザーで作られたベルルッティの革靴には磨き上げられた輝きが1つの魅力です。そんなベルルッティの革靴の磨き方をオルガベルルッティ自身がYouTube(ユーチューブ)動画で紹介しています。