【腕時計✖️ベルト 交換 完全ガイド】では、「腕時計のベルト交換」を自分で交換する方法の解説。「そうは言っても大事な一本だから」と自分で交換するのが億劫な方にも、「安心のプロ・お店での交換」をわけて解説していきます。オススメの腕時計ベルト交換専門店や是非参考にしてみて下さい。工具やパーツ、ベルトの種類も紹介してます。
腕時計は、ブランドやデザインにばかり目が行きがちです。腕時計が好きな方でも、腕時計のベルトについてこだわり抜いているといった方はあまり見かけません。様々な素材、レザー・革などの新しいベルトデザインに交換するだけで全く違う腕時計として生まれ変わり愛用する腕時計をさらに楽しめます。
アナタの腕時計に新たな可能性を。
腕時計の部位紹介
まずは腕時計全体を知る所から。パーツの一つ一つを解説していきます。
文字盤
言わずと知れた腕時計の心臓部分。ブランド独自のムーブメントや、秒針・時針へのこだわり。デジタル表記の時計なら、液晶パネルの解像度など腕時計の顔と言っていい部分です。
リューズ
「竜頭」と表記される場合もある、腕時計にとって非常に重要なパーツとなります。つまみを引き出したり、押し込んだりする事で「時刻合わせ」や「ゼンマイの巻き上げ」、「日付の調整」といった操作が可能になります。個人で出来る日常的な調整を全て司っている場所になります。
ラグ
腕時計本体とベルトをつなぐ為に本体から突き出た部分を「ラグ」と呼びます。本体上下に二本ずつ突き出している場合が多く、日本の時計店では形状から「足」と呼ばれる事も。全ての腕時計にある訳ではなく、「ラグ無し」の物や「一体型」になった腕時計も存在する。また突き出た二本の間の幅を「ラグ幅」と言い、ベルトのサイズを選ぶときは「ラグ幅」を測り交換します。
ベルト
腕時計を腕に固定し密着させる部分。素材が多数あり「革」「金属」「ナイロン」「ゴム」等がある。腕時計の大半を占めるパーツであり、腕時計自体の印象・役割を左右する非常に重要なパーツです。
バネ棒
腕時計とベルトを固定する金属の棒。棒の両端がバネになっていて、ばねを押し込んで「ラグ」の中に入れ込み腕時計とベルトをつなぐ大事な部品です。
バネ棒外し
バネ棒を外す為の工具。I型とY型がある。I型はラグ部分に穴が開いているタイプに使用できる。穴からI型のバネ棒外しを差し込みバネ棒を外す。Y型は差し込み口となる穴が無いタイプに使用する。ラグとベルトの間に引っかける様に差し入れ、ゆっくりとバネを押し込みながら外す。
自分でのベルト交換方法
最初にも書いた通り自分でベルト交換する事は難しいことではありません。ここからは具体的な手順に沿って説明していきます。腕時計のラグ横にバネ棒外しを差し入れる「差し込み口」が有るか無いかで、外し方が変わってきますのでそれぞれ解説していきます。
差し込み口がある場合の外し方
バネ棒外しのI型を写真の様に差し込み口から入れてバネ棒を縮めベルトを外します。たったこれだけです。非常に簡単でベルトや腕時計自体にキズも付きません。
差し込み口が無い場合の外し方
バネ棒外しY型を使用します。ベルトと時計本体の間に差し入れ、バネ棒を押し込みながら外します。こちらは差し込み口の有るタイプに比べれると難しく感じますが、実際は時間も手間もほとんどかかりません。
クリッカータイプの外し方
こちらはバネ棒にツマミがついているタイプになります。ツマミを横にスライドさせ、バネ棒を縮ませて外します。バネ棒外しさえも必要ないので交換手順がより簡略化されます。
交換ベルト付け方
手順としては、
1. 取り外したバネ棒を新しいベルトに通す
2. 片側のラグ穴にバネ棒を入れる
3. バネ棒外しY型を使用し、バネ棒を押し下げてもう片方のラグ穴に差し込む
4. 付け替えたベルトを両端から軽く引っ張り確認をする
下の動画で外し方から、付け方の詳しい内容を紹介しています。参考にしてみて下さい。
お店で交換
ここまで紹介してきた通り、自分でのベルト交換は非常に簡単なのですが、「高価な一本」や「思い入れの強い一本」等、自分で交換する事に抵抗があるという方にはプロに任せるという方法があります。やはり扱ってきた本数・ブランドへの造詣・相談出来る、という様々なメリットがあります。ここではオススメの店舗を紹介します。
オススメ店舗 時計修理工房
実店舗を銀座と奈良に二店舗構え、ネット店舗では全国からの依頼を受ける創業47年の時計修理専門店。数多くの高級ブランド時計修理経験豊富で、時計の事なら何でも対応してくれる信頼のあるお店です。
店舗への相談のチカミチ
その腕時計を買った店舗に相談するという事も、わかりやすく簡単な方法の一つです。
ベルト素材説明
ここからは交換ベルトの素材別説明と、大まかな価格帯を説明していきます。
革ベルト
革ベルトといっても、カーフ(牛革)・クロコダイル(ワニ革)・コードバン(馬革)・リザード(トカゲ革)などがあり、色加工もしやすいためカラーバリエーションも多彩。次に紹介する金属ベルトと比べて軽量で腕馴染みが良く、経年変化という革ベルトならではの楽しみ方も特徴の一つ。ベルト交換についても比較的交換しやすいものが多く、扱いやすい種類と言える。しかし、「革」である事のデメリットも存在する。まず水は大敵。防水性があるタイプも有りはするが、基本的には水分はNG。また痛みやすいのも特徴で定期的なお手入れをオススメします。
革ベルト価格帯 目安 3000~5000円
メタルベルト
金属ベルトを説明する上で承知しておいて欲しいワードが「コマ」というもの。これは金属ベルトを構成する金属板の総称で、「コマ」の数が多いと着け心地として柔らかくなり、反対に「コマ」の数が少ないとものはガチっとした着け心地なる。金属ベルトの種類も「コマ」の数でわけられており、単連・3連・5連とベルト上の横並びなったコマの数で呼ばれている。その他には「ミラネーゼ」と呼ばれる金属がメッシュ状になったベルトもある。アルミ・ステンレス・真鍮(しんちゅう)の三種類の金属素材があり、アルミ→ステンレス→真鍮の順に重さと強度の違いがある。
メタルベルト価格帯 目安 4000~10000円
ナイロンベルト
「手軽さ」この一言にナイロンベルト特徴は表される。何においても他の素材より手軽なのだ。ベルト交換時・手入れ時・購入時どのシチュエーションでも手軽に扱える。ベルト交換時はそのまま本体にベルトを通すだけ。手入れ時は水で丸洗いが出来る。購入時は財布の心配をしなくて良い安価で買える。
ナイロンベルト価格帯 目安 500~3000円
ラバーベルト
一番わかりやすい例を挙げると『Gショック』のベルトである。水に強く汚れも付きにくい。そういった特徴を踏まえてスポーツウォッチや、タフな場面で採用される時計に使用されている。今だと『Apple Watch』に代表される「スマートウォッチ」のベルトがわかりやすいのかも知れない。他の特徴としては上で紹介した「ナイロンベルト」と同じように、交換が簡単・値段が安価というものである。またゴムの特性を活かした発色の良さというのもこの素材ならでは。
ラバーベルト価格帯 目安 1000~5000円
腕時計コーデ紹介
腕時計は『OMEGA』の「シーマスター」首元のチャームを『クロムハーツ』と、何気ないコーデをアクセサリーでアクセント付けした大人カジュアル。カーゴパンツと『Teva』のサンダルで動きやすさと、タフさもプラス。
アウトドアライクな着こなしの腕に映える時計は『G-SHOCK』クラシックタイプの「GW-5510」。キャップとショーツは『patagonia』Tシャツは『FRUIT OF THE LOOM』と外遊びなら何でもござれ!なブランド構成。全体のバランスもばっちりで、着慣れてる感がアリアリなコーデです。
こちらもアウトドアにもってこいの『SUUNTO』の「SPARTAN ULTRA」。高い防水性と高性能バッテリーを兼ね備えたマルチスポーツウォッチです。日本の夏ぐらいではびくともしません。背中のバックパックと『SHAKA』のスポーツサンダルが「動けるお父さん」の雰囲気を上げてくれてます。
全体のアースカラーに合わせたような『HAMILTON』の「スピリット オブ リバティー」アメリカを代表するブランドであり、スイスの伝統的な手法とは違ったアプローチで世界的にも評価を受けている。上下のシャツとショーツは『マーガレットハウエル』で揃え、納まりの良さが際立つコーデ。
「出来る男のオフスタイル」といった雰囲気に合わせた時計は『PANERAI』の「ルミノールGMT」イタリア海軍への試供品であったブランドが、研鑽を重ね今では世界的なラグジュアリーブランドの一つに数えられるほどに。カットソーとデニムにローファーと何でもないだが、シンプルだからこそアイテムも質の良さが大事。と教えてくれるテキスタイルコーデ。
夏らしい葉っぱの緑バックにメタルベルトの『HAMILTON』が涼し気。メタルベルトの質感は夏に映えると個人的に思います。薄手のカーゴパンツとしっかりとしたレザーサンダルの相性もばっちりです。
休日も気を抜きたくないセットアップスタイルの腕元には『Cartier』の「サントス」初心者には手を出しづらいゴールドの入ったフレーム。しかしそこはフランスを代表するジュエリーブランド。輝き方にも品があります。意外とすんなり手に収まってくれるあたりが『Cartier』です。
まとめ
腕時計ベルトの交換。興味を持ってもらえたでしょうか?何度も言うようですが、交換する手間はかからずコストは低いですし、交換した後の印象は大きく変わりコスパは極めて良いです。やらない手はない!!と大きな声で言っておきます。ベルト交換で愛着を増した腕時計を付けると、アナタの着こなしも新しいスタイルになるかも知れませんよ。