革靴の「紐・ひも」って気にした事ありますか?靴紐の交換はよほど汚れるなどダメージがないとやらないと思いますが。海外セレブやファッションに高い関心のある方は、革靴やスニーカーといった靴本体と同程度に靴紐のオシャレに注目しています。今回は、そんな靴紐について種類・形状、そして革靴の靴紐の結び方といった情報をご紹介します!
ちなみに個人的なおすすめの靴紐は、革・レザーの靴紐で革靴はもちろんですが。スニーカー、特にレザーの質感の分かりやすいレザースニーカーにレザーの靴紐を合わせるのおすすめです!足元のオシャレは、意外にも靴紐まで手が回らないので差別化の1アイデアにもなりますのでよかったら試してみて下さいね^^
靴紐とは?(役割・意味)
最大の役割は靴と足をフィットさせることです。歩行時に靴が脱げたり、足がずれたりするのを防いでくれます。また着脱しやすいように紐を緩める時にも重要ですね。見た目の話をすると、色・素材・通し方・結び方で革靴の印象がガラッと変わります。それだけ革靴にとって大事なパーツだという事です。
紐の種類(形状・加工の違い)
形について
大きく分けて二種類「丸紐」と「平紐」があります。
丸紐
丸紐の特徴
平紐
平紐の特徴
ビジネスシーンやフォーマルな場では「丸紐」。カジュアルシーンでは「平紐」と覚えておくといいかもしれませんね。
加工方法の違い
こちらも2種類ご紹介します。「ガス紐」と「蝋(ろう)引き紐」です。
ガス紐
ガス紐の特徴
- ガスの炎で表面を焼き、光沢感を出したもの
- 安価で手に入れやすい
- 毛羽立ちやすく耐久性に乏しい
蝋引き紐
蝋引き紐の特徴
- ロウソクの「ロウ」を紐に塗り込み光沢を出している
- 耐久性に優れている
- フォーマルな印象
- 紐がほどけやすい
多用する靴には「ガス紐」。ここぞという時に使う靴には「蝋引き紐」と使い分けるとコスパが良いと思いますよ。
紐の通し方(シングル・パラレル等)
ここでは「フォーマルシーン」と「カジュアルシーン」に分けて、それぞれ2種類ずつ動画で紹介していきます。
フォーマルシーンにオススメの紐の通し方 シングル
フォーマルシーンにオススメの紐の通し方 パラレル
共通してるのは紐が平行になる通し方ということです。フォーマル感が出るのでドレスシューズ、ビジネスシューズを履く方は是非覚えておきましょう。一方、二つの違いはホールド感です。長時間履く・移動が多いという人は緩みにくいパラレル。革靴の表情をスッキリ見せたい方には簡単なシングルをオススメします。
カジュアルシーンにオススメの紐の通し方 オーバーラップ
カジュアルシーンにオススメの紐の通し方 アンダーラップ
カジュアルシーンの紐の通し方は皆さん知ってるやり方かと思います。オーバーラップとアンダーラップの違いは足に掛かる圧です。オーバーラップが基本になるのですが、そのやり方で足への圧迫感がある人や、甲高でもう少し緩く履きたい人はアンダーラップをオススメします。
紐の結び方(イアンノット・ベルルッティ)
続いては結び方です。「いやいや、蝶々結びでよくね?」と思われる方が多いでしょう。いいんです。悪いことはありません。でも、ほどけません?そこそこの回数。ここでは靴紐がほどける確率をグッと減らせて、見た目も美しい結び方を2種類ご紹介します。
ベルルッティ結び
イアンノット結び
ベルルッティ結びはフランスの革靴ブランド「ベルルッティ」からの名称で、イアンノット結びは考案者のイアン・フィーゲン氏からとっています。私個人の感想ですが、ベルルッティ結びの結び目が好きなので、革靴の時はこの方法で結んでいます。イアンノット結びはマラソンランナー等のスポーツ選手が使用している事が多いそうです。どちらも一度試してみて下さい。どちらも普段の蝶々結びとは段違いにほどけませんよ。
結び目隠したい?
この記事を執筆するにあたり、「革靴 紐」で検索をかけてみました。すると・・・
こんな結果が。検索数の多いものから上から順に並んでるわけなんで、結び目を隠したい方が多いということなんでしょう。やり方を調べてみると「シューレスアンカー」というものを使用する方法が一般的だということでした。
プラスチック製の部品に紐を通して固定する、という商品みたいですね。興味がある方は使ってみて下さい。しかし、個人的には革靴は紐を絞めてから履くものだという認識です。
紐の交換について
時々ありますよね。紐を結んでたら紐がちぎれたとか、ほどけてるのに気付かずに紐を踏んでしまって、汚れたりダメージを与えてしまったとか。そういう時はですね、交換して下さい。1000円ほどの出費で効果抜群です。見た目が全然変わりますよ。紐の長さについてですが、一般的な基準として 靴の紐通しの穴(ハトメ)数 × 15と言われています。例えばハトメの数が5個の場合 5×15=75cm となります。これを覚えておくと便利ですよ。まあ一番は持ってる紐を計るのが正確ではあるんですが。基準として記しておきます。
コスパ抜群!ストック持ち推奨!!
こちらの「コロンブス」の蝋引き紐、何と言ってもお安い。営業職の方や外回りをされてる方、歩く事が多い方にはマストな商品です。5~6セット買っておいてストックしておいても、フトコロが痛まないビジネスマン寄り添い価格になってます。是非確認してみて下さい。
安心ブランドのシューレース
こちらは日本を代表するシューズブランド「リーガル」の蝋引き紐。やっぱり馴染みのあるブランドのものは安心感が違いますよね。定番中の定番というか。値段も2足入りでこのくらいだったらと、手を出しやすい価格帯になっています。確認してみて下さい。
靴紐にもあった!信頼のメイドインジャパン!!
最後にこちら。「紗乃織靴紐」(さのはたくつひも)の蝋引き紐。何とこれ、ハンドメイドなんです。日本の職人さんによる。驚きますよね。靴紐にも日本の技術と伝統が息づいていたとは。勉強不足でした。特徴は強靭なのにしなやかで、普通に結んでもほどけにくいんだそうです。すっごい興味湧いてきません?私は勉強の為にも1セット購入しようと思います。同じようにテンションが上がった方は是非確認してみて下さい。
まとめ
如何でしたでしょうか?靴紐の重要性少しは伝わったでしょうか?コロナウイルスで世界がわちゃわちゃしてますが、普段気にしてないモノに目を向ける良いチャンスと捉えて、足元を見直してみて下さい。そこには新たな気付きがあるかも知れませんよ。読んでくださりありがとうございました。