ストリートファッションを明確に定義するものは明確にはありません。しかしここ数年のストリートファッションは既に10年昔前のヒップホップやラッパーたちが愛したそれではなくなり。いまやある意味でラグジュアリーファッションと同義になっているようにも見えます。もちろん時代の変化でもありますが。ファッションそのものがよりジェンダーレスになっていることも大きな要因の1つにも思えます。
ストリートウェアがラグジュアリーファッションへと変貌!?していくなかでここ数年でいくつかの新しいブランドがメジャーブランドへの階段をあっという間に駆け上がるなど動きが激しいためおさらいも兼ねて知っておくべきストリートファッションブランドを25ブランドご紹介します。
1.NIKE ナイキ
Nike(ナイキ)は、スニーカー文化を作り”スニーカーヘッズ”や”Just do it”といった色んな名言も生み出しており最早言うまでもない世界一のブランドであることは間違いないでしょう。しかしここ最近のナイキはいままでのNike(ナイキ)の歴史になかった。ファッション・アートなどと言ったこれまでにイメージの薄かったジャンルまでも大きく領域を広げているように見えます。これも巨大企業ゆえに成長、拡大するためには必須なのでしょう。
そして2017年に端を欲した、本格的なストリートウェアブランドへの第一歩はナイキは、オフホワイト×ナイキコラボやパッタ (PATTA) 、Fear of god(フィアオブゴッド)、A-COLD-WALL*(ア コールド ウォール) などとコラボレーションし、これまでで最高のストリートスタイルのスニーカーをいくつもリリースさせています。
2.Adidas アディダス
アディダスはトップストリートスタイルのブランドの一つです。Run DMCが愛用したあたりからヒップホップやラッパー界隈ではアディダスファッション、adidasコーデはCOOLなスタイルとして定着しあの奇跡の3本ラインも今となってはお洒落着の1つともいえるほどです。
このドイツのスポーツウェアブランドadidasは、多くの有名人とコラボレーションし中でも、カニエウエストのYeezyシリーズのスニーカーは多くのファショニスタの足元に無くてはならない存在へとなっています。
3. Supreme シュプリーム
1994年4月にNYニューヨークの小さなスケートショップからスタートしたSupreme シュプリームの歴史はラグジュアリーブランドを含め圧倒的な数のコラボで最早知らないアイテムの方が多かったりする人も多いほど。説明不要であるが。改めて知らないことが多いブランドでもあるのでこちらの記事も併せて紹介しておきます。
シュプリーム コラボの歴史が詰まった至極のindexリスト
シュプリームの起源”UnionNYC”
4. Vetements ヴェトモン
Balenciaga バレンシアガで実権を握ったDemna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア) 氏が創業したヴェトモン。ヴェトモンはフランス語で衣服を意味する。 CEOは弟のグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia) で兄で創業者のDemna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア) 氏はヘッドデザイナーを務める。
5. Stüssy ステューシー
オリジナルのストリートウェアブランドとして認定されたStüssyは、1980年に小さなグラフィックTシャツブランドとしてスタートしました。特徴的なテキストロゴの入ったTシャツでたくさんの話題を呼んだ後、Shawn Stussy ショーン・ステューシー は彼のレーベルをサーフとスケートの一大アパレルブランドに拡大しました。 40年以上後に、カリフォルニア生まれのブランドは他のブランドに押された時期もありましたが。今でも強固なストリートウェア帝国です。
6. Off-White オフホワイト
説明不要のブランドに数年で登り詰めたのは平成ではOff-White オフホワイトぐらいではないでしょうか?むかしのアパレルブランド熱狂の時代を再現させるかの如く誰もがオフホワイト(Off White)のヴァージルアブローが生み出し。彼のデザインとNikeナイキとのコラボに魅了された2017年末から2018年年末までの1年弱の短い期間はファッションシーンをある意味でジャックした唯一のストリートファッションブランドともいえます。
ファッションが更に盛り上がるのはこのワクワク感があってこそだとある意味で再確認できたブランドです。また海外セレブや国内芸能人も愛用者が多く。ジャスティンビーバーがファッションパパラッチされた際によくみられるブランドの1つでもあります。
7. Undercover アンダーカバー
アンダーカバーは裏原系と呼ばれ90年代にオフホワイト(Off White)のごとく日本ファッションシーンを席捲・ジャックしたと言っても過言ではない。デザイナー高橋盾氏が1990年に文化服装学院アパレルデザイン科在学中にはじめたことは有名であるが。世界的にもファンが多いことは意外と知られていない。最近はもっぱらNike(ナイキ)とのコラボのGYAKUSOU(ギャクソウ)シリーズの方がメディアで取り上げられることが増えている。
8. HUF ハフ
1990年代初頭にその歴史が始まったHUF ハフはレジェンドスケーターのKeith Hufnagel キース・ハフナゲルによりスタートしたブランドです。正確にはステューシーとも関わっているのですが。ここでは省略して今ではレジェンドとなったスケーター キースハフナゲルが街中でスケートをするなかで’HUF ONE’とタグ付けしたアイテムを作るようになります。そして彼がご存知のようにプロになりレジェンドへと駆け上がる中でブランドであるHUF ハフも同じように世界中に広がります。
9. Obey オベイ
Obey オベイは天才アーティスト、デザイナーと言われるシェパードフェアリー。ストリートアート界隈では知らない人はいないと言われる彼がデザインしアート作品を作るなかでアパレル、ファッションへ進化し最初はスケーターやパンクといった文化がルーツとされている中で今では広くストリートファッション好きに愛されるブランドにまでなっています。
2008年にバラク・オバマの大統領当選を記念したポスター『Hope』のデザインで世界中に彼の名前とデザインが拡散され今では世界のボストン美術館が世界で最も影響力のあるストリートアーティストの一人だと評価している。また作品はNYニューヨーク美術館をはじめとして、ロサンゼルス現代美術館、サンティエゴ現代美術館、ナショナル・ポートレート・ギャラリー、スミソニアン博物館などアメリカの多くの現代美術館に収蔵されている。また、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にも収蔵されている。
10. Kith キス
Kith(キス) はストリートファッションを語る上では欠かせない存在、お店に既になりつつあります。スニーカーデザイナーのRonnie Fieg(ロニー・ファイグ) がNYニューヨークでスタートしたセレクトショップですが。世界一のデニムブランドの LEVI’Sリーバイス とのコラボや世界一のダウンジャケットブランドのMoncler モンクレールとのコラボなど。スニーカーブランドだけではないブランドとのコラボがここ最近は活発にリリースされています。
もちろんオーナーのロニーファイグ氏自身がスニーカーデザイナーというだけあってPUMA(プーマ)やASICS(アシックス)、New Balance(ニュー バランス) といったブランドとのコラボも実現しておりいずれも即完売で高値でアフターマーケットで売買されています。
11. UNDEFEATED アンディフィーテッド
UNDEFEATED アンディフィーテッドはスニーカーや自社のオリジナルブランドを扱うスニーカーショップです。日本国内でも主要都市圏には店舗があり既に馴染みのある方も多いと思います。もともとはアメリカの同時多発テロの1年後の2002年9月11日にオーナーのエディー・クルーズ(Eddie Cruz)が友人のジェームス・ボンド(James Bond)と二人でアメリカ・ロサンゼルスでオープンしました。ショップ名「UNDEFEATED」は、“俺たちは負けない”という(同時多発テロに対する)強いメッセージが込められている。
12. Gosha Rubchinskiy ゴーシャラブチンスキー
ロシアの写真家でデザイナーのGosha Rubchinskiy ゴーシャラブチンスキーによって創設されたこのブランドは、ストリートウエアブランドの中で最も話題になったブランドの1つと言えます。 Gosha Rubchinskiy ゴーシャラブチンスキー は、Comme desGarçons コムデギャルソンの川久保玲 Rei Kawakubo氏のもとで評価されその才能が圧倒的なスピードで開花されました。2018年にはバーバリー、2019年にはディーゼルと有名ブランドがこぞって彼の才能とデザインを求めているような状況です。
13. A-Cold-Wall アコールドウォール
叩き上げのデザイナーSamuel Ross サミュエルロスが率いるA-Cold-Wall アコールドウォール。Off White(オフホワイト)のヴァージルアブローのもとでデザイナーとして彼をサポートする中で自身のブランドであるA-Cold-Wall アコールドウォールを2015年に立ち上げ。実質まで数年というブランドの歴史のなかでも世界的なスニーカーブランドNike(ナイキ)とのコラボでは多くのスニーカーヘッズを沸かせています。
14. A BATHING APE® ア・ベイシング・エイプ
A BATHING APE®(ア・ベイシング・エイプ)は、猿の特徴的なイラスト・モチーフがトレードマークで誰しもが一度は目にしたはずである。30代、40代のかたの青春時代に流行した裏原系(裏原宿)はA BATHING APE®(ア・ベイシング・エイプ) が作ったと言っても過言ではないほどです。今となっては元オーナーであるNIGO氏の下を離れ香港の大手アパレル企業I.Tに買収されておりアパレルにとどまらず玩具(おもちゃ)など幅広くブランドのアイテムがリリースされています。
15. Carhartt カーハート
Carhartt カーハートは1889年、アメリカミシガン州デトロイトでワークブランドとして誕生しました。1990年代にヒップホップやラッパー界隈でストリートファッションのアイテムとして人気が急上昇し2009年にはいよいよ日本の原宿にフラッグシップショップがオープンしました。今ではA.P.C.(アーペーセー)やADAM KIMMEL(アダムキメル)、mastermind JAPAN(マスターマインド)、 NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)、Fragment Design(フラグメントデザイン) などの錚々たるブランドとのコラボなどにより人気は衰えるところ知りません。
16. WTAPS ダブルタップス
裏原宿系ブランドの1つ 「WTAPS(ダブルタップス)」 。窪塚洋介さんや、高良健吾さんといったお洒落な芸能人たちが愛するストリートファッションの名ブランド。ブランド名の由来のとおりミリタリー系のアイテムも多くストリートファッションのコーデに合わせやすい万能性もまた愛される理由の1つでしょう。コラボレーションのアイテムも多く、 「VANS(ヴァンズ)」、「シュプリーム(SUPREME)」、「ステューシー(STUSSY)」、「ドクター マーチン(DR.MARTENS)」 などが過去にコラボしていて特にVANSバンズとのコラボは非常に人気と注目度が高いです。
17. Palace パレス
スケーター、スケート文化から急成長したブランドは数多くあるが。ここ数年で世界的にも注目されるのはPalaceパレスが筆頭株でしょう。2010年にイギリス発のブランドとしてLev Tanju(レヴ・タンジュ) がスタートしたブランドでそのルーツはスポーツブランドのアディダスとリーボックだとLev Tanju(レヴ・タンジュ) も公言しており現にこの2ブランドとのコラボや協業も行っています。
また世界中に知れ渡ったのはA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)やJay-Z(ジェイ・Z)、Drake(ドレイク)、Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)、Rihanna(リアーナ)といった世界中のファショニスタが注目する海外セレブが愛用したこともあり今ではストリートファッションのトップブランドの仲間入りを果たしたともいえる成功ぶりです。
18. Cav Empt(CE)シーイー
Cav Empt(CE)シーイーは中村晋一郎(Sk8thing)氏、トビー・フェルトウェル(Toby Feltwell)氏、菱山豊氏の3名でスタートした日本のストリートブランド。 あまりブランドのバックボーンについての情報はありませんが。 2011年3月11日の東北大震災の最中にブランド Cav Empt(CE)シーイー は誕生したそうです。 「グッドイナフ(GOODENOUGH)」や「ア ベイジング エイプ(A BATHING APE)」、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」などの名ブランドでデザインを手掛けた中村晋一郎(Sk8thing)氏のブランドということもあって日本でも海外でもあっという間に知れ渡り今なお人気のあるストリートファッションブランドです。
19. Play Comme des Garçons プレイ・コムデギャルソン
コムデギャルソンは海外ではモードというよりもストリートファッションとして知られている向きがあります。そしてなかでもPlay Comme des Garçons プレイ・コムデギャルソンは根強い人気を誇っており中でもChuck Taylor All Star 70にハート型のロゴが入ったConverseとのコラボスニーカーは国内外で非常に人気です。
20. Patta パタ
Patta パタはアムステルダムのヒップホップシーンでベテランプレイヤーの二人によってスタートしたブランド。 二人はスニーカー、音楽、ストリートウェアへの愛を詰め込んだ店をオープンしました。 この店とブランドがヒットするまえ、彼らは家族や友人のために数枚のTシャツにロゴを印刷することから始めました。 間もなくPattaは本格的な自社ブランドとなり、ストリートスタイルで最大のブランドの1つになりました。
21. Noah ノア
元シュプリームのクリエイティブディレクターであるブレンドン・バベンジン(Brendon Babenzien) によって設立されたブランド。 NYCのストリートシーンで培ったセンスと大人向けのストリートウェアとして販売されているノアの商品には、コーデュロイの帽子やショートパンツからオックスフォードのシャツまであらゆるものが含まれています。
22. HERON PRESTON ヘロン・プレストン
ここ数年のストリートファッションシーンで世間をジャックさせた数々のブランドや重要人物のどれとも密接な関係にあるERON PRESTON ヘロン・プレストンが2017年に満を持して自身の名前を冠してスタートしたブランドです。彼のデザインやクリエイティブはカニエウエスト氏がコンサルティングをオーダーするほどでOff Whiteのヴァージルアブローもまた友人でありビジネスパートナーでもある。
音楽とファッションからスタートしたBEEN TRILL(ビーントリル)の創設メンバーの一人であるHeron Prestonは、メンバーであるVirgil Ablohとウィメンズブランド ALYX (アリックス) の Matthew Williams (マシュー・ウィリアムズ) の後を追うように成功している。
23. Billionaire Boys Club ビリオネアボーイズクラブ
Pharrell Williamsによって設立されたBillionaire Boys Clubは、ストリートウェアの伝説としてその地位をすぐに獲得しました。 多くのデザインの資料において、PharrellはNASAから直接資料を調達することで知られています。 デザインは90年代からインスパイアされたデザインなどが多く。ブランドデザインは、遊び心があり、カラフルで、ユニークで、そしてすべてクールです。そしてこのBillionaire Boys Club ビリオネアボーイズクラブのロゴはCav Empt(CE)シーイーの中村晋一郎(Sk8thing)氏 によってデザインされたものです。 ラベルはTシャツ、ジャケット、パーカーのコレクションで構成されています。 ファレルはまた、姉妹ブランドのアイスクリーム「Icecream」を立ち上げました。
24. 10 Deep テンディープ
1995年にストリートウエアブランド10 Deepは職人でもある スコット・サッソ(Scott Sasso) が設立したブランドです。ブランド名の由来は「10人の仲間が集まって行動を共にしている」 というスラングから引用されたものでデザイン、アイテムへ並々ならぬこだわりとハイクオリティに拘るオーナーのスコット・サッソ(Scott Sasso)のデザイン、洋服づくりは不況や競合の多いNYニューヨークのストリートファッションシーンでも一歩抜きんでる存在へと成長している。またアメリカでは知らない人がいないUNION ユニオンなどの有名セレクトショップでも販売されている。
25. The Hundreds ザ・ハンドレッズ
The Hundreds ザ・ハンドレッズは南カリフォルニア発のストリートファッション、カルチャー、スケボー・サーフィンといったスポーツにパンク・ヒップホップと言った音楽シーンまで含めたロサンゼルスの歴史や文化からインスピレーションを受けたデザインを形にするために2013年にBobby Kim(Bobby Hundreds)とBen Shenassafar(Ben Hundreds)によってThe Hundreds ザ・ハンドレッズとして設立されました。
まとめ
本当はもっと沢山の素敵なストリートファッションブランドがあるのですが。1記事で書くとなると量的に削らざるを得ずに25選となりましたが。今後どんどん追記していきますので宜しくお願い致します。