“ショートブーツ“は、ファッションアイテムとして合わせやすく、機能的にも”脱ぐ・履く”といった一連の動作が楽なアイテムで丈の短い”ブーツ“の筆頭だろう。始めに一つ注意しておきたいのはショートブーツとはファッション用語であって固有名称ではない。ショート丈のブーツは基本的に全て”ショートブーツ”なのだ。
ブーツはスタイリング、主に足元を引き締める事でスラっとしたスマートな印象を持たせる事ができる。他にも身長を高く見せる効果や、ブーツに強いデザイン性があれば単純なファッションアイテムとしても成立する。男性ならば一度はブーツに憧れるもの。しかし、ブーツとは基本的に脱ぐのも履くのも何かと面倒なイメージが付き物だ。
今回はそんなブーツの中でも比較的扱い使い易い、ショートブーツを中心におすすめしたいブランドやセレブ達の着こなし、秋服・冬服に最適な着こなしまで紹介していこう。
ショートブーツとは?
ショートブーツは、丈の短いブーツ全般を指すブーツの事を指す。ラグジュアリーブランドやファストファッションブランドまで、商品名称として”ショートブーツ“という名前を付ける事が多い。これが非常に勘違いを招き易い。例えばサイドゴアブーツの丈が短い物もショートブーツという括りにされる事が多いのだ。
キアヌ・リーヴスも愛用!?定番ショートブーツスタイル
海外セレブでも中々代わり種であるキアヌ・リーヴス。彼は大スターでありながらも質素かつ素朴な生活で知られている超都民派。代表作に当たる『The Matrix(マトリックス)』と『Speed(スピード)』は日本国内でも頻繫にテレビ放送されていた時期もあった。そんな彼のスタイルは非常にシンプルでいて気取る事のないノームコアなファッションが多い。
わたしも東京の某ホテルで、キアヌ・リーヴスを見たことがあるが。遠目に見ても、身長とあの甘いマスクから放たれるいい男のオーラは半端なかった。
キアヌはデニム・ジーンズにショートブーツといった組合せを愛用する事が多い。キアヌは私生活でバイクに跨る事も多いので、彼にとっては機能的にも気軽に履けるショートブーツこそが定番のスタイルなのだろう。
日本が世界に誇るゲームクリエイター小島秀夫×キアヌ・リーブス
我らがキアヌ、コジプロ来社👍🌈😊 pic.twitter.com/BeZYz2iBa9
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 7 સપ્ટેમ્બર, 2019
この時キアヌは主演映画『ジョン・ウィック:パラベラム』のイベントで来日。イベントの日程がTGS2019(トーキョーゲームショウ2019)と近かった事もあり、そちらのイベントにもメディア向けの一日目にサプライズ出演した様だ。
また、小島秀夫は世界的にも人気が根強いゲーム『METAL GEAR(メタルギア)』シリーズを手掛けた経歴を持ち、本人は映画好きという事もあって、多くの名作映画からパロディネタやオマージュをゲーム作品に盛り込む程。今回のキアヌとの出会いも相当はしゃいでいたに違いない。
ダンディ過ぎる名優マッツ・ミケルセンのクール過ぎるメンズコーデ
マッツ・ミケルセンは映画『007/カジノ・ロワイヤル』『ドクター・ストレンジ』など話題作の多くに出演しているデンマーク出身のスーパースターだ。“北欧の至宝”という呼び名はまさに名優マッツ・ミケルセンを体現した一言とも言えるだろう。マッツが好むのは”黒”やグレーを基調にしたモノトーン系のコーディネート。
暗めなモード感の漂う配色に、敢えてカジュアルなデザインのショートブーツを合わせる事で、マッツ本人の雰囲気も合わさり、とても落ち着いた余裕あるスタイルに仕上がっている。
海外セレブでも気取らないスタイリングを好む男性は、ショートブーツにアウトドア色の強い物を選ぶ傾向が見られる。マッツもその一人で、私生活でのスナップでも頻繫にアウトドア系のショートブーツを着用している姿が目撃される事がある。見た目よりも機能性を優先しているのが何とも性格に出ている。
“居酒屋”でサラリーマンに混ざって乾杯?意外とキュートなマッツ
主演映画『残された者-北の極地-』のイベントに来日したに出席するため来日した“北欧の至宝”。彼が空いた時間に向かったのは京都のとある居酒屋だった。インスタグラムの投稿を見るに居酒屋で麵類などを注文したのだろうか。サラリーマンの安息の地とも言える居酒屋のカウンター席にしれっと紛れているのがお茶目なマッツらしい。
主演はヒーロー、素性は天然?トム・ホランドのイマドキブーツスタイル
トム・ホランドは映画『スパイダーマン:ホームカミング 』や『アヴェンジャーズ』でもピーター・パーカー / スパイダーマン役を演じる今注目の若手俳優だ。映画ではヒーローを演じる彼だが、映画のイベントやプロモーション活動でうっかりとネタバレしてしまう程致命的に天然なのだ。
そんな彼だが、親しみ易い性格とルックスから日本国内でも女性ファンは多い。ちなみにトムは今どきの若者らしいストリートファッションを好む事が多く、『NIKE(ナイキ)』の『AIR JORDAN(エアジョーダン)』シリーズの愛用者だ。画像のスナップを見てみると、ショートブーツもストリート感のあるアイテムを着用している。
このスナップは買い物姿をパパラッチされたもの。”オールブラックという”男性なら一度は試した事があるスタイルだ。ポイントは丈が長めのテーパードが効いたストレッチデニム・ジーンズで、足元をクシャッとたるませている部分。バスケットシューズをオーバーサイズのウェアと組合せる時にマッチする手法だ。ショートブーツにもこのテクニックを適用しているのを見るにストリートスタイルが如何に好きか伝わってくる。
オフの時間は愛犬プーチとリラックス
仕事が少し落ち着いたのか、愛犬プーチとのリラックスしたひと時を楽しむトム。どうやら愛犬と旅に出るようで、インスタグラムは少しの間更新をお休みするとの事。映画や雑誌の撮影で忙しい分、まとまった休暇で体を休めるのは海外セレブなら至極当然の事。次に舞台に立つ時はまた元気が溢れる彼の姿を目にする事になるだろう。
大人の秋服・冬服ショートブーツコーデ
海外セレブ達のショートブーツを使用したコーデを続けて紹介してきたが、ここからは本題になる秋・冬の大人のメンズファッション、改めてショートブーツを使用した具体的なスタイリングとポイントを紹介していく。
ライダース・レザージャケット × ショートブーツコーデをストリートに着こなす
ストリートスタイルでも全身を黒で統一する着こなし術は、オーバーサイズがトレンドの現在でも通用するテクニック。ライダース・レザージャケットにスウェード素材のショートブーツを合わせれば、たった二つのアイテムのだけでラグジュアリーな着こなしを演出できる。
さらにコーディネートで全身を”黒”一色に統一する事で、体格をスリムかつスタイリッシュに見せる事ができる。体格が細めの男性であれば、より洗礼されたモード感が出るだろう。逆に体格が太めの男性であればストリート感が強く、男らしさに溢れた空気になる。この特徴の使い分けが、黒という色を上手く扱うポイントだ。
ボアジャケット × ショートブーツでカジュアル感漂う着こなし
クリーミーなカラーが秋らしいショートブーツにはサイドゴアブーツをチョイス。サイドゴアブーツの持つ特徴として、足元のラインにスッキリとした印象を持たせる事ができる。今では定番アイテムでもあるスキニー・ジーンズなどと合わせると、よりシャープにまとまるので足の太さがコンプレックスな男性でも視覚効果を利用した着こなし術にチャレンジする価値はある。
そして、ボアジャケットはショートブーツと同じ色のアイテムでツートンカラーを意識した。トップスはカーキ色のインナー・トップスを着用しており、ボトムスの色と合わせて”合計3色”。3色という色の数は最もスタイリングの色が最もまとまり易い数なので是非意識してみよう。
トレンチコート× ショートブーツが大人らしいシックな着こなし
前に紹介しているショートブーツのコーディネートと同様でこちらでも秋らしいベージュカラーのサイドゴアブーツを着用。アウターには近い配色のトレンチコートを。大きく違うのはボアジャケットはカジュアル色の強いアイテムであり、秋のアメカジスタイルを作るのには定番アイテムである事。
トレンチコートはミリタリーアイテムとしての起源がありカジュアルな側面を持ちつつも、フォーマルアイテムとしても通用するコート。カジュアルなスタイルを綺麗目に仕上げるアイテムとしてトレンチコートは非常に適していると言える。カジュアルな空気にフォーマル感を少しプラスするのは綺麗目なコーディネートの最適解だ。女性ウケも最も良い組合せなので、男性であればマスターしておきたいところ。
ミリタリーシャツ × ショートブーツで定番アメカジスタイル
秋口に着たいマストなアイテム、ミリタリーシャツ。ミリタリー系のインナー・トップス、アウター類とデニム・ジーンズを合わせるだけで、いとも簡単にアメカジスタイルを再現できる。ショートブーツは差し色という事も兼ねて、オレンジ系のマウンテンブーツを着用している。
画像で確認できるのは『Timberland(ティンバーランド)』の”名作イエローブーツ”。ショートブーツの入門用として考えると、比較的リーズナブルな価格帯でありながらも価格以上の耐久性があるので、大変コストパフォーマンスに優れているだろう。その為、日本国内では学生を中心に人気が高い。もし、子供向けという抵抗があるならイエローブーツ以外のカラーもあるので、そちらで差別化を図ってみよう。
MA-1 × ショートブーツのお手軽ミリタリーコーディネート
『VETEMENTS(ヴェトモン)』のオーバーサイズMA-1が発表された近い時期に日本国内でも爆発的に浸透したミリタリースタイルの王道アイテム”MA-1”。今ではラグジュアリーブランドからファストファッションブランドまで幅広く取扱いのある製品である。そんな王道アイテムにブラウンのショートブーツを合わせたスタイルだ。
秋口にはMA-1とTシャツ一枚で十分快適に凄す事ができる。ネイビーカラーのMA-1とブラウンのショートブーツという色合わせがとてもイタリア的な配色だ。この組み合わせでも着用しているブラウンとブラックのショートブーツは外資系ファストファッションブランドであれば低価格帯で入手可能。『H&M(エイチアンドエム)』や『ZARA(ザラ)』で試しに購入してみるのも良いだろう。
スウェットシャツ × ショートブーツで身軽な休日コーデ
筋骨隆々な男性のスウェットシャツを使用したシンプルなコーディネート。ドレスシャツ&スウェットシャツの重ね着は非常に万能なスタイリング。秋は単体で着用し、冬はコートを羽織る事でそのまま過ごせるという組合せ。ブーツは定番のサイドゴアブーツだが色は黒のオーソドックスな物を着用している。
筆者がおすすめしたいのはボトムスも黒で合わせて、下半身のシルエットを細く見せてしまう事だ。しかし、画像の男性は上半身の筋肉がシルエットに浮き出てしまっているので非常にアンバランスな物になっている。ここで下半身を黒で統一するとより一層上半身が目立ってしまうので、彼の様なスタイルにはあまり向かないのが現実。
ダウンベスト × ショートブーツでアウトドア系スタイルをモダンに
秋・冬で体温調整が楽なダウンベストを着用した男性。ダークトーンを基調にしたスタイルだが、インナー・トップスにダウンベストのカラーリングと反対のベージュ色を入れる事で、アウトドア系のスタイルを街着風にアレンジしたコーディネートになっている。
アイテムには気取らず、カラーリングは大人しいものを選べば都会的なスタイルを構築できる。彼のような大人感溢れるアウトドアファッションはテーマ性が薄く、流行にも囚われないので飽きる事がない。自分自身のライフスタイルコーディネートとして昇華し易いのが魅力的コーディネート術なのだ。
テーラード・ジャケット × ショートブーツでキアヌ流カジュアルコーディネート
公園でランチタイム中に激写されてしまったキアヌ。彼のスタイルでも定番化しているのはイベントでも頻繫に着用しているセットアップのテーラード・ジャケットとデニム・ジーンズの合わせ技。足元のショートブーツにはアウトドア系のトレッキングシューズを合わせて、装いよりも快適性を重視。
気取らずに物を大切に扱うキアヌ流のコーディネートは 目立つ事が少ない為、街に溶け込み易いのだろう。ファッションとして考えるならばこれだけでは”おしゃれ”と言えるものではないが、アイテムのデザインを置き換えるだけで一変する可能性は秘めている。
セットアップ × ショートブーツでクラシックかつトラディショナルなマッツスタイル
ダブルのセットアップはクラシックスタイルの王道だが、日本国内では成金の象徴として見られがち。そんなコーディネートでもマッツのように突き抜けて完成度を上げてしまえば物になってしまう。ブーツはデザインを見るにアメリカの老舗ブランド『FLORSHEIM(フローシャイム)』などのヴィンテージブーツに近いアイテムだ。
敢えてヴィンテージアイテムを合わせる事もワンポイントで勝負するスタイリングとしては面白い。ダブルのセットアップでチャレンジする必要はないが、スーツとクラシックスタイルなショートブーツの組合せは全然アリ。
スウェード・レザージャケット × ショートブーツでストリートを意識したクールなトムの着こなし術
オレンジの明るいスウェード・レザージャケットが眩しいトムのストリート感溢れる若者スタイル。トム・ホランドのもう一つの特徴的なスタイルはボトムスとインナー・トップスの色を黒に統一し、アウターとシューズを目立たせる事にある。スニーカーを使用したストリートファッションの際にはネオンカラーなど取り入れてハイカラな印象を持つ事が多いのだが、ショートブーツの際には画像のようにアウターとシューズを軸にしたスタイルが多いのだ。
おすすめのショートブーツ × ブランドまとめ
『 GRENSON(グレンソン) 』
靴ブランド『GRENSON(グレンソン)』の歴史は長く、靴の聖地イギリスのノーザンプトンに生まれた老舗紳士靴メーカーだ。特徴となるのは約200に及ぶ程の膨大な工程があり、靴1足の製造にかける期間は8週間にも及ぶ実力派ブランド。勿論この靴も同様に手の込んだ造りが加えられており、工芸品のような完成されたシルエットが特徴的だ。
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『 TOD’S(トッズ) 』
『TOD’S(トッズ)』 はイタリアを代表する靴ブランドの一角。トッズの靴の特徴とも言えるのは、イタリア製としては珍しい多くの工程を得て製造される事だろうか。何かと省く所はとことん省くイタリア製アイテムとしては珍しい細かな工程を踏む。顧客に製造した靴のサンプルを試し履きさせて、履き心地が良くなるまで追求するのだ。
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『 RED WING SHOES(レッド・ウィング) 』
アメリカ製品が好き、または靴が好きであれば誰もが通るワークブーツの登龍門『RED WING Shoes(レッド・ウィング)』。アメリカ製品らしい無骨な作りに日本での人気も高く、国内で販売されるワークブーツのシェアではトップスクラスであろうと言われている。革靴初心者でも比較的簡単に経年変化を楽しめる事から革好きからの支持も厚い。
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