ビジネスシューズ・靴と言えばすぐイメージで浮かぶ革靴ですが。男性はもちろん女性も履くことも多い革靴。今でこそ、ビジネスだけでなくカジュアルで革靴を履く方も多く見られるようになりました。女性ファッション雑誌などでは、より足に負担がかからないようにとここ数年話題になっている、ヒールよりもフラットな靴、特に注目されているのが革のレザースニーカーだったりします。
そんな幅広く革靴やレザースニーカーを履くようになった現代ではありますが。一体いつ頃に革靴は作られたのか、靴自体の発祥を知る方はきっとあまり多くはないと思います。確かに、言われてみれば気にしたことなかったなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな深い歴史のある靴について力をいれ、調べてみました。
革靴の歴史。靴の発祥は?なぜ作られた!?
革靴は世界各国で、様々なブランドから作られております。なかでも、イギリスは歴史は古く1850年代から作られています。
ここであれっと思われた方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。「知ってる知ってる!ヒールの発祥はフランスでしょ。なのに、なんで革靴はそんなについ最近なの!?」と。そうです、ヒールはたしかにフランスが発祥です。まだ、今のように用水路がない時代です。
見渡す限り地面は汚く、色々なものを踏んでまうことが普通という時代。あまりにも宮殿が汚くなりすぎたために、王様が急遽新しく宮殿を建てる指示を出したも言われるほどでした。そのときに出てきたのが、ヒールです。靴に高さを出すことで、そのようなものが足につかないようにと工夫に工夫を重ねたというわけです。
しかし、そのときにはまだ革靴というものはありません。本格的に作り始めたのは、革を切る機械ができた1800年中期からです。そもそも革靴とは言わなくても、革を使っている靴を履いていた歴史はどうなのでしょうか?
時代は石器時代の紀元前4万年前…。
時代は石器時代まで遡ります。あの有名なミイラ、アイスマンが紀元前4000年頃に革を使った靴を履いて発見されており、パット見てすぐに靴とわかるような形をしています。年々革の価値自体が上がっている影響で、今は馬の革に続いてとても価値のある鹿の革を表面に使い、底の部分には内側を熊の皮を使っていることがわかりました。
また、サンダルはすべて植物で作られているものが、現存されている最古の靴です。壁画として残っているのは、紀元前4000年前からの古代エジプトから見つかっています。植物で綺麗に編んでいる写真を見るとため息しか出ないほどです。昔の方も、防寒のためでしょうかそれとも保温のためでしょうか。皮を内側に使っているというのも驚きですよね。靴ができた理由としては、足の保護をするためと言われています。他にも獲物をとるためなど諸説ありますが、気になるかたはぜひ調べてみてください!
ちなみに考古学者の中では、約40、000年前の中期旧石器時代に靴は発明されたと様々な発掘されたものなどから仮説検証されています。そして、靴を履くのが一般化されたのは後期旧石器時代に入ってからのことだと言われています。
世界各国のデザイン変化
それから時がたち、時代によってデザインも変化していきます。最古の靴は、先程お伝えしましたが土地によって特徴があります。北アメリカの先住民は、モカシンと呼ばれるようなシンプルなデザインで作られています。主に革を使っていることが多く、バイソンの革を使用していることもわかっています。あの、バイソン!?と思うかもしれません。また、当時からおしゃれになっておりビーズや装飾品を施しています。主に防寒のために作られたようで、雨の日や真夏などはほとんどの先住民は裸足で歩いていたようです。
では、ヨーロッパなどでは、どのような靴を履いていたのでしょうか。ヨーロッパや各国では、靴ではなくサンダルが流行っていたようです。作りは、その土地によって異なります。ヨーロッパでは、パピルスを使って作られていますが同じ時代に古代エジプトではパピルスに加えてヤシを使っています。南アメリカでは、サイザル麻を使いサンダルの紐を作ったりメキシコではユッカを使っていました。では、日本はどうでしょうか。日本や中国では稲を使っていました。文化や土地によって大きく変わることがわかります。
このように、土地によって履き物やデザインは違いますが古代の方はほとんど靴を履かなかったようです。当時靴は足の保護というイメージではなく、身長を高く見せるために履くこととして知られていたためです。目的や見た目として美しくなく必要ないと考えていたようです。
ということは、そうです。古代のオリンピックなどではみんな裸足だったという記録も残っています。ギリシャでランナーが走ったときも裸足だったとか。イメージするだけで、痛そうですね…。本格的に人々が靴を履くようになったのが、ギリシャで紀元前4年からだそうです。靴が作られた時からすると、ずいぶん年数を経てから履き始めたことがわかります。そのギリシャでは、履き始めたときに地位がわかるようすでに色合いが工夫されていたというから凄いですよね。
また、今ではあまり見ることはありませんが、靴の底にはメッセージをいれることで足跡に文字が刻まれるということが流行っていたようです。そのメッセージをいれる職人が話題だったというのだからどれだけ人気なのかは一目瞭然です!
靴・革靴の歴史まとめ
靴やスニーカー、革靴の愛好家の方にとって、素材にデザインといった気になるポイントは勿論ですが。今まで、気にも留めなかったそのアイテムの歴史的背景や開発した人、デザイナーなど商品・アイテムは勿論ですが。それらに関連する情報を知ることも新しい大人のファッションの楽しみ方なのかもしれませんね。度が過ぎると、情報収集からの収集癖から浪費癖に移行しますので要注意です!w