日本でも高い人気を誇り、様々な芸能人も愛用していることでも知られているRED WING / レッドウィング。一般の方はもちろん、ドラマなどでも着用シーンをよく見かけますね。そんなレッドウィングは、一体どこでどんな風に誕生したのか・なぜ「ワークブーツの代表格」と言われるようになったのか・など、レッドウィングの歴史や成り立ちをご紹介いたします。
1905年設立のアメリカを代表するシューズブランド
社名 | Red Wing Shoe Company、Inc [RED WING(レッドウィング)] |
本社所在地 | アメリカミネソタ州 |
創業者 | チャールズベックマン |
現CEO | マーク・アーダール |
URL | https://www.redwingshoes.com/ |
店舗 | 日本の直営店は東京青山のレッド・ウィング・シューストアのみ |
成り立ち
1905年 | 設立 |
1908年 | プラント1と呼ばれるオリジナルのレッドウィング工場を建設 |
1917年 | 第一次世界大戦中、米陸軍向けのトレンチブーツ(1088)を製造。寒さや湿気から守る設計で、戦後も人気が衰えることはなく、多くの人に愛されていた |
1919年 | レッドウィングの最も有名なモデルの1つとなる農家向けブーツ(9111モデル)を販売。泥肥料などの付着を防ぐための低いトレッドソールが特徴的 |
1920年 | 油田労働者のニーズを満たす丈夫さと耐久性を兼ね備えた設計になっているスペシャリストワークブーツを販売 |
1922年 | ミネソタ州のメサビ山脈にある鉄鉱石鉱山で働く人々のために設計されたブーツ(8111アイアンジャーモデル)販売。1年中活用できる優れた耐久性があり、現在でも人気シリーズの1つ。 |
1926年 | Redwing Gloriaリリース。ブランド初の女性は、ブーツキャンプや狩猟などのさまざまなアウトドアアクティビティで使用できる設計 |
1928年 | ブランド初のラバーソールブーツを発売。ラバーソールの活用でコスト削減が可能になり、わずか99セントという低価格での販売が実現 |
1932年 | ビリーブーツと呼ばれる優れた耐久性が特徴のブーツをリリース。サイドポにポケットナイフを入れることが出来る仕様で、すぐに人気アイテムとなった |
1950年 | 後に「アイリッシュセッターブーツ」として知られるようになる「845 ハンティングブーツ」が誕生 |
1954年 | 1950年代は郵便局員が定期的にルートを歩いていたため、郵便サービス従業員向けのシューズを考案。現在よく知られているモデル101「ポストマン」オックスフォードシューズを販売 |
1964年 | プラント2の工場を開設し製造能力を拡大 |
1978年 | 独自のジッパー開閉システムを備えたSuperSetterブーツを販売。これにより、高品質で今まで以上の快適なフィット感を実現 |
1982年 | 日本で正式に発売開始 |
1997年 | アイリッシュセッターが独自のブランドへと進化し、高い人気を集めハンティングブーツの幅も広がる |
2005年 | 創業100周年。高さ約4m以上・重さ1tにもなる記念ブーツを製造し、ギネスにも登録されている。 |
知識豊富な創業者・チャールズベックマン
Red Wing(レッドウィング)の創業者チャールズベックマン。彼はメインストリートの靴商人として、アメリカンドリームをかなえた人物でした。靴商人としての知識や経験などから、当時の労働者が活用してる靴に違和感を感じ、メインストリートの他の14の地元企業投資家と共にレッドウィングシューカンパニーを設立しました。このミネソタ州のレッドウィングという土地は、19世紀後半には非常ににぎやかで産業が盛んなエキサイティングな場所でした。全国でも小麦の生産に長けており、数年後には天然の粘土層を発見し石器産業も盛んになりました。
労働者のためのワークブーツ
産業を支え続けたRed Wing(レッドウィング)の労働者たち。チャールズベックマンは日々彼らの靴に注目していました。ここで労働している人々は、発掘作業をしている人や農地を耕している人、建設業者など、多彩な職種の方々があふれかえっていたんです。しかし、どの靴を見ても職種に適したものとは言えないようなものばかりでした。職種によって、適切な機能や設計があるはずだと考えましたが、当時、こうした需要は高くても供給がなくどうすることもできませんでした。労働者のために何とかしたい…。そんな思いから設立したレッドウィング。
そこでチャールズベックマンは自らが起業し、職業によって快適に仕事が捗るようなシューズを作ると決めました。これこそが、レッドウィングがワークブーツの代表とも言われるようになった謂れです。ワークブーツの製作は、創業のきっかけともなっており、今現在もレッドウィングを語るうえでワークブーツは欠かせない存在となっていますね。企業して3年後に、同じくレッドウィングにあった当時の最先端施設SBフットタンニングカンパニー(皮革製造施設)とのパートナーシップにより工場を建設。この工場では一日450もの靴を生産していたとされています。
日本の「レッドウィングジャパン」
Red Wing(レッドウィング)ジャパンは東京・恵比寿に本社があります。本場アメリカのレッドウィングと、日本のレッドウィングジャパンは全く同じというわけではありません。レッドウィングジャパンで取り扱っているアイテムは、主にアメカジなどのファッション的シューズのラインナップがほとんどです。しかし、アメリカのレッドウィングでは、創業当時から変わらずに今でも作業用の靴をメインとして扱っています。
日本でのRed Wing(レッドウィング)は「おしゃれなワークブーツのブランド」といったイメージが強くあるのではないでしょうか。そのため、ワークブーツの中にアメリカの流行や伝統を感じる1つのファッションアイテムとして取り扱われています。しかし、アメリカでは仕事用の靴という存在として認知されているレッドウィング。この意識の違いが2つの大きなポイントとなります。そのため、アメリカのレッドウィングで扱っているアイテムであっても、日本では販売していないというものも多くあります。2つのサイトを見比べてみると。ラインナップの違いが分かりますよ。
1908年・生産工場を建設
ミネソタ州レッドウィングのメインストリートとポッターの一角に「プラント1」と呼ばれるレッドウィングのオリジナル工場を建設しました。現在このプラント1は、新商品の開発を主に行っています。当時ここで作られるシューズは全て手作業で革のカットを行っていました。シューズを製作するミシンはピューリタン社製のもので、このミシンはピューリタン社では現存していません。レッドウィング特有のトリプルステッチには欠かすことのできないミシンで、今でもメンテナンスを繰り返し約30台が現役で活動しています。
1926年・ブランド初の女性ブーツを製造
レッドウィング史上で初となる女性用のブーツを製作しました。このブーツは、キャンプや狩猟など、様々なアウトドアアクティビティで使用できる強さや耐久性を備えた設計となっています。これまでは主に作業用のメンズシューズを製作してきたレッドウィングからの女性用ブーツというのはとても話題になり、その強さや安全性などが評価され多くの女性たちを虜にしてきました。今現在でも、レッドウィングのシューズを着用している女性は全国に多くいますが、始まりは創業してから20年以上経過してからでした。
1982年・日本での販売開始
元々日本でも人気の高かったレッドウィングが、本格的に日本でも販売を開始し始めました。アメリカでのレッドウィングは「作業靴」という位置づけでいましたが、日本ではライフスタイルブランドとして大々的に宣伝を行うことで、アメリカのファッションや文化に憧れのある日本人にとって大きな話題になり、日本国内で一躍トップブランドとしての地位を確立しました。高品質で職人の技術が光るレッドウィングは、今でこそ日本人にとって馴染み深いブランドの一つですが、当時は若者の間で大きなブームになり、一種のステータスでもありました。
REDWING愛用の著名人
100年以上もの歴史を誇るレッドウィングは、多くの有名人、著名人が愛用していることでも知られています。様々なデザインのシューズやブーツが展開されているレッドウィングは、見た目のスタイリッシュさはもちろん、機能性や実用性も高く評価されており、ファッションにはうるさいセレブなども活用しています。海外・日本で活躍している愛用者をご紹介いたします。
デビット・ベッカムさん
ご夫婦で常にファッションに注目を浴びているデビット・ベッカムさん。いつでも洗練されたハイセンスでおしゃれなコーデを披露してくれます。デビット・ベッカムさんは大きく派手なタトゥーが目立ちますが、ファッションは実にシンプルで、「ダンディな男性」の憧れの象徴でもありますね。彼の着用しているレッドウィングは様々あり、合わせるボトムもデニムやチノパン、スラックスなど色々なので、レッドウィングがいかにファッションに取り入れやすいかというのが分かりますね。
ジョニー・デップさん
ワイルドで野性的な男らしさを持ち、その中にも妖艶な魅力を秘めているジョニー・デップさん。世界中で人気があり、彼の出演映画は常にトップランク!そんなジョニー・デップさんもレッドおウィングを愛用されている一人です。プライベートはもちろんですが、映画撮影などでもよく取り入れているそうで、とても気に入っているそうです。jp製からの支持も厚いジョニー・デップさんのレッドウィングコーデを真似すれば、モテ要素がグッと上がるかも!?
ブラッド・ピットさん
大人っぽく落ち着いた男らしさがあふれ出ているブラッド・ピットさんも、レッドウィングを長く愛用されています。そのファッションセンスも非常に魅力的で、世の多くの男性たちはマネしたい!と思っているのではないでしょうか?カジュアルでもドレッシーでもレッドウィングを活用しており、そのファッションの幅は非常に広く、どんなシーンでもブラッド・ピットさんの魅力を最大限引き出しています。シンプルコーデが多く着やすいファッションが多いので、ぜひ同じようなコーデを試してみてはいかがでしょう?
木村拓哉さん
年を重ねるごとに渋さを増し、日本のイケメン代表でもある木村拓哉さんは、大人気ドラマ「HERO」でレッドウィングを着用していたのが印象的ではないでしょうか?しかし、実はこれよりはるか前からプライベートで長く愛用しているシューズブランドがレッドウィングなんです。10年以上前の雑誌インタビューでも、「レッドウィングの靴は8足以上持っている」と語っていた木村拓哉さん。シューズやブーツなど、様々なデザインを活用しており、履きやすさや機能性の高さなどを周りのスタッフさんにも熱く語ってしまうくらいなんだとか。
浜田雅功さん
お笑い界の大御所でもあるダウンタウン・浜田雅功さん。実は、とってもオシャレでファッショナブルな方なんです!よく言われるのが手首のパワーストーンや着用しているデニム類ですが、番組での外ロケでよく着用しているシューズがレッドウィングなんです。たくさん歩いたり長く立ち続けるロケだからこそレッドウィングで足を守ってるんですね。カジュアルでシンプルな「浜ちゃんファッション」と相性抜群のレッドウィング。大人な男性のファッションリーダー的な浜田雅功さん。シューズも要チェックですね!
REDWINGの魅力
長い歴史を誇るレッドウィングは、世界中の人々から愛され評価され続けています。見た目や履き心地など様々な魅力を凝縮させたアイテムばかりで、どのデザインでも失敗することのない安心感もありますね。コレクターも存在するほどのレッドウィング。レッドウィングの特徴的な魅力やおすすめポイントをご紹介いたします。
実用性
元々レッドウィングは仕事をする人のための作業靴であり、どんな危険な場面でも足をしっかりと守る役目を担って作られました。そのため、おしゃれシューズとは違い、とにかく機能面に重視したアイテムが非常に多くあります。優れた防水性や強度、耐久性などがあるため、他ブランドに比べ履きやすさや活用のしやすさが飛び抜けています。グリップ感も強くあるので、歩きやすさをやホールド感をしっかりと感じることが出来ますよ!
種類
レッドウィングのシューズやブーツは、実に様々な種類があります。どんな仕事の人にもピッタリの靴を提供することができるように、色々な職業別に適したアイテムを展開してきました。レッドウィングはワークブーツを代表するブランドですが、ワークブーツと一言で言っても、その中で種別に分けることもできます。活用する場面や合わせるファッションにより、一番最適なデザインを選ぶことが出来るでしょう。多くのアイテムがあるので、見ているだけでも何だかワクワクしてしまいそうです。
修理・リペア
レッドウィングに限らず、シューズやブーツは長く履き続けていくとどうしても傷みや擦れなどが出てしまい、ソールも薄くすり減ってしまうでしょう。そんな時は修理に出す方も多いと思います。直営店や取り扱い店舗では純正のレッドウィングのパーツを使用してくれるので安心です。修理専門店なども多くありますが、純正パーツでの修理を希望する方はぜひ直営店や取り扱い店舗に持っていきましょう。ソールの張替えだけでなく、縫い直しやハトメ・フックのつけなおしなども受け付けてくれますよ。